激戦区と化した高級ミニバンカテゴリー
モーターショー取材で久しぶりに上海に赴いた2025年。緑ナンバーのxEV車が増えていたことよりさらに驚かされたのが、地元メーカー製ミニバンの台頭だった。その勢いは、乗せられるクルマの嗜好(しこう)が日・米ほど顕著ではないにせよ、世界最大の自動車市場でも確実に変わりつつあることを察するに十分なものだ。
それを見越してか、大型セダンを得意とするドイツ勢もミニバンカテゴリーの充実を図ろうとしているようで、その上海モーターショーでは「ビジョンV」なる電気自動車(BEV)のコンセプトカーをメルセデスがお披露目していた。すでにMEBプラットフォームでミニバン的車型を成立させているフォルクスワーゲングループのアウディや、さらに「ノイエクラッセ」のアーキテクチャーを発表したばかりのBMWもここに参入してくる可能性はもはやゼロとはいえないだろう。
そういうトレンドのトリガーとなったのは間違いなく「アルファード/ヴェルファイア」の存在だ。香港が発火点となったその人気は華僑を通じてASEANへと飛び火。20系からはトヨタが正式に左ハンドル仕様を輸出するようになったことで、一気に中国での支持も得ることとなった。そして30系の登場とともに開発されたレクサスLMもアルヴェルでは飽き足りない需要を取り込み、会社ぐるみでミニバンカテゴリーを牛耳ってきたわけだ。
現行型「レクサスLM」が発売されたのは2023年12月のこと。まずは4人乗りの“エグゼクティブ”(今回の試乗車)がリリースされ、2024年5月に6人乗りの“バージョンL”が追加設定された。
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2025年7月にはデビュー以来初の一部改良を実施(発売は8月1日)。デザイン面での変更がひとつもないのが昨今のレクサスらしいところだ(改良内容は後述)。
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もちろんリアセクションのデザインも変更なし。独自のU字型リアコンビランプが存在感を主張する。
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タイヤ&ホイールは19インチ。ダウングレードオプションで17インチも選べるが、19インチは鍛造ホイールのため、重さはどちらも変わらないという。
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