【ルマン2006】残り4時間、アウディ-ペスカローロ-アウディのトップ3は不動
2006.06.18 自動車ニュース【ルマン2006】残り4時間、アウディ-ペスカローロ-アウディのトップ3は不動
フランス時間の2006年6月17日午後5時にスタートした第74回ルマン24時間耐久レース。翌18日も安定した天候に恵まれ、午後の走行に入ったサルト・サーキット。午後1時までの展開をお伝えする。
■アウディとペスカローロの違い
トップ争いのNo.8アウディR10、No.17ペスカローロC60、そしてNo.7アウディR10という顔ぶれは変わらず。アウディとペスカローロを比較すると、アウディの2台には時折プラスアルファのピット作業が追加されることが多かった。
No.8アウディは、ピットアウトの際にヘッドランプの故障を理由に出口でマーシャルに足止めされ、フロント部の全面交換を強いられて3分のロス。とはいえ、依然トップをキープ、かつ自己ベストタイムを更新しながらの走行を見せた。
その一方で引き続き苦境に立たされているのが、No.7アウディ。午前8時過ぎには注目のディーゼルV12ターボのターボチャージャーにトラブルが発生、交換による20分のタイムロスとなり、ポジションこそ死守するも2位ペスカローロとの差がまた開いた。
2番手のNo.17ペスカローロは、ピットイン時のコミュニケーションミスが見られたものの、致命的なマシントラブルなどとは無縁の様子。やはりマシンが昨年からの進化版ということで信頼性も高く、マシンのデビューイヤーであるアウディとの違いが出たということなのか。
さて、ルマンの闇を走りぬけ、夜明けを無事迎えた日本勢だが、ここへきて新たな“洗礼”を受けている。
まずNo.91T2Mポルシェ。一時はクラス6番手につけていたが、午前8時すぎにフォードシケインの進入で突然のストップ。「昨年はリタイアしているから、今年こそ完走したい」と意気込んでいた山岸大だったが、惜しくもその目標は今年もお預けとなった。
さらにNo.53JLOCランボルギーニは、9時半前にイレギュラーのピットイン。スピンを機にリアウィングのステイを損傷。ピットではドライブシャフトの交換も行い、再び戦線復帰。午後1時の時点で総合18位、GT1クラス8位を走行中だ。
また、クラス2番手まで浮上していたNo.93タイサンポルシェは、10時を過ぎて緊急ピットイン。ギアが6速にロックするトラブルに見舞われ、修復に長時間を費やした。結果、総合26位、GT2クラス6位からフィニッシュに向けて最後の力を振り絞ることになりそうだ。
(文=島村元子/Motoko Shimamura)
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