
2004年中国GP以来の勝利に喜ぶブラウンのルーベンス・バリケロ(写真右)。最多出場記録を打ち立てた大ベテランの“光と影”を知るロス・ブラウン代表(左)は、「彼のベストドライブのひとつだった」と賞賛した。ブラウンにとっては第7戦トルコGP以来となる優勝。これで11戦して7勝していることになる。(写真=Brawn GP)
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2004年中国GP以来の勝利に喜ぶブラウンのルーベンス・バリケロ(写真右)。最多出場記録を打ち立てた大ベテランの“光と影”を知るロス・ブラウン代表(左)は、「彼のベストドライブのひとつだった」と賞賛した。ブラウンにとっては第7戦トルコGP以来となる優勝。これで11戦して7勝していることになる。(写真=Brawn GP)
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第8戦イギリスGPから続いた“ブラウン夏の憂鬱”は、バリケロの優勝でバレンシアの青空のように晴れわたったが、ポイントリーダーのジェンソン・バトン(写真)は引き続き上位に食い込めず7位完走。予選でのちょっとしたミスで5番グリッドに沈んだこと、そしてスタートで躓きトラフィックのなかでの走行をしいられたことが痛かったが、レッドブル2台の無得点、チームメイトの勝利に救われた。ポイントスタンディングで、2位バリケロとの差はまだ18点ある。(写真=Brawn GP)
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2戦連続で復活を印象付けたマクラーレン。苦手とされる高速コーナーのあるスパ・フランコルシャンでの次戦ベルギーGPではそうはいかないだろうが、予選でフロントロー独占、ルイス・ハミルトン(写真)2位という戦績から、今後の活躍は充分期待できる。なおマクラーレンは4位にヘイキ・コバライネンが入り、コンストラクターズポイントは41点でランキング4位。3位フェラーリとの差はわずか5点である。(写真=Mercedes Benz)
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まさかの無得点に終わったレッドブル。セバスチャン・ベッテル(写真)はフリー走行に続き本番のレースでもエンジントラブルに見舞われリタイア。最初のピット作業までは5位を走行していたが、フューエルリグの問題でもう1回余分にピットに入りポイント圏外に落ちていた。マーク・ウェバーは思うように「RB5」をドライブできず、予選9位、決勝では最後のピット作業で宿敵バトンとロバート・クビサに抜かれ、結局9位だった。(写真=Red Bull Racing)
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フェラーリも上昇気流に乗り、キミ・ライコネンが2戦連続、今年3回目のポディウムとなる3位でゴール。しかし話題は、怪我で欠場しているフェリッペ・マッサの代役、ルカ・バドエル(写真右)がさらったといっても過言ではない。10年もの間テストドライバーをつとめた38歳のイタリア人は、久々のレースで浦島太郎状態に陥り、単純なミスを繰り返した。予選最後尾から、レース中2度スピンし、ピットレーン白線追い越しによるドライブスルーペナルティを受け、決勝17位完走。1週間後のベルギーGPではドライブするものの、それ以降のシートは約束されていない。やはりミハエル・シューマッハー復活しかないか?(写真=Ferrari)
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2009年シーズン終了をもってF1から撤退することを表明しているBMW。苦戦が続くなか軽量シャシーを持ち込み、2人のドライバーは戦意を奮い立たせていた。ロバート・クビサ(写真)は予選10位から8位完走で1点獲得、ニック・ハイドフェルドは11番グリッドから這い上がれず11位でレースを終えた。(写真=BMW)
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トヨタは不思議な週末をおくった。ヤルノ・トゥルーリは予選でグリップとパワー不足を訴え18位、決勝13位完走。ティモ・グロックは13番グッドからひとつポジションを落とし14位でゴールしたのだが、グロックは残り2周でレースの最速タイムを記録している。(写真=Toyota)
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ネルソン・ピケJr.を更迭したルノーは、テストドライバーだったロマン・グロジャン(写真右)をデビューさせた。スイスとフランスの二重国籍をもつ23歳で、フォーミュラ・ルノーやF3、GP2などに参戦してきた。厳しいテスト制限があるなかで、初戦は予選14位、決勝15位と、10年ぶりのルカ・バドエルより優れた戦績を残した。母国で活躍したいフェルナンド・アロンソは、8番グリッドから6位入賞。チャンピオンをもってしても上位が狙えない、これがルノーでの現実である。 (写真=Renault)
『第11戦ヨーロッパGP「バリケロ、5年ぶりの勝利の重み」【F1 09 続報】』の記事ページへ戻る