
レッドブルが今季4回目の1-2フィニッシュを達成。ウィナーのセバスチャン・ベッテル(右)と2位に終わったマーク・ウェバー(左)は、レース後健闘をたたえ合ったが、タイトル争いではライバル同士だ。心情はともかく、チームとして戦略上片方を援護するというスタンスはなし。ポイントリーダーのフェルナンド・アロンソに対し、ランキング2位のウェバーは8点差、同3位のベッテルは15点後方で最終戦に突入する。(写真=Red Bull Racing)
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レッドブルが今季4回目の1-2フィニッシュを達成。ウィナーのセバスチャン・ベッテル(右)と2位に終わったマーク・ウェバー(左)は、レース後健闘をたたえ合ったが、タイトル争いではライバル同士だ。心情はともかく、チームとして戦略上片方を援護するというスタンスはなし。ポイントリーダーのフェルナンド・アロンソに対し、ランキング2位のウェバーは8点差、同3位のベッテルは15点後方で最終戦に突入する。(写真=Red Bull Racing)
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フォード傘下のジャガーとして戦っていたチームをオーストリアの飲料メーカー、レッドブルが買い取りF1に打って出たのは2005年。以来、F1屈指のトップデザイナー、エイドリアン・ニューウェイを招聘(しょうへい)し、勝てるマシンと組織をつくりあげてきたこのチームが、最終戦を前に初のコンストラクターズタイトルを獲得した。(写真=Red Bull Racing)
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雨の予選でまさかのポールポジションを獲得したウィリアムズのルーキー、ニコ・ヒュルケンベルグ(写真先頭アウト側)に、2番グリッドのベッテル(その右)、同3番グリッドのウェバー(斜め左)が襲いかかる。レッドブル1-2フォーメーションは、スタートから数十秒後に完成していた。(写真=Red Bull Racing)
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シーズン後半、同じマシンながらウェバーを常に凌駕してきたベッテル(写真)。だがポイントランキングではウェバーが先行し、レッドブル内で妙な“ねじれ”が生じていた。またトルコGPでの同士討ちに端を発して、ベッテルに肩入れするチーム首脳の存在なども明らかになり、今回のレース前にも「チームは感情面でベッテルをひいきしている」というウェバーの発言も聞かれた。表向きは友好的に見えるが、最速マシンを擁するチーム内にはさまざまな思惑が渦巻いている。(写真=Red Bull Racing)
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前戦韓国GPの起死回生の勝利でポイントリーダーとなったアロンソ(写真手前)。タイトル獲得の可能性を有して臨んだブラジルは、過去2回のチャンピオンを決定づけた因縁深い場所だったが、レッドブルに速さでかなわず、予選5位から3位でゴール。最終戦アブダビGPで2位に入れば、3度目の栄冠を手にすることができる。(写真=Ferrari)
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「グリップがない」と無線で訴え続けたマクラーレンのルイス・ハミルトン(写真)は、予選4位、決勝でも4位で、ランキングトップのアロンソに24点もの差をつけられた。残り1戦で25点満点、事実上タイトル争いから脱落した。チームメイトのジェンソン・バトンは、予選で11番手と苦戦、レースでは挽回(ばんかい)しようと早めのタイヤ交換という賭けに出て5位ゴール。だが数字上、2連覇の夢はついえた。(写真=McLaren)
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予選でまさかの初ポールポジションを決めてみせたニコ・ヒュルケンベルグ。23歳のドイツ人ルーキーは、真っ向勝負でチャンピオンマシン、レッドブル「RB6」を1秒以上突き放した。レースではあっという間に3位に落ちたが、アロンソ、ハミルトンには善戦。ピットストップのタイミングでマクラーレンに先を越され、結果8位でレースを終えた。シーズン途中、来季の残留が微妙とうわさされていたが、この活躍は大きな弾みとなるはずだ。(写真=Williams)
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小林可夢偉のザウバー(写真)は、予選12位からポイント圏を目指したが、グリップ不足に悩まされた。それでもちゃんと10位で1点をもぎ取り、今年8回目の入賞を果たしたのだから立派。チームメイトのニック・ハイドフェルド(予選15位、決勝17位)を上回り、チームのけん引役を務めた。(写真=Sauber)
『第18戦ブラジルGP「隣り合う相克というジレンマ」【F1 2010 続報】』の記事ページへ戻る