上海ショー2009の会場から(その2)
2009.05.02 画像・写真活気あふれる中国・上海市で開催された上海モーターショー。約50社以上のメーカーのクルマが並ぶ会場で、森口将之が気になったクルマ(とモノ)を写真で紹介する。
(文と写真=森口将之)
日本車チカラの象徴、「日産GT-R」は中国のメディアにも注目の的。とりわけ女性に人気が高かった。生まれ故郷では「オトコのクルマ」というイメージが強いだけに意外。全国の「R」使いのみなさん、中国に行けばモテモテ間違いなしですよー。
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日本車チカラの象徴、「日産GT-R」は中国のメディアにも注目の的。とりわけ女性に人気が高かった。生まれ故郷では「オトコのクルマ」というイメージが強いだけに意外。全国の「R」使いのみなさん、中国に行けばモテモテ間違いなしですよー。
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日本では「日産スカイライン・クロスオーバー」の名前で今夏デビューが決まったこのクルマ、中国では北米同様、「インフィニティEX」として売られている。背後に見える「スカイライン・クーペ」が「インフィニティG37クーペ」になるのも同じ。
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きれいに整列した「トヨタ・カローラ」と直立不動のセールスマンという、昭和のショールームを思わせる光景。EXのサブネームをつけた手前のモデルはひと世代前。奥の2台は現行型だが全長4540mm、全幅1760mmと日本仕様よりひとまわり大きい。
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第一汽車/広州汽車と合弁生産を行うトヨタは「カムリ・ハイブリッド」と「クラウン(マジェスタ)」を新型車として出展。カムリは車載ネットワークサービスの「G-BOOK」もアピール。搭載車はCピラーに専用エンブレムを装着していた。
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中国では2004年に販売がスタートしたレクサス。手前に写っているのは日本では販売されていない前輪駆動セダンの「ES350」。このほかSUVの「LX570」(ランドクルーザー200と同型)もある。ブースを訪れる人の多さに人気が伺える。
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日本では2009年4月21日に発売された「アウディR8」の高性能版、V10エンジンを積んだ「5.2FSIクワトロ」は、上海では1日だけ早い20日にデビューをはたした。でも多くの来場者の視線は、低いボディよりも長い足にクギづけになっていた様子。
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アウディのブースには「A4L」や「A5カブリオレ」などの最新型に加え、1930年代に自動車史上初の400km/hオーバーを記録した「アウトウニオン・タイプCストリームライナー」が登場。ヒストリーまでは真似できないだろうと踏んでの出展か。
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フォルクスワーゲンのブースでは、「パサート」などの実用車を落ち着いたカラーで展示し、中国のベストセラーブランドであることを誇示する一方で、ライムグリーンの「シロッコ」やオレンジの「クロスポロ」でポップなイメージも表現。
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中国のフォルクスワーゲンには「パサート」以外にも独自車種がある。「朗逸(ラヴィダ)」もその1台。サイズは4608×1743×1465mmというから「ジェッタ」に近い。写真のモデルは2リッター(120ps)を積むが、ほかに1.4リッターTSIも用意。
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上海フォルクスワーゲンはシュコダも手がける。ブースには最上級車「スパーブ」のルーツにあたる1939年式「スパーブ・タイプ924」を展示。6人乗りで、エンジンは3.1リッター直6で最高出力85psを発生し、125km/hを出した。
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GMブースには北米でも販売開始されたばかりの新型「カマロ」も姿を見せた。右の女性はコンパニオンやスタッフではなく「はいチーズ!」中の入場者。GT-Rといい、カマロといい、中国の女の子はスポーティなクルマが好きらしい。
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記事で紹介した「プジョー207セダン」の兄貴分、「307セダン」。上海の街なかでもっとも多く見かけるライオン印でもある。全長は269mm伸びて4481mmと、「307SW」に近い。1.6リッターと2リッターがあるエンジンはかつての日本仕様と同じ。
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シトロエンの「凱旋(Cトリオンフ)」は、記事で紹介した「Cキャトル3ボックス」のホイールベースを2710mmに伸ばし、オリジナルのリアデザインを与えたもの。4802×1773×1512mmというサイズは「C5」に近い。エンジンは2リッターのみ。
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日本ではすっかり見かけなくなった「シトロエンZX」だが、中国では依然生産中。「新愛麗舎(Cエリゼ)」とフランスっぽい名が与えられ、例によって3ボックスもある。写真はCNG(天然ガス)仕様で、環境へのやさしさを色でもアピール。
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シボレーやビュイック、キャデラックが展示されていたGMブースの片隅にポツンと1台だけ置かれていたサーブ「9-3カブリオレ」。ショーの場所割がかなり前に決まっていたためかもしれないが、今後はどうなるのか心配である。
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「ローバー75」はいまだ健在。同車の設計を引き継いで上海汽車が「栄威(ローウィ)750」の名前で生産している。しかもショーではハイブリッド仕様も展示。0-100km/h加速を11秒でこなし、燃費はガソリン車より20%向上するという。
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そして「MG TF」も健在。名爵(MG)の商標と生産権を継承した上海汽車は、記事で紹介した新型車「MG6」のほか、MGローバー時代のモデルの一部も継続してラインナップ。しかもTFのみは英国で生産され、現地で販売も行われている。
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アストン・マーティンはひと月前のジュネーブショーで発表したばかりの「V12ヴァンテージ」と「DBSヴォランテ」を、2台まとめて早くも上海に持ち込んでいた。中国がラクシャリーカーマーケットとして認められている証拠だろう。
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英国生まれのスパルタンスポーツ、「ラディカルSR3」。たった530kgのボディに、スズキのビッグバイク「隼」の1.3リッター4気筒を1.5リッターに拡大し搭載。最高出力260ps、0-100km/h加速3.2秒以下。でもプレスデイなのになぜ子供が?
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アストン同様、ジュネーブショーで発表したての新型車「ムルシエラゴLP670-4スーパーヴェローチェ」を持ち込んだランボルギーニ。中国では昨年現地法人が設立されたばかりで、ショーの直前に4番目のショールームを開設したという。