「モーターファンフェスタ2025」の会場から
2025.04.30 画像・写真日本最大級の自動車体験・体感イベント「モーターファンフェスタin富士スピードウェイ」が、2025年4月20日、静岡県の国際サーキット「富士スピードウェイ」で開催された。
全国各地からクルマ好きを中心に幅広い層が来場し、その数は2万5548人にものぼった。「新型車大試乗会」や「乗り比べ試乗会」など恒例のコンテンツに加え、今回は「東京オートサロン」に展示されたチューニングカーに同乗できる「DREAM RIDE 走るオートサロン」などの新コンテンツも仲間入り。それらのために用意された試乗車や同乗車の総数は、なんと92台にもなるというからスゴい。イベントの目玉となっている「スーパーグリッドウォーク」や「D1グランプリ エキシビション」など、レーシングコースを使ったコンテンツも大いに盛り上がりをみせた。
2025年のモーターファンフェスタの様子を、写真でお届けしよう。
(文と写真=大音安弘)
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1/42大人気コンテンツである「新型車大試乗会」には、国内外の人気モデルがずらりと集結。試乗の申し込みは先着順となっているため、朝から長蛇の列ができていた。今年も、合計で52台という多くの試乗車が用意された。
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2/42試乗コースへと出発する軽乗用車「ダイハツ・ミラ イース」とホットハッチ「フォルクスワーゲン・ゴルフGTI」。「新型車大試乗会」には多種多様なモデルが用意されており、「日産GT-R」や「レクサスLC500」といった憧れのスポーツカーや、「BMW M5」や「メルセデスAMG GT43クーペ」といった高性能なドイツ車なども含まれる。
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3/42「新型車大試乗会」の参加車両である「メルセデスAMG CLE53 4MATIC+カブリオレ」。試乗では富士スピードウェイの構内路をカルガモ走行するのだが、アップダウンやコーナーも多いため、のんびりとした走りでもクルマの運動性能を感じられるのがうれしい。
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4/42新型車の乗り比べができるぜいたくなコンテンツが「乗り比べ試乗会」。今年は、「『SUPER GT』でもしのぎを削る本格スポーツカー」と題した「トヨタGRスープラ」VS.「日産フェアレディZ」の比較試乗、「これからの時代の主役たち。電気自動車のSUV」と題した「ジープ・アベンジャー」VS.「BYDシーライオン7」の比較試乗など、6つの乗り比べメニューを用意。
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5/42オープニングのあいさつは、恒例の「日産エルグランド」のステージカーで実施。2025年のMCは、“マナP”でおなじみの鈴木 学さんと、山田みきとしさんが担当した。さらにリポーターとして、片瀬亜乃さんと白田あんさんが参加。『webCG』の試乗リポートや動画チャンネルで活躍中の谷口信輝さんもゲストとして登場し、来場者を歓迎した。
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6/42Aパドックで行われたオープニングセレモニーには、ステージカーに続いて「D1グランプリ エキシビションマッチ」に参戦するドライバーと車両も登場。開場間もない8時半より、戦いの舞台となるレーシングコースでは練習走行が開始された。
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7/42マクドナルドとTOYOTA GAZOO Racing、トミカのコラボ企画で製作された、マクドナルドオリジナルデザインの「トヨタ GRスープラ セーフティカー」の“実車”。同デザインのミニカーのほうは、2025年4月25日~5月8日まで、マクドナルドの「ハッピーセット」の“おまけ”のひとつとなっている。
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8/422025年秋に新型「プレリュード」の投入を予告しているホンダは、初代から5代目までの歴代モデルと新型のプロトタイプを展示。多くの来場者が見入っていた。
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9/42歴代「ホンダ・プレリュード」のなかでも最大のヒット作となったのが、1987~1991年に販売された3代目だ。バブル期に「日産シルビア」の最大のヒット作「S13」型とデートカーNo.1の地位を争ったことでも知られる。
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10/42スバルブースでは、なんと先代「WRX」と先代「BRZ」の認定中古車を展示。ブルーのBRZは、ボディーカラーが定番の「WRブルーパール」でなく紺色というのがシブいところ。新車関係では、ウワサの限定車「S210」のプロトタイプも展示されていた。
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11/42スズキは人気の小型SUV「フロンクス」などの新車展示に加え、公式グッズの販売も実施。オンラインでも販売されているが、製品を目で確認して購入できる貴重な機会とあって、熱心にグッズを選ぶファンでにぎわっていた。
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12/42TOYOTA GAZOO Racingは、最新の「GRヤリス」と「GRカローラ」、および2024年と2025年のマクドナルドとのコラボモデルなどを展示。屋外展示のテントではグッズも販売された。
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13/42ケータハムの次世代モデルとして注目される電気自動車(EV)のコンセプトモデル「プロジェクトV」。これが日本では最後の展示となり、今後は英国に戻ったのち、世界各地でのPR活動に従事するという。当初はグリーンだったボディーカラーは、日本でホワイトに化粧直しされた。このホワイトのカラーリングは今回が見納めかも。
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14/42ヒョンデは、新感覚のEVスポーツハッチ「ヒョンデ・アイオニック5 N」をベースに、ドリキンこと土屋圭市氏がプロデュースした「DK Edition」を展示。専用装備として6ピストンモノブロックブレーキシステム、21インチ軽量鍛造ホイール、ローダウンスプリング、専用エアロパーツなどを装着する。日本と韓国で2025年末までに発売される予定だ。
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15/42スーパーカー専門誌『GENROQ』の展示ブースには、フェラーリ初のSUV「プロサングエ」をはじめ、「日産GT-R NISMO」や「ポルシェ911カレラGTS」など、国内外のさまざまなハイパフォーマンスモデルがずらりと並ぶ。憧れのクルマとのツーショットが楽しめるフォトスポットとしても好評だった。
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16/42ホンダアクセスのブースでは、独自技術の“実効空力”を投入した第一号車「Sports Modulo CIVIC TYPE R」(写真向かって右端)と、シェブロン形状の“実効空力”デバイスを搭載した「テールゲートスポイラー」付きの現行型「シビック」(同中央)を展示。写真手前の現行型「シビック タイプR」は、なんと土屋圭市氏の愛車だそう。会場では、同社カスタム製品の開発アドバイザーでもある土屋氏のトークショーも開催された。
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17/42三菱の四駆システムの性能を体感できる「三菱自動車4WD登坂キット同乗体験イベント」では、「三菱デリカD:5」とオフロードピックアップトラックの新型「トライトン」が実力を披露。45°もある坂を力強く登ってみせた。会場には、三菱が技術支援するラリーチーム「チーム三菱ラリーアート」の増岡 浩総監督も姿を見せ、イベントをサポートしていた。
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18/42ルノー/アルピーヌのブースでは、最新のルノー車に加えて、仕様の異なる複数の「アルピーヌA110」を展示。本格ライトウェイトスポーツカーであるA110の注目度は高く、常に来場者に囲まれていた。また駐車場エリアでは、恒例のオーナーミーティング「RENAULT・ALPINE DAY IN MFF」も開催された。
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19/42Aパドックにはパーツメーカーや専門ショップもブースを多数出展。各分野の専門家に、愛車について相談できたほか、イベント限定の特価品を販売するブースも多く、買い物を楽しむ来場者の姿も見られた。
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20/42イベントの目玉コンテンツである「スーパーグリッドウォーク」の参加車両が飾られたピットエリア。貴重な旧車やレーシングカーなどが展示されており、まるで自動車博物館のようでもあった。写真はトヨタが持ち込んだ歴代「スープラ」。
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21/42展示車のなかには、なんと警ら用のパトカーが! こちらの「トヨタ・クラウン パトロールカー」は、ドラマや映画などで活躍する劇用車。そのため所属などが明記されていない。このほかにも、タクシーや救急車など複数の劇用車が展示されていた。
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22/42午後一番のお楽しみとなる「スーパーグリッドウォーク」は、あまりにも人が多いために展示車がすっぽり隠れてしまい、お目当ての車種を見つけるのに苦労するシーンも。展示車両にはレースクイーンが寄り添っていたため、カメラ小僧の姿も見られた。こちらはF1マシン「HAAS VF-23」。
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23/42ここからは「スーパーグリッドウォーク」の展示車を紹介。スーパーカー少年の永遠の憧れである「ランボルギーニ・カウンタックLP5000S」。
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24/42「東京オートサロン2025」で初公開された、スバル/STIのコンプリートカー「S210」のプロトタイプ。“S”シリーズ初のスポーツリニアトロニック搭載車としても話題となっている。現地では、開発を指揮したSTIの高津益夫さんにも遭遇。「これまでもオートマのSモデルの要望が多く、その期待にやっと応えられた」と話す。テスターたちの評判も上々だという。2025年5月下旬に抽選申し込みが始まる予定だ。
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25/42「トヨタGRスープラ“A90ファイナルエディション”」は、現行型の最後を飾る特別な一台。内外装だけでなく、パワーユニット、ブレーキ、冷却系、ボディーなど、トータルにチューニングが施されている。すでに購入申し込みは締め切られているが、国内には限定300台のうち150台が割り当てられている。価格は1500万円だ。
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26/42「トヨタ・センチュリー オープンカー」。大相撲の優勝パレードに使用するために専用開発された、世界で唯一となるSUVタイプのセンチュリーのオープンカーだ。センチュリーといえば日本車の最高峰ともいえる高級車だが、力士が後席の上部に座るため、あえて後席のつくりは簡素になっている。
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27/42こちらの「トヨタ・セリカGT-FOUR」(ST185型)は、1987年に公開された映画『私をスキーに連れてって』で高橋ひとみが演じた羽田ヒロコの愛車のレプリカ。ファンが手がけたものだが、スクリーンでの活躍を思い出させてくれる見事な一台だ。
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28/421987年式「トヨタ・クラウン セダン」の、タクシーの劇用車。“本物”のタクシーのほうには、若き日に乗ったという人も多いのではないだろうか。
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29/42恒例となった「スイフト オーナーズミーティング」は、例年同様P18駐車場で開催。参加車両は「スズキ・スイフト スポーツ」が中心となるものの、なかにはこだわりのカスタムを施した標準車の姿も……。登録者数50万人を誇るYoutubeチャンネル『ウナ丼_STRUT_エンスーCARガイド』の公開収録も行われた。
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30/42多くのオーナーズミーティングが行われてきた「モーターファンフェスタ」において、初の公認ミーティングを開催したのが中国のBYDだ。約80台の参加車両のなかには、なんとフラッグシップセダン「シール」をベースにした個人タクシーもいてビックリ。BYDオートジャパンの東福寺社長との交流を楽しむ座談会も行われた。
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31/42Cパドックで行われた「RENAULT・ALPINE DAY IN MFF」には、新旧さまざまなルノー車とアルピーヌ車が集結。愛車の実力をサーキットで堪能できる走行会に加え、参加者が仲良くレーシングコースを周回するパレードランも実施された。
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32/42「RENAULT・ALPINE DAY IN MFF」では、なんと日本には正規導入されていないミニバン「ルノー・エスパス4」を発見。3.5リッターV6ガソリンエンジンを搭載しているだけに、力強い走りが楽しめるに違いない。
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33/42レーシングコースを使った「RENAULT・ALPINE DAY IN MFF」のコンテンツとしては、タイム計測を行う「ルノー・スポール カップ、アルピーヌ カップ」や、純粋に走行を楽しむ「オール ルノー ラン/オール アルピーヌ ラン」を開催。スポーティーなルノー車がサーキットをにぎわせていた。
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34/42トーヨータイヤがサポートするD1ドライバーによるデモラン。2台の車両の間をドリフトで駆け抜ける8の字走行などが披露され、会場を沸かせた。
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35/42「モーターファンフェスタ」の人気コンテンツである「D1グランプリ エキシビションマッチ ラウンドゼロ」。例年同様、レーシングコースのADVANコーナーを舞台に実施された。写真は、土井雅和選手が駆る「日産シルビア」。単独で走る“単走”には18人がエントリーしたが、2人がマシントラブルにより欠場してしまった。
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36/42岩井照宜選手の「マツダ・サバンナRX-7」(写真向かって左)と蕎麦切広大選手の「トヨタGR86」(同右)による追走バトル。
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37/42中村 龍選手の「日産シルビア」(写真向かって左)と松山北斗選手の「トヨタGRカローラ」(同右)によるバトル。2台が同時に走って技を競う“追走”は、8台によるトーナメント戦で行われた。
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38/42“追走”の決勝は、松山北斗選手の「トヨタGRカローラ」と蕎麦切広大選手の「トヨタGR86」によるバトルに。結果は、追撃を許さなかった松山選手の圧勝で幕を閉じた。この5月よりスタートする2025年シーズンの行方にも期待が膨らむ、多くのバトルが見られた。
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39/42「モーターファンフェスタ」ではおなじみとなった、ホイールメーカーRAYS(レイズ)のユーザー向け公式ファンミーティング「2025 RAYS FAN MEETING」。今回は、なんと募集開始から1日で枠が満杯となる人気ぶりだったという。会場にはデモカーも多く展示され、ファンの目を楽しませた。
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40/42レイズの公式ファンミーティング会場に飾られたホイール。最新の商品だけでなく、レーシングカー向けの特殊ホイールや往年の名品も飾られており、珍しいホイールを発見する楽しさもあった。
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41/42レイズのミーティングに参加するオーナーカーのなかには、クラシックホイールを履いた旧車も。ローダウンされた4代目「トヨタ・チェイサー アバンテ」には、「ボルクレーシング370」が装着されていた。
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42/422025年の「モーターファンフェスタ」を締めくくったのは、初開催のBYDオーナーミーティングによるパレードランだ。カメラを向けると、オーナーたちが笑顔で手を振ってくれて、イベントを大いに楽しんだことが伝わってきた。