
GPキャリア8年目、132戦目にたどり着いたポディウムの頂点──マーク・ウェバーは初ポールポジションから接触、ドライブスルーペナルティをはねのけ、悲願の初優勝を飾った。自身が主催するチャリティ自転車レースで骨折し、冬のテストをキャンセル、最悪の出だしとなった2009年シーズン。勝利を重ねる僚友セバスチャン・ベッテルの横で悔しい思いをしていたオーストラリア人に訪れた遅い春だった。(写真=Red Bull Racing)
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GPキャリア8年目、132戦目にたどり着いたポディウムの頂点──マーク・ウェバーは初ポールポジションから接触、ドライブスルーペナルティをはねのけ、悲願の初優勝を飾った。自身が主催するチャリティ自転車レースで骨折し、冬のテストをキャンセル、最悪の出だしとなった2009年シーズン。勝利を重ねる僚友セバスチャン・ベッテルの横で悔しい思いをしていたオーストラリア人に訪れた遅い春だった。(写真=Red Bull Racing)
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ブラウン夏の憂鬱──前戦イギリスGPと同様にレッドブルの後塵を拝したばかりか、フェリッペ・マッサのフェラーリ、ニコ・ロズベルグのウィリアムズにも先行を許し、ジェンソン・バトン5位、ルーベンス・バリケロは6位でゴールした。涼しいニュルでタイヤを適温にまで温められないという問題が再発、さらに3ストップというギャンブルも大きくはずれた。序盤レースをリードしたバリケロ(写真先頭)は、「どのようにすればレースを失うかを示した非常にいいレース」と皮肉り、チームに対し怒りをあらわにした。(写真=Brawn GP)
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ブラウン同様、トヨタも冷涼な気候に泣かされた。ヤルノ・トゥルーリは冷えたタイヤで予選14位、スタートの混乱で大きく出遅れ17位で完走した。ティモ・グロック(写真右)は予選19位だったが、フェルナンド・アロンソをブロックしたことで最後尾グリッドが決定。大量のガソリンを積みピットレーンからスタートし1ストップでなんとか9位まで順位を上げた。(写真=Toyota)
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フェラーリは予選でフェリッペ・マッサ(写真右)8位、キミ・ライコネン9位とトップ10に食い込み、スタートでKERSの利点を活かしたマッサが5位にジャンプアップ。3ストップのブラウン勢を抜き、マッサは今年初めてのポディウム、3位を獲得した。ライコネンは原因不明のパワーロスに見舞われリタイア。(写真=Ferrari)
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各所の改良がシーズン半ばでようやく奏功しはじめたマクラーレン。予選Q3進出でルイス・ハミルトン(写真)5位、ヘイキ・コバライネン6位と上位につけ、スタートではKERSパワーでハミルトンが一瞬トップに立ったが、後方ウェバーのフロントウィングと当たりタイヤを痛めパンク、最後尾18位でレースを終えた。コバライネンは短い第1スティントが災いし、序盤の3位から結局8位でゴール、1点を獲得した。(写真=Mercedes Benz)
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フェラーリへの移籍が噂されるフェルナンド・アロンソ(写真)。予選Q2でスピンをきっし12番グリッドからスタートするが出だしで躓き、1ストッパーで重いグロックの後方でくすぶる周回が続いた。後半、前方にクリーンエアが広がると瞬く間に覚醒し、レースの最速タイムを記録して7位でゴールした。ネルソン・ピケJr.は予選でアロンソを上回るグリッドを得るもオープニングラップで失敗し、13位完走。(写真=Renault)
『第9戦ドイツGP「遅咲きウェバーの晴れ舞台」【F1 09 続報】』の記事ページへ戻る