第88回:「ホンダ・プレリュード」を再考する(前編) ―スペシャリティークーペのホントの価値ってなんだ?―

2025.10.22 カーデザイン曼荼羅 渕野 健太郎清水 草一
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24年ぶりに復活したホンダのスペシャリティークーペ「プレリュード」。
24年ぶりに復活したホンダのスペシャリティークーペ「プレリュード」。拡大

いよいよ販売が開始されたホンダのスペシャリティークーペ「プレリュード」。コンセプトモデルの頃から反転したようにも思える世間の評価の理由とは? クルマ好きはスペシャリティークーペになにを求めているのか? カーデザインの専門家と考えた。

「ジャパンモビリティショー2023」より、ホンダブースに展示された「プレリュード コンセプト」。当時の反応はイマイチだった印象で、『webCG』のモーターショー特集でも、ライター陣が選出する「これがおすすめ!」等のコーナーで取り上げられることはなかった。
「ジャパンモビリティショー2023」より、ホンダブースに展示された「プレリュード コンセプト」。当時の反応はイマイチだった印象で、『webCG』のモーターショー特集でも、ライター陣が選出する「これがおすすめ!」等のコーナーで取り上げられることはなかった。拡大
2025年9月4日の発表会より。10月6日には「発売から1カ月での受注台数は約2400台、計画台数の約8倍」と発表されたが、新車効果を加味すると、これは多いのか、少ないのか……。
2025年9月4日の発表会より。10月6日には「発売から1カ月での受注台数は約2400台、計画台数の約8倍」と発表されたが、新車効果を加味すると、これは多いのか、少ないのか……。拡大
インテリアに関しては「シビック」や「アコード」など、既存のホンダ車に通じるイメージでまとめられている。
インテリアに関しては「シビック」や「アコード」など、既存のホンダ車に通じるイメージでまとめられている。拡大
渕野「キモはやっぱり、『プレリュード』っていう車名ですよね」 
清水「この名前、デートカー世代には威力がありすぎるよ」
渕野「キモはやっぱり、『プレリュード』っていう車名ですよね」 
	清水「この名前、デートカー世代には威力がありすぎるよ」拡大

発売で風向きが変わった?

ほった:今回のお題は「ホンダ・プレリュード」でございます。実は以前、2023年のジャパンモビリティショーのコンセプトカーを取り上げたことはあったんですけど(その1その2)、今回は発売を踏まえて、もう一度取り上げたいと思います。

清水:アクセスが稼げそうだから?(笑)

ほった:左様でございます。やっぱ反響がすごいんですよ。アクセスが稼げるクルマの記事なんて、こんなん、なんぼあってもいいですからね(笑)。

渕野:やはり「プレリュード」の名前の影響ですね。みんなが引かれる。

清水:でも、批判のほうが多いんじゃないの? そうでもなくなってるの?

ほった:今でも悪口言う人は言ってるんでしょうけど、以前とは風向きが変わってきた感じですね。たとえば編集部のサクライなんかは、2023年のジャパンモビリティショーで見たときは「つかみどころがないな」って印象で、やっぱり変な感じがしたらしいんですよ。でも発表会で市販版を見ると、「見慣れてくるとカッコよく見えてきた」そうです。編集部のフジサワも、「思ったより小さくて、ネガティブなイメージが減った」って、横で話してました。