ガーミン「nuvi360」検索性能 【PNDテスト】
2007.04.20 自動車ニュース【PNDテスト】ガーミン「nuvi360」検索性能を試す
コンパクトで安い「簡易型カーナビ」としていま話題沸騰の「PND」(パーソナル・ナビゲーション・デバイス)だが、気になるのは実用に使えるのか?ということ。
「カーナビの達人」による徹底比較テスト。ガーミン「nuvi360」の検索性能を試した結果は……。
3:検索性能
▼ガーミン「nuvi360」
オープン価格(実勢価格6万円前後)
初めて使っても違和感なく操作できる
画面の下の中央にメニューボタンがあるが、これにタッチすることがガーミンの目的地検索のスタート。画面がメインメニューに切り替わり、一番上に目的地検索の項目がある。
これにタッチすると現れる検索メニューの項目は1画面に6項目。
まず1画面目が「日本住所検索」「フード」「宿泊施設」「登録地点」「ガススタンド」「名前入力」。
2画面目が「施設」「ショッピング」「娯楽」「レクリエイション」「公共施設」「日本高速施設」。
3画面目が「地図」「病院」「交通」「自動車関連」「座標」「電話番号」。そして4画面目が「駐車場」の全19項目だ。
ジャンルの項目と住所、電話番号などが同列に並べられているのは気になるが、深い階層に入り込まずにジャンル検索ができるのがいい。
画面は3.5インチと小さいが、画面全体を使ってできるだけボタンを大きくするデザインだから、操作はスムーズ。誤操作することはほとんどない。
検索メニュー時に画面の下に出ている「検索方法」にタッチすれば、ジャンル検索の検索条件を設定可能。現在地周辺、市区町村内検索などに切り替えられる。
一度設定した条件は次にも生きているので、通常は現在地周辺に設定しておけば使いやすいだろう。
つまり、目的地検索を選んで探したいジャンルにタッチすれば、すぐに周辺検索できるということだ。
小型ボディに豊富な情報と快適な操作性
検索データは、住所が約2000万件。○丁目○番地○号までピンポイント検索できるので、いざとなったら住所さえ調べたら、ピンポイントで目的の場所へ行ける。
電話番号検索でもジャンル検索でも行きたい場所の地図を見つけられなかった時の最終手段が住所。最終的には住所で探せばなんとかなると思えるだけで、安心感は違うし、カーナビとしての価値も大きく高まるというものだ。
住所検索のロジックも、とても使いやすく整理されている。
まずは中国・九州など6分割されたエリアの中からひとつを選び、次は都道府県を指定。市区町村を指定するときは、左側に「あかさたな」のキーが出てくるから、該当する文字を選べば候補の市区町村がリストアップされる。
あとは町名から○丁目○番地○号を指定したら、出発というボタンをプッシュ。これでルート探索がスタートするという具合。スムーズな流れで操作できる。
電話番号のデータは会社、事業所を中心に約800万件。CG編集部も電話番号でピンポイント検索できる(他社PNDでできないモデルもあった)。ジャンル検索のデータ量は約40万件と、けっして多くはないが、とくに困ることはない。
周辺検索した施設のリストには、距離と自車位置に対する方角が文字表示される。
自車との位置関係を把握するためには、クルマがどの方向を向いているかを知っておく必要があるのだが、勘のいいドライバーなら、おそらくクルマがどちらの方角を向いているかは、おおよそ感じながら走っているはずで、このインフォメーションは大いに役立つ。
フォントが読みづらいとか、日本語がわかりにくいといった部分はあるのだが、ボディは小型ながら豊富な情報と快適な操作性を持つモデルだ。
(文と写真=石田 功)
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