
ポディウムにあがったウィナー、ルイス・ハミルトン(中央)と、2位ティモ・グロック(左)、3位フェルナンド・アロンソ(右)。(写真=Toyota)
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ポディウムにあがったウィナー、ルイス・ハミルトン(中央)と、2位ティモ・グロック(左)、3位フェルナンド・アロンソ(右)。(写真=Toyota)
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上位の脱落にも助けられ予想外の好成績、2位表彰台を得たトヨタのティモ・グロック(写真)。しかし、予選で7番手につけ、オープニングラップでは4位までジャンプアップし、粘り強く走りきった結果のポディウムだから、一概に漁夫の利とは言えないだろう。ヤルノ・トゥルーリはまったくいいところなく、予選15位、決勝12位。(写真=Toyota)
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GP直前の9月21日、国際自動車連盟(FIA)の世界モータースポーツ評議会が開かれた。前年のシンガポールGP、ルノーはエースのフェルナンド・アロンソを勝たせるため、チームメイトのネルソン・ピケJr.に故意にクラッシュを起こさせたという“クラッシュゲート”問題に対し、同評議会は有罪であると断定。チームに2年間の執行猶予付き出場停止処分、当時の代表で既にチームを去っているフラビオ・ブリアトーレの無期限追放、やはりチームを離れたエンジニアリングディレクター、パット・シモンズの5年間追放を言い渡した。事の発端は、ブリアトーレと揉めてシーズン半ばに更迭されたピケの“チクリ”。スポーツマンシップに明らかに反したルノーの愚行はもちろんだが、免責を条件に全貌を吐露したピケにも批判的な意見が出ており、F1界は醜態をさらすこととなった。レースではアロンソが3位でゴールし、難しい局面で今季初表彰台をもたらしたのはせめてもの救いだろう。(写真=Renault)
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ルイス・ハミルトン(写真先頭)がポール・トゥ・ウィンで今季2勝目を掴んだ。前戦イタリアGPでは最終周にクラッシュし、3位の座を逃がしたチャンピオンだったが、シンガポールでは緊張の糸を切らすことなく、2時間弱の長丁場で完勝した。(写真=Mercedes Benz)
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またしても自滅するかっこうとなったレッドブル。予選ではセバスチャン・ベッテル(写真)が2位、マーク・ウェバーは4位につけ、中位に沈んだブラウンを尻目に期待をもってレースにのぞんだ。だがベッテルはスタートでニコ・ロズベルグに抜かれ、ピットではスピード違反でペナルティを受け、何とか挽回しての4位ゴール。ウェバーは最終的にブレーキが壊れクラッシュ、リタイア。残り3戦、ベッテルは大逆転へのわずかな希望を胸にブラウンと対決する。3戦全勝しても最高30点。ポイント差は25点もある。(写真=Red Bull Racing)
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予選Q2で敗退、ジェンソン・バトン(写真先頭)のレースは、中段グリッドから何点獲得できるかという“ダメージリミテーション”が目的となった。それでも中盤までに7位まで追い上げ、最後のピット作業で5位走行中のルーベンス・バリケロの前を行くことに成功。5位4点加算は御の字の結果といえる。バリケロは予選Q3でクラッシュを演じ、不安があるギアボックスを交換したことで5グリッド降格の10番手からスタート。最後にバトンを抑え切れなかったが、15点先行するチームメイトを最後まで追いかけるなど、タイトルを諦めていない様子だ。(写真=Brawn GP)
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シーズン序盤はブラウン、レッドブル、トヨタと並びフロントランナーの一員と目されていたウィリアムズ。しかしなかなか上位リザルトを掴むことができずに終盤まできてしまった。今回、前年のシンガポールで2位表彰台のニコ・ロズベルグが奮起し、トップのハミルトンに迫る勢いで2位につけていたが、最初のピット作業を終えてコースに戻る途中、勢い余って白線を踏んだことでドライブスルーペナルティを受け、千載一遇の機会をフイにしてしまった。中嶋一貴は最後の1点に届かず、9位完走。(写真=Williams)
『第14戦シンガポールGP「ハミルトンの完勝、バトンの漸進」【F1 09 続報】』の記事ページへ戻る