-
1/7F1第16戦ロシアGPのスタートシーン。ポールシッターのバルテリ・ボッタス(写真先頭)を追うのは、予選2番手のルイス・ハミルトン。2台のメルセデスの後には、セバスチャン・ベッテル、キミ・ライコネンのフェラーリが続いた。(Photo=Ferrari)
-
2/7タイトルを争う宿敵ベッテルに対して40点ものリードを携えてロシアにやってきたメルセデスのハミルトン(写真)。フリー走行2回目から予選Q2まで常にトップタイムを記録してきたが、肝心のQ3でラインをワイドに取りすぎるミスをおかし、2番グリッドに。レースでは2番手を守るも、3位にベッテルがいる状況では安心できない。チームオーダーの指示が出て、僚友ボッタスからトップの座を譲り受けると、ブリスターができたタイヤやパワーユニットをいたわりながら周回を重ね、16戦での8勝目をマークした。3位に終わったベッテルとの差をまるまる2勝分の50点にまで拡大させることができたが、その表情に笑顔はなく、勝利を諦めたボッタスには同情している様子だった。(Photo=Mercedes)
-
3/7アグレッシブに攻めるとタイムを失いがちといわれるソチのコースを得意とするのがボッタス(写真)。GP初年度の2014年はウィリアムズをドライブし3位表彰台、昨年は悲願の初優勝を記録したゲンのいいサーキットで、7月のオーストリアGP以来となる今季2度目のポールポジションを獲得した。こうなれば今年初勝利を目指したいところだったが、チームメイトでポイントリーダーのハミルトンからは既に110点も離されており、サポート役に徹することも考えられた。実際、勝利を狙える位置にいながら、チームからの指示でハミルトンに1位のポジションを譲り、最後までその座を返されず、2位でチェッカードフラッグを受けることに。「難しい日だった。チームとしてはいい結果だったが、個人的には、見ての通り、受け入れるのが難しいものだった」とはレース後の弁。(Photo=Mercedes)
-
4/7今シーズン後半戦でハミルトン&メルセデスに負け越しているフェラーリのベッテル(写真)。残り6戦でハミルトンにつけられた40点の差を減らすには、何としてもレースで勝つか、ハミルトンに負けない戦いを続けないといけなかったが、ロシアGPではフリー走行からシルバーアローの後塵(こうじん)を拝することになり、予選Q3では0.556秒差の3位。レースでは、ピットストップのタイミングで前を走るハミルトンをアンダーカットすることに成功したのだが、程なくしてハミルトンに抜き返され、結果3位。「ハミルトンとボッタスはいいレースをしていたね。メルセデスにプレッシャーをかけようとしたが、十分近づくことができなかった」。そう語るベッテルは、チャンピオンシップでハミルトンに50点もの大差をつけられてしまった。残り5戦で得られるポイントは最高で125点。いよいよタイトルが遠のいてきた。(Photo=Ferrari)
-
5/7シーズン後半にルノーが投入した「スペックC」パワーユニットに不安を抱えていたレッドブル勢は、「スペックB」に戻してロシアGPを戦うことに。ギアボックス交換ペナルティーも加わったことで、ダニエル・リカルド18番グリッド、マックス・フェルスタッペン(写真)19番グリッドと後方からのスタートとなった。21歳のバースデーレースとなったフェルスタッペンは、スタートで13位まで一気にジャンプアップ、そして瞬く間に5位まで上がると、ソフトタイヤのままロングランを続け、残り10周まで暫定首位を走り、結果5位。リカルドも6位でフィニッシュしただけに、ペナルティーが悔やまれるレースとなった。(Photo=Red Bull Racing)
-
6/7ハースは、来年もロメ・グロジャン、ケビン・マグヌッセン(写真)のコンビで戦うことを発表。また来季キミ・ライコネンのチームメイトとして、フェラーリ系のイタリア人ドライバー、アントニオ・ジョビナッツィがザウバーのシートに収まることも明らかになった。今季これまでの活躍でコンストラクターズランキング5位に躍進しているハースは、マグヌッセンが予選5位、グロジャン同9位と好位置を得てレースに臨むも、マグヌッセンは早々にシャルル・ルクレールに抜かれ、後方スタートのレッドブル勢の追い上げもあり結果8位。グロジャンはポイント圏外の11位完走となった。(Photo=Haas)
-
7/7次の日本GP、そして今季終盤から来季を見据えて、ホンダは新しいパワーユニット「スペック3」をロシアに持ち込んだものの、使用したのは初日の金曜のみ。新型の出来には満足のようで、より調整を進めた上で実戦投入しようという判断だった。トロロッソは2台ともグリッドペナルティーを受け、ピエール・ガスリー(写真)は13位タイムから17番グリッド、ブレンドン・ハートレーは同16位から20番グリッドに。レースでは早々に2台が同じようなスピンを喫し、ピットに戻ってリタイア。ブレーキのトラブルとみられている。なお来季レッドブルに昇格することが決まっているガスリーに代わり、かつてトロロッソ、レッドブルを駆り、チームから事実上の戦力外通告を受けレースシートを失っていたロシア人、ダニール・クビアトが戻ってくることが発表された。(Photo=Toro Rosso)

bg
自動車ニュースの新着記事
-
「レクサスLFA」がBEVで復活 トヨタが新たなコンセプトモデルを発表NEW 2025.12.5 トヨタ自動車は2025年12月5日、レクサスの新たな電気自動車(BEV)のコンセプトモデル「レクサスLFAコンセプト」を世界初公開した。同日に発表された「GR GT」と骨格を共有し、そのうえでBEVならではの可能性を追求したとされている。
-
トヨタが新型車「GR GT」「GR GT3」を発表 「トヨタ2000GT」などの流れをくむ新たな旗艦モデルNEW 2025.12.5 TOYOTA GAZOO Racing(TGR)は2025年12月5日、新型車「GR GT」「GR GT3」を発表し、現在開発中のプロトタイプ車両を初公開した。いずれもかつての「トヨタ2000GT」「レクサスLFA」の流れに連なるフラッグシップに位置づけられている。
-
6代目「スバル・フォレスター」が2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤーを受賞 2025.12.4 2025年12月4日、2025-2026 日本カー・オブ・ザ・イヤーの最終選考会が開催され、「スバル・フォレスター」が同年のイヤーカーに選出された。インポート・カー・オブ・ザ・イヤーには「フォルクスワーゲンID. Buzz」が選ばれている。
-
ホンダが東京・渋谷にカレー専門店「プレリュー堂」を期間限定でオープン 2025.12.4 ホンダが東京・渋谷にカレー専門店「プレリュー堂」をオープン。2025年12月7日までの期間限定で「プレリュード」をイメージしたカレーを提供する。メニューを手がけたのはスパイス料理研究家の一条もんこ氏で、付属のスパイスとの組み合わせで、6種類の味を楽しめるという。
-
“究極のオフローダー”感を強めた「メルセデスAMG G63」の限定車が登場 2025.12.4 メルセデス・ベンツ日本は2025年12月4日、高性能SUV「メルセデスAMG G63(ISG)」に台数150台の限定車「メルセデスAMG G63 Offroad Pro Edition(オフロードプロエディション)(ISG)」を設定し、販売を開始した。
新着記事
-
NEW
レクサスLFAコンセプト
2025.12.5画像・写真トヨタ自動車が、BEVスポーツカーの新たなコンセプトモデル「レクサスLFAコンセプト」を世界初公開。2025年12月5日に開催された発表会での、展示車両の姿を写真で紹介する。 -
NEW
トヨタGR GT/GR GT3
2025.12.5画像・写真2025年12月5日、TOYOTA GAZOO Racingが開発を進める新型スーパースポーツモデル「GR GT」と、同モデルをベースとする競技用マシン「GR GT3」が世界初公開された。発表会場における展示車両の外装・内装を写真で紹介する。 -
NEW
バランスドエンジンってなにがスゴいの? ―誤解されがちな手組み&バランスどりの本当のメリット―
2025.12.5デイリーコラムハイパフォーマンスカーやスポーティーな限定車などの資料で時折目にする、「バランスどりされたエンジン」「手組みのエンジン」という文句。しかしアナタは、その利点を理解していますか? 誤解されがちなバランスドエンジンの、本当のメリットを解説する。 -
「Modulo 無限 THANKS DAY 2025」の会場から
2025.12.4画像・写真ホンダ車用のカスタムパーツ「Modulo(モデューロ)」を手がけるホンダアクセスと、「無限」を展開するM-TECが、ホンダファン向けのイベント「Modulo 無限 THANKS DAY 2025」を開催。熱気に包まれた会場の様子を写真で紹介する。 -
「くるままていらいふ カーオーナーミーティングin芝公園」の会場より
2025.12.4画像・写真ソフト99コーポレーションが、完全招待制のオーナーミーティング「くるままていらいふ カーオーナーミーティングin芝公園」を初開催。会場には新旧50台の名車とクルマ愛にあふれたオーナーが集った。イベントの様子を写真で紹介する。 -
ホンダCR-V e:HEV RSブラックエディション/CR-V e:HEV RSブラックエディション ホンダアクセス用品装着車
2025.12.4画像・写真まもなく日本でも発売される新型「ホンダCR-V」を、早くもホンダアクセスがコーディネート。彼らの手になる「Tough Premium(タフプレミアム)」のアクセサリー装着車を、ベースとなった上級グレード「RSブラックエディション」とともに写真で紹介する。
