「第59回 全日本模型ホビーショー」の会場から(前編)
2019.10.03 画像・写真2019年9月27日から29日の3日間、日本プラモデル工業協同組合主催の「第59回 全日本模型ホビーショー」が東京都江東区の東京ビッグサイト 青海展示棟で開かれた。これは春の「静岡ホビーショー」と並ぶ模型ファンにはおなじみの秋の恒例イベントで、今回は全81社が出展した。例年どおりモデルカーの中から、前編ではプラスチック製などの組み立てキット、つまりプラモデルの新製品を中心に紹介しよう。(文と写真=沼田 亨)
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1/30タミヤの1/24スポーツカーシリーズ久々の新作となる「トヨタGRスープラ」。ハンドル位置は右/左が選択可能。2019年秋発売予定。
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2/30タミヤの1/12ビッグスケールシリーズから再販される「ポルシェ934イェーガーマイスター」。全長360mmというビッグサイズの迫力に加え、繊細なディテールを表現するエッチングパーツを付属。2019年12月発売予定で、価格は1万4800円(以下、すべて価格は税別)。
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3/30ハセガワは販売中の“韋駄天ターボ”こと1/24「トヨタ・スターレット ターボS」(EP71)のバリエーションとして、それのベースとなった自然吸気エンジンの“かっとび”こと「スターレットSiリミテッド」を発表。2019年11月発売予定で、価格は3200円。
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4/30展示は試作品だったが、ハセガワの新作となる1/24「日産ブルーバードSSSアテーサ リミテッド」。1987年に登場した8代目ブルーバード(U12)の、アテーサことセンターデフ式のフルタイム4WDシステムを搭載したセダンのトップグレード。国内ラリーで活躍したラリー仕様なども、いずれリリースされることだろう。2019年12月発売予定で価格は3200円。
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5/30この「日産ブルーバード セダンSSSアテーサ リミテッド」、見た目は地味なセダンのモデルだが、裏返すとシャシーの構成がすごい。フルタイム4WDシステムも的確に表現されている。
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6/30ハセガワの1/24「日産R91CP 1992デイトナ優勝車」。往年の日産のグループCカー。発売中の「JSPC(全日本スポーツプロトタイプカー選手権)仕様」に加えて、日本人トリオ(長谷見昌弘、星野一義、鈴木利男)が優勝を飾った1992年デイトナ24時間仕様をリリース。2019年11月発売予定で価格は3400円。
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7/30ハセガワの1/12「カワサキKH250-B3/B4」。発売中の「KH400」のバリエーションとして発売される、通称“ケッチ”の末弟。2019年11月発売予定で価格は3400円。
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8/30ハセガワの1/24「70'sガールズ フィギュア」。70年代のカーモデルに最適なフィギュア。右側のフィギュアのヘアスタイルは麻丘めぐみの“お姫様カット”、左側は(プロポーションは異なるが)アグネス・ラムを参考にしていると見た。2019年10月発売予定で価格は900円(2体セット)。このほか「ハリウッドセレブ ガールズ フィギュア」も発表された。
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9/30ハセガワが扱うドイツ・レベルの新作、1/24「ランドローバー シリーズIII」。かなり出来はよさそうだ。2019年11~12月発売予定で価格は4800円。
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10/30アオシマの1/24プリペイントモデル(塗装済み組み立てキット)の「頭文字D 高橋啓介 FD3S RX-7 第1巻仕様」。2019年12月発売予定で価格は4600円。
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11/30ボディーのみ塗装済みのモデルは昔からあるが、このプリペイントモデルはほかのパーツもランナーに付いたまま、スプレーやタンポによって塗装が施されている。右隣にチラッと見えるのは「頭文字D 高橋啓介 FD3S RX-7 第28巻仕様」。
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12/30アオシマの1/24「三菱ランサー エボリューション ファイナルエディション'15」。ランエボXとファイナルエディションのコンバージョンキット。2019年12月発売予定で価格は3200円。
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13/30アオシマのザ★チューンドカーシリーズの1/24「URAS R34スカイラインTYPE-R '01」。URASのフルエアロ仕様のR34セダン。2019年12月発売予定で価格は3600円。
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14/30できればお世話になりたくないクルマのキットであるアオシマの1/24「トヨタ・ハイエースTRH200V交通事故処理車'07」。2019年12月発売予定で価格は3400円。
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15/30アオシマの1/24「レンジローバー クラシック'92」。往年のキットのクリア部品の金型を作り直し、20年ぶりに商品化。2019年12月発売予定で価格は3800円。
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16/30接着材も塗装も不要で、簡単に組み立てられるアオシマの1/32 ザ・スナップ キット。現行の国産人気車種を中心にバリエーションを増殖中。
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17/30マニアックなコンペティションマシンを続々とモデル化している、アオシマと提携しているマカオのメーカー、BEEMAXの新製品。1/24「三菱スタリオンGr.A '87 JTC仕様」。JTCとは、グループAで競われていた全日本ツーリングカー選手権である。2019年12月発売予定で価格は4200円。
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18/30BEEMAXの1/24「トヨタ・カリーナE ST191 '94 BTCC仕様」。国内向け10代目「コロナ」の欧州仕様がカリーナEで、これはBTCC(英国ツーリングカー選手権)に参戦したマシンをモデル化。2019年10月発売予定で価格は4200円。
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19/30BEEMAXの1/24「三菱ランサー ターボ'84 RACラリー仕様」。発売中で価格は4200円。
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20/30BEEMAXの1/20「ブラバムBT52B '83ヨーロッパGP仕様」。ネルソン・ピケに2度目のドライバーズタイトルをもたらした、BMW製1.5リッター直4ターボエンジン搭載車。2019年10月発売予定で価格は5200円。
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21/30これもアオシマが扱う、ラリー車中心のベルギーのブランド、BELKITSの1/24「オペル・マンタ400グループB」。販売中で価格は6600円。
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22/30BELKITSの1/24「フォード・フィエスタRS WRC 2017」。2020年発売予定で価格は7800円。
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23/30プラッツが扱うイタレリの1/12「ルノーRE23ターボ」。F1にターボを導入した先駆マシンの、全長37cmというビッグサイズのキット。販売中で2万1600円。
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24/30イタレリの1/24「ランチアLC2グループC」。WEC(世界耐久選手権)を席巻していた「ポルシェ956」に対抗すべくランチアが開発したマシン。2019年秋発売予定で価格は4800円。
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25/30試作品が展示されたイタレリの1/24「ポルシェ944Sカブリオレ」。なかなかマニアックな車種選択だ。2019年11月発売予定で価格は4400円。
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26/30プラッツが扱う、前出のBEEMAXをプロデュースしているマカオのメーカーの別ブランドであるNUNU。この試作品は、開発中という1/24「マツダRX-7 252i」。1979年のルマンに挑戦した、初代「RX-7」(SA22C)がベースのレーシングカーである。初のモデル化なので、楽しみだ。
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27/30韓国のKAモデルが開発中という1/24「マツダK360」。通称“ケサブロー”こと軽三輪トラックだ。このスケールでは初のモデル化となるが、プロポーションは良好で期待が持てる。
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28/30モデラーズのレジンを主体とするマルチマテリアルキットの1/24「トヨタ・クラウン ハイブリッド2.5アドバンス」。大手プラモメーカーがまだキット化していない、現行クラウンのモデル。2019年10月発売予定で価格は9800円。
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29/30ファインモールドの1/35「帝国陸軍 九五式小型乗用車 くろがね四起」。前に立つフィギュア「歴装ヲトメシリーズ 菖蒲(あやめ)」の付属品として、2019年11月発売予定。価格は3500円。
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30/30クルマやバイクではないが、気になったキットの試作品。フィギュア主体のメーカーであるグッドスマイルカンパニーの「東京都電6000形」。クルマの世界では標準の1/24スケールだが、都電では全長512mmという巨大なサイズになる。発売時期、価格ともに未定だが「1964年の東京五輪の頃の仕様をモデルにしたので、来年のオリンピックまでには……」とのことだった。