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開幕まで1週間! ジャパンモビリティショー2025の歩き方

2025.10.22 デイリーコラム 工藤 貴宏
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JMSからモビショーへ

さてさて、ついに開幕が間近に迫った「JAPAN MOBILITY SHOW 2025(ジャパンモビリティショー2025)」。前回までは略称として「JMS(ジェイエムエス)」なんて呼ばれていたけれど、どうやら主催者は今回から「モビショー」という呼び名を定着させたいらしい。CMでもバンバン流れてますもんね、「いくっしょ、モビショー!」って。

え、そんなイベントはご存じない?

なかにはそんな人もいるかもしれませんが、webCG読者ならきっと「かつての東京モーターショー」といえばイメージできるんじゃないでしょうか。2年前の開催から「クルマ以外にも門戸を広げよう」ということで心機一転。名前を変えて、リブランディングしたというわけなのだ。

まず概要からお伝えすると、一般公開は10月31日の午後から11月9日まで。時間は10月31日が13時30分から19時まで。11月1日、3日、8日が9時から19時まで、11月2日と9日が9時から18時まで、そして11月4日から7日が10時から19時までとなっています。日によって開場/閉場時間が違うのはちょっとややこしい。あ、独り言です。

残念ながら筆者が幾度となく提案してきた「平日は昼スタートでいいから夜まで開催して仕事帰りの人を取り込もう」というアイデアは今回も採用されなかった(涙)。場所はこれまでと変わらず東京ビッグサイト(東京国際展示場)。せっかく都心近くなのだから、もう少し遅くまでやればいいのに。

それはさておき、コンセプトは「ワクワクする未来を、探しに行こう!」なのだとか。まあその言葉自体にあまり意味はないので知らなくてもいいけど(だって前回のコンセプトとか覚えている人います?)。

「ジャパンモビリティショー2025」のメインビジュアル。コンセプトは「ワクワクする未来を、探しに行こう!」だ。
「ジャパンモビリティショー2025」のメインビジュアル。コンセプトは「ワクワクする未来を、探しに行こう!」だ。拡大

2035年の生活や景色を体験できる

そんなことよりも知っておくべきなのは、会場の使い方がいつもとは違うこと。なんと、今回は東1~3ホールが大規模改修工事のために使えないのだ。これまで主力展示会場のひとつだったあたりが使えないことで、導線はかなり変わりそうですね。ガッツリとモーターショー……じゃなかったモビショーの展示を見て回りたい人は、事前にフロアガイドとにらめっこしながらどのホールにどのメーカーの出展があるかをしっかりと見て、回り方を想定しておくことをオススメいたします。

モビショーのメインはやっぱり自動車メーカーのブースだけど、それ以外の催しも見逃せない。前回は水素燃料電池で走るJR東日本の次世代実験車両(実物)が展示されたことでも話題になった「Tokyo Future Tour」は今年も10年後の生活や景色を体験できる未来ツアープログラムの「Tokyo Future Tour 2035」として開催。ちなみに鉄道車両の展示は、会場床の強度計算までして実現したという裏話も(鉄道車両は重いですからね~)。

「未来を担うスタートアップ企業と、さまざまな企業・人々が出会い、モビリティー産業を拡張・加速させる場」という「Startup Future Factory」はB to Bがメインで一般の来場者にはあまり関係ないけれど、最先端技術や新アイデアなどに興味がある人はぜひどうぞ。

未来ツアープログラムの「Tokyo Future Tour 2035」では、2035年の生活や景色を体感できる。
未来ツアープログラムの「Tokyo Future Tour 2035」では、2035年の生活や景色を体感できる。拡大
「Startup Future Factory」も開催。B to Bがメインだけに、最先端技術に触れられるいいチャンスだ。
「Startup Future Factory」も開催。B to Bがメインだけに、最先端技術に触れられるいいチャンスだ。拡大

モータージャーナリストと一緒にショーを回れる

クルマ好きには、働くクルマ展示や軽トラ市、スーパーカー/カスタマイズカー展示、かつての名車とカルチャーを展示する「タイムスリップ・ガレージ」、そして屋外で競技車両のデモランなどを行う「モビリティカルチャープログラム」がオススメ。会場の各地に分かれての展示ですが、目の前で見られる競技車両のデモランなんかは一見の価値があるでしょう。クルマはやっぱり走ってナンボですからね。

お子さま連れには大人気のキッザニアとのコラボ企画「Out of KidZania inジャパンモビリティショー」も、もちろん今年も開催。ただし超人気プログラムなので事前予約は必須です。お子さまといえば、毎回恒例の会場限定トミカが用意されるトミカコーナーは、今年も“大きなお友だち”にも大人気となることでしょう。

あと……隠れた人気イベントが、日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)所属のジャーナリストがガイドをしながら一緒に会場を回る「自動車ジャーナリスト(AJAJ)と巡るジャパンモビリティショー2025」。ディズニーリゾートでいう「ディズニーガイドツアー」みたいなものだ。

入場料とは別に参加チケット(モビショー公式アプリより購入可能)が必要ですが、メーカーブースのステージに上がってコンセプトカーを間近で見られるといったプライスレスな体験を含めていろんな特典があるので満足度は高く、チケット代の1500円はしっかり元を取れるはず。これも予約必須ですよ!

かつての名車とカルチャーを展示する「タイムスリップ・ガレージ」は人気を集めそうなコンテンツだ。
かつての名車とカルチャーを展示する「タイムスリップ・ガレージ」は人気を集めそうなコンテンツだ。拡大
キッザニアとのコラボ企画「Out of KidZania inジャパンモビリティショー」では、モビリティーにまつわるさまざまな職業体験ができる。
キッザニアとのコラボ企画「Out of KidZania inジャパンモビリティショー」では、モビリティーにまつわるさまざまな職業体験ができる。拡大

注目の新型車&コンセプトカー

さて、最後に各メーカーブースの注目出展車両を駆け足でお伝えしておこう。

トヨタグループは、6輪のミニバンに変身してしまうのか? と話題騒然の「レクサスLSコンセプト」にトヨタ内の最高峰ブランドに昇華することが決まったセンチュリーのクーペコンセプトモデル、それから次期「カローラ」を示唆するコンセプトカー、さらにダイハツからは「ミゼット」の再々来を予感させる「ミゼットX」あたりがコンセプトカーとして出展確定。直前に発表された「ランドクルーザー“FJ”」や次期型「RAV4」も置かれることだろうけれど、次期型「ハイラックス」は果たして展示されるか?

日産はなんといっても新型「エルグランド」に注目。ショー用のお化粧をした仕様ではなく、細部に至るまで市販モデルと同じ見た目で展示されるとかしないとか。

「陸・海・空」の総当たり戦(!?)でいくホンダは、ついに再利用可能なロケットを展示することを明らかにしているのでこれは見逃せません。クルマは「Honda 0シリーズ」の新プロトタイプや四輪小型EVプロトタイプが初公開されるようですが、果たしてそれはナニ?

前回は謎の飛行物体を展示して話題をさらったスバルは、今回はクルマ中心でいくもよう。「電気の将来像を示唆するSTIモデル」と「ガソリン車の将来像を示唆するSTIモデル」のほか、日本未発売の「フォレスター ウィルダネス」や日本から撤退したはずの新型「アウトバック」が並ぶ予定。アウトバックはまさかの日本復活でしょうか? それから「900馬力の1983年式レオーネ ツーリングワゴン」も必見ですね。

そしてマツダは謎のコンセプトカーと「日本初公開」の次期型「CX-5」がトピック。果たしてディーゼルエンジンの搭載はあるか?

三菱が予告している「電動クロスオーバーSUV」とはうわさの次期型「パジェロ」につながるコンセプトカーなのか? そうじゃないのか?

最後にスズキ。発表された小型のワゴン型EVコンセプトモデルは、果たして次期型「ワゴンR」なのでしょうか?

ちなみにインポートブランドはBMW/MINIにBYD、ヒョンデ、そしてメルセデス・ベンツが出展。日本のイベントに出展してくれるというだけで、ありがたや~。

(文=工藤貴宏/写真=日本自動車工業会、トヨタ自動車、ダイハツ工業、日産自動車、マツダ/編集=藤沢 勝)

レクサスが事前に公開している「レクサスLSコンセプト」。6輪の高級ミニバンに生まれ変わるのだろうか。
レクサスが事前に公開している「レクサスLSコンセプト」。6輪の高級ミニバンに生まれ変わるのだろうか。拡大
日本時間の2025年10月1日早朝に突然発表された「ランドクルーザー“FJ”」。ショーでは人だかりができそうだ。
日本時間の2025年10月1日早朝に突然発表された「ランドクルーザー“FJ”」。ショーでは人だかりができそうだ。拡大
ダイハツの「ミゼットX」も登場。「ミゼットII」と同様に4輪車だ。
ダイハツの「ミゼットX」も登場。「ミゼットII」と同様に4輪車だ。拡大
日産がチラ見せしている次期型「エルグランド」。これはヘッドランプのあたりだろうか。
日産がチラ見せしている次期型「エルグランド」。これはヘッドランプのあたりだろうか。拡大
マツダは次期型「CX-5」を展示。一般公開するのは今回が初めてだという。
マツダは次期型「CX-5」を展示。一般公開するのは今回が初めてだという。拡大
工藤 貴宏

工藤 貴宏

物心ついた頃からクルマ好きとなり、小学生の頃には自動車雑誌を読み始め、大学在学中に自動車雑誌編集部でアルバイトを開始。その後、バイト先の編集部に就職したのち編集プロダクションを経て、気が付けばフリーランスの自動車ライターに。別の言い方をすればプロのクルマ好きってとこでしょうか。現在の所有車両は「スズキ・ソリオ」「マツダCX-60」、そして「ホンダS660」。実用車からスポーツカーまで幅広く大好きです。

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