
クルマというのは、本当に自由で快適、そして速い移動手段だとあらためて感じる。しかもそれが作る現代の風景もまたいい。ここ高知の桂浜近くの風景は、モナコGPのヘアピンのようだ。
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クルマというのは、本当に自由で快適、そして速い移動手段だとあらためて感じる。しかもそれが作る現代の風景もまたいい。ここ高知の桂浜近くの風景は、モナコGPのヘアピンのようだ。
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クルマなら、たった1時間半でここまで行ける。でも私たちは3日かけないと到達できない。
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歩く遍路にとってもっとも大切なのが靴。私は前回はトレッキングシューズを使ったが、一周したらビブラムのアウトソールがつるつるに減ってしまった。今年使ったこれは、デンマークのecco社が最初は歩兵用に開発したと聞く、長距離ウォーク用シューズ「エコウォーカー」をもとに、埼玉県のマギーという靴屋さんと日本の製造元が協力して作ったホワイトのお遍路用バージョン。これなら最低四国を3周できるといわれるし、ベテラン遍路の間では評判が高いが、残念ながら現在は生産中止になってしまった。
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歩くと靴も減るが、ヒノキの金剛づえも減って短くなる。これは二人の二回分。4本の長さは、もともとは皆同じ。長めの2本が去年、短めの2本が今年。より頻繁につえに頼る家内の方が減るが、今年は特に雨が多かったために、二人とも去年よりもだいぶ短くなった。水に濡れると木が柔らかくなるのだろう。靴もつえも体脂肪も、皆減るものだ。
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昔は、足の不自由な人は、その治癒を願って手押し車などで遍路をしたという。しかも願がかなって歩けるようになった人も少なくなく、そういう人は、車をお寺に納めてきた。これは愛媛県の57番永福寺に納められている引き車。たぶん体が不自由な人を、別の人間が引いて回ったのだろう。自転車の部品を使っているところから、比較的時代が新しいものと思われる。
『第4回:走ること、歩くこと(その1)〜歩いて知ったクルマの価値』の記事ページへ戻る