上海ショー2009の会場から(その1)
2009.05.01 画像・写真活気あふれる中国・上海市で開催された上海モーターショー。約50社以上のメーカーのクルマが並ぶ会場で、森口将之が気になったクルマ(とモノ)を写真で紹介する。
(文と写真=森口将之)
展示場はこのとおりモダンなつくり。各棟にカフェが用意されるなど施設も充実している。写真は東側のE4館からE1館方向を眺めた様子で、西側にV字を描くようにして同じ規模のW1〜W5館がある。規模の大きさがわかるだろうか。
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展示場はこのとおりモダンなつくり。各棟にカフェが用意されるなど施設も充実している。写真は東側のE4館からE1館方向を眺めた様子で、西側にV字を描くようにして同じ規模のW1〜W5館がある。規模の大きさがわかるだろうか。
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中国メーカーが集結したE2館の内部。手前は北京汽車グループのブースで、ダイムラー・クライスラーと提携関係にあった経緯から、「メルセデス・ベンツCクラス」の生産も行う。ただしランドクルーザー似のモデルは……。
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「メルセデス・ベンツCLK」と「ルノー・メガーヌ カブリオレ」が合体したような「比亜迪S8(BYD S8)」。比亜迪は電池メーカーとしても有名で、昨年プラグインハイブリッドを発売したぐらいだから、コピー車が見られるのはいまのうちかも。
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そっくりだが「フィアット・ムルティプラ」ではない。衆泰(ゾンタイ)の「夢迪博朗(ムティプラン)」。同社の主力は「ダイハツ・テリオス」似の「衆泰2008」だが、ショーではこれのEV版を発表していた。中国のEV熱は日本を超えている。
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蓮花(ロータス)が出展した「精品(サヴィ)」は、マレーシアのプロトンが生産するコンパクトカー。プロトンはロータスを傘下に収め、技術面でも関係があるので、中国で販売を担当する青年汽車が蓮花ブランドを掲げている。
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蓮花が「プロトン・ペルソナ」をベースに製作したEV、その名は「競悦純電動車」。4477×1725×1465mmのサイズを持つミドルクラス「競悦」がベースで、モーター出力125kW、最高速161km/h、航続距離177kmという性能を謳う。
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奇瑞(チェリー)がディスプレイした3台のハイブリッドカー。いずれも既存のガソリン車がベース。手前からハッチバックの「A3」、セダンの「風云2(フルウィン2)」、SUVの「瑞虎3(ティゴ3)」。中国語ではハイブリッドを混合動力と書く。
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記事でも紹介したように、ホンダを生産する広州本田は独自ブランドの「理念」を発表。コンセプトカーとしてこのスポーツカーを出展した。でも広州本田を名乗りつつ異なるブランドを立ち上げていいのか? 中国は謎が多い。
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日本の軽ワンボックスを思わせるフォルムの「東風小康V07(ドンファンウェルスV07)」。ただしボディは3905×1630×1950mmと軽よりもひとまわり大きい。それ以上に注目したいのはこの迷彩色。遊び心では日本を追い越してしまったかも?
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BMWが軽トラックに進出、したわけでは当然なく、「V07」と同じ東風小康が作る「K02」というモデル。サイズはV07と同等。背後に見えるディスプレイでもわかるように、東風小康は地方の作業用に焦点を絞ったクルマ作りを行っている。
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ロールスのコピーがあればMINIのコピーもあり。というわけで登場したのが力帆(リーファン)の「320」。車名の320もMINIを意識したのかと思ったら、中国だからそうではなく、上級車の「520」や「620」とそろえたものだった。
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吉利(ギーリー)は記事で触れた「全球鷹IG」のほかにもう一台のEV「全球鷹EK-2」を展示していた。昨年の北京ショーに出展された「EK-1」の発展形で、サイズは3598×1630×1465mm。パンダのような顔、笹をモチーフにしたカラーが中国車らしい。
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ロールスのコピーから近未来的なEVまで多種多様な自動車を手がける吉利は、AGF(アジアン・フォーミュラ・インターナショナル・オープン・コンペティション)と呼ばれる中国のフォーミュライベントにもチャレンジしている。
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フェラーリのプレスカンファレンスで「カリフォルニア」の魅力を語るF1パイロット、キミ・ライコネン。できればもう少し成績がいいときに出席したかった!? 前日開催された中国GPでリタイアしたフェリペ・マッサは欠席だった。
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ポルシェのブースにあった「パナメーラ」のディスプレイのひとつ。ターボに標準装備されるリアウイングはこのように左右2分割でせり出し、2段階に角度を変える。半年後には日本の高速道路でもこの動きを見ることができそうだ。
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「吉利GE」はプロポーションのみならず、フロントグリル中央にそびえるマスコットもロールス・ロイスそっくり。しかし車両の脇にはこの「吉利女神」が置かれ、中国の文化にもとづくデザインであることがしっかり説明されていた。
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巨大なトラック型ディスプレイを構築していたのは、中国でメジャーなポータルサイトのひとつ、捜狐(ソーフー)が運営する自動車サイト、捜狐汽車(auto.sohu.com)。このとおり中国ではクルマだけでなくメディアも元気だ。
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太平洋汽車網(www.pcauto.com.cn)という壮大なネーミングを持つ自動車関連ポータルサイトのブース。手前に立つのは安全橙(セーフティオレンジ)と呼ばれるイメージキャラクターで、セーフティ関連のページで活躍中だとか。
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会場内を警備するパトカー。車種は昔、日産座間工場で生産されていたこともある上海大衆(フォルクスワーゲン)の「サンタナ」。写真はベースモデルで、このほか前後をモダンに仕立て直した上級版やロングホイールベース版もある。
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中国といえばやっぱりパンダ。もちろん上海ショーの会場にも欠かせないというわけで、各所で目にすることができた。これは万車網(www.webcars.com.cn)というウェブサイトのキャラクター。かぶっているのはレザーヘルメットか?