「浅間ヒルクライム2018」の会場から(後編)
2018.11.14 画像・写真2018年11月3日と4日の2日間、群馬県吾妻郡嬬恋村において「浅間ヒルクライム2018」が開催された。
2012年の初開催より今年で7回目を数える浅間ヒルクライムは、日本では珍しい公道を封鎖して行われるモータースポーツイベントであり、今回もおよそ120台のスポーツカーやクラシックカー、レーシングカーが走行シーンを披露した。
小諸市のチェリーパークラインから嬬恋村パノラマラインへと場所を変えて行われた今大会の様子を、前後編に分けて写真で紹介する。後編では豪快なドリフトを披露する意外なクルマの姿も。
(写真=荒川正幸)
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1/32ロータスに北米市場での成功をもたらした初代「エラン」。日本でもおなじみのモデルで、今回のイベントにも複数台が参加していた。こちらはシリーズ3の「SEフィクスドヘッドクーペ」(1967年)。
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2/32地を這(は)うような、低くて平べったいボディーデザインが特徴の「ロータス・ヨーロッパ(シリーズ1)」(1967年)。
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3/32「ホンダS800」(1967年)。「時計のように精緻」と評された直4 DOHCエンジンを搭載するホンダの「S」シリーズは、モータースポーツでも大活躍した。
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4/32“涙目”と呼ばれた特徴的なヘッドランプのデザインが目を引く、初代「ポルシェ・ボクスター」。こちらの車両は上級モデルの「ボクスターS」(2000年)である。
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5/32イギリスのバックヤードビルダー、ジネッタの軽量コンパクトなミドシップスポーツカー「ジネッタG12」(1997年)。
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6/32いまだに根強い人気を誇る、R32型「日産スカイラインGT-R」(1994年)。こちらの車両は、星野一義らのドライビングにより全日本ツーリングカー選手権で活躍した「カルソニックスカイライン」を模した仕様となっていた。
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7/32マルティニカラーの「ランチア・デルタ インテグラーレ」(1991年)。デルタは往年の世界ラリー選手権で無類の強さを発揮したモデルで、1987年から1992年まで、6年連続でメイクスタイトルをランチアにもたらした。
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8/32リアウイングの装着など、大幅なモディファイが施された「ホンダNSX」(1991年)。
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9/32「フェラーリ308GTSクアトロバルボーレ」(1985年)。308の中でも後期のモデルにあたり、車名の通り4バルブのエンジンヘッドが用いられていた。
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10/32復活を果たしたスポーツカーブランド、アルピーヌのミドシップスポーツカー「アルピーヌA110」(2018年)。軽量なアルミボディーに1.8リッター直4ターボエンジンを搭載している。
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11/32先代の「ルノー・メガーヌ ルノースポール」(2011年)。現行モデルが5ドアハッチバックになってしまったこともあり、3ドアのクーペボディーがことさらスタイリッシュに映る。
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12/32カナダのカンパーニャモータースが製造する三輪モデル「T-REX」(2011年)。
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13/32日本でも人気を博した「アルファ・ロメオ147GTA」(2003年)。「147」や「156」に設定された「GTA」は高性能グレードにあたり、ともに250psを発生する3.2リッターV6エンジンを搭載していた。
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14/32“ハチロク”の愛称で親しまれるAE86型「トヨタ・カローラ レビン」(1986年)。
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15/32「ランチア・ストラトス」の後釜としてフィアット勢が世界ラリー選手権に投入した「フィアット131アバルト ラリー」(1976年)。3度にわたるメイクスタイトルをフィアットにもたらした。
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16/32大幅なモディファイが施された「アルピーヌA110 1600VD」(1974年)。言わずと知れた、新生「アルピーヌA110」の“元ネタ”である。
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17/32ラリー仕様の「日産スタンザ」(1979年)。販売地域や仕様に応じて「バイオレット」「スタンザ」「160J」とさまざまな車名で呼ばれたモデルで、1978年の第13回サザンクロスラリーで優勝するなど、ラリーでも活躍を見せた。
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18/32豪快なドリフト走行を披露する「光岡ラセード」(2001年)。ラセードは光岡が製造していた2ドアクーペだが、その中身は当時の「日産シルビア」である。
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19/32読者諸兄姉の中にはご存じの方もおられるでしょう。こちらの青い「アルファ・ロメオ・ジュリア ヴェローチェ」(2018年)は、『CAR GRAPHIC』の長期テスト車である。
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20/32「ベルトーネX1/9」(1987年)(右)と「ロータス・エスプリ シリーズ2」(1978年)。X1/9は、FF車のドライブトレインを流用したミドシップスポーツカーで、1972年から1982年まではフィアットブランドで、1982年から1989年まではベルトーネブランドで販売された。
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21/32「アルファ・ロメオ4Cスパイダー」(2014年)。カーボンモノコックのシャシーに240psの直噴ターボエンジンを搭載した、ミドシップスポーツカーだ。
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22/32ヒルクライムは午前と午後の2回行われた。写真は2回目の出走に際し、スタート地点へ向かうべく車列を組む参加車両。先導するのは井関農機(ヰセキ)のトラクター「T.Japan W 1233」である。(写真=webCG)
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23/32「浅間ヒルクライム」では、観覧エリアで走るクルマを眺めるのはもちろん、会場内を散策しているだけでも十分に楽しめる。(写真=webCG)
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24/32ジャガーのブースに展示された電気自動車「Iペース」。多くの人が写真を撮り、説明員に車両の詳細を尋ねていた。
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25/32こちらはランボルギーニのレーシングチーム「The Emperor Racing」の「ガヤルド」と「ウラカン」。(写真=webCG)
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26/32物販エリアで販売されていた、アディダスのレーシングシューズ。恥ずかしながら、アディダスがモータースポーツ関連のグッズを手がけていることを初めて知った。(写真=webCG)
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27/322018年8月の「オートモビル カウンシル」にも展示されていた、24台限定のスペシャルモデル「ラ・サルテ」。(写真=webCG)
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28/32先導用にトラクターを提供していた、ヰセキもブースを出展していた。(写真=webCG)
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29/32ヒルクライムの参加車両を先導した「T.Japan W 1233」のエンジン。4.1リッターの直4ディーゼルターボで、出力は123ps/540rpm(PTO出力)。32段変速(!)のトランスミッションと組み合わされる。(写真=webCG)
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30/32エンジンは、ヰセキのスタッフいわく「トラクター用のパワープラントとしてはメジャー」なドイツ製。4ストロークエンジンを発明した、ニコラス・アウグスト・オットーが興した会社だ。(写真=webCG)
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31/32会場には、地元の食材を使った料理を提供するお店も。記者も“標高1,000mからの贈り物”ことじゃがバターをおいしくいただいた。(写真=webCG)
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32/32会場の片隅に気になる車両を発見。シュタイア・ダイムラー・プフが製造していた「ピンツガウアー712M」というモデルで、六輪駆動という駆動システムはもちろん、最低地上高を高めるため、タイヤへの動力伝達にはハブリダクションギアが用いられていた。レーシングカーやスポーツカーもいいけど、このクルマが走るところも見てみたかった。(写真=webCG)