【F1 2006】第8戦イギリスGP、アロンソ敵なしで3連勝、14戦連続ポディウム
2006.06.11 自動車ニュース【F1 2006】第8戦イギリスGP、アロンソ敵なしで3連勝、14戦連続ポディウム
F1世界選手権第8戦イギリスGP決勝が、2006年6月11日、イギリスのシルバーストーン・サーキット(5.141km)を60周して行われた。
チャンピオンシップリーダーのフェルナンド・アロンソ(ルノー)が、4戦連続のポールポジションから完璧なレースを展開。今シーズン5勝目、自身通算13勝目を手中に収めた。2005年チャンピオンは、昨年から14戦連続のポディウム・フィニッシュを続けている。
2位ミハエル・シューマッハー(フェラーリ)、3位キミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)と、ルノーのライバルが表彰台にのぼったが、いずれも役不足だったことは否めず。アロンソに10秒以上のタイム差をつけられ完敗した。
4位は終盤ライコネンに迫ったジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)、5位フェリッペ・マッサ(フェラーリ)、6位ファン・パブロ・モントーヤ(マクラーレン・メルセデス)と、上位3台と同じチームが同じ順番で後ろに並んだ。
そして7位ニック・ハイドフェルド、8位ジャック・ヴィルヌーヴと、この週末好調だったBMWザウバー勢が入賞圏最後に入った。
ホンダは、ジェンソン・バトンが予選で失敗、決勝でも早々にメカニカルトラブルで地元ファンの前でリタイア。ルーベンス・バリケロは完走したが10位とパッとしないまま終わった。
トヨタ勢は、ラルフ・シューマッハーがオープニングラップでコースアウトしリタイア。ヤルノ・トゥルーリは11位でゴールとこちらも低調だった。
スーパーアグリ・ホンダは、佐藤琢磨17位、フランク・モンタニー18位と2台揃ってフィニッシュした。
■たとえ残りを全勝しても……
トップ10グリッドを決める予選3回目“Q3”、チェッカードフラッグ後にトップタイムを更新したアロンソが、第5戦ヨーロッパGPから4連続となるポールポジションを獲得した。
しかしフロントローにライコネンが並び、アロンソの背後3番グリッドにはシューマッハー。レースは3強による三つ巴の戦いとなるかにみえたが、その期待は裏切られ、スタート後の序盤で勝負は決まってしまった。
アロンソはトップを守り、ライコネンが2位、シューマッハーが3位でルノーを追う。だがライコネンは伸びないストレートスピードをカバーしながら防戦に追われ、ライコネンに頭を抑えられたかにみえたシューマッハーとて、決してアロンソのペースで周回できるポテンシャルを持ってはいなかった。
アロンソ独走で余裕の5勝目。チャンピオンシップでは8戦して74点と圧倒的な成績で2年連続チャンピオンに邁進中だ。
2度目にして最後のピット作業でライコネンを抜き2位でゴールしたシューマッハーだったが、アロンソとのポイント差は23点に拡大した。
「We weren't quick enough.(我々は充分に速くなかった)」とは、2位シューマッハー、3位ライコネン双方がレース後に口にした言葉。鉄壁を築き上げたアロンソに、誰が勝負を挑めるのか。
ちなみに、仮にランキング2位のシューマッハーが残り10戦で全勝したとしても、アロンソは2位にさえ入り続ければチャンピオンになれる計算だ。
次戦からは北米2連戦。第9戦カナダGPは6月25日、第10戦アメリカGPは7月2日に行われる。
(webCG 有吉)
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