【F1 2006】第2戦マレーシアGP、フィジケラV、ルノー史上2回目/24年ぶりの1-2フィニッシュ
2006.03.20 自動車ニュース【F1 2006】第2戦マレーシアGP、フィジケラV、ルノー史上2回目/24年ぶりの1-2フィニッシュ
F1世界選手権第2戦マレーシアGP決勝が、2006年3月19日、マレーシアのセパン・インターナショナル・サーキット(5.543km)を56周して行われた。気温33度、湿度60%以上の蒸し暑さのなか、ルノーのジャンカルロ・フィジケラがポール・トゥ・ウィンで完勝。自身通算3勝目、2005年開幕戦以来の勝利を手にした。
2位はバーレーンGPウィナーのフェルナンド・アロンソ。ルノーは開幕2連勝を記録したばかりか、コンストラクターとしては1982年フランスGP以来となる1-2フィニッシュを成し遂げた。
3位はホンダのジェンソン・バトン。今年初めての表彰台となったが、レース前には念願の初優勝を意識していただけにこの結果には物足りなさが残ったようだ。
以下、4位でマクラーレン・メルセデスのファン・パブロ・モントーヤがゴール。チームメイトのキミ・ライコネンはオープニングラップで他車に接触されクラッシュ、早々にリタイアした。
5、6位はエンジン交換によりグリッド後方に沈んだフェラーリ勢。フェリッペ・マッサが7回ワールドチャンピオンを取ったミハエル・シューマッハーを抑えてフィニッシュした。
7位に好調BMWザウバーのジャック・ヴィルヌーヴが入り、開幕戦で惨敗したトヨタの1台、ラルフ・シューマッハーが8位で1点を手に入れた。
スーパーアグリ・ホンダの佐藤琢磨は、戦闘力不足のマシンでも抜きつ抜かれつを演じ、14位で2戦連続完走。井出有治はメカニカルトラブルでリタイアした。
■ルノーの総合力
2.4リッターV8新エンジンの耐久性が試された2レース目。フェラーリの2台、ホンダのルーベンス・バリケロ、トヨタのラルフ・シューマッハー、レッドブル・フェラーリのデイヴィッド・クルタードの5台がエンジン交換によるグリッド降格のペナルティを受け、レース中も白煙をあげるマシンが続出した。
開幕戦バーレーンで油圧系トラブルによりリタイアしたフィジケラは、今回、酷暑の予選、決勝を通じて、トラブルに見舞われることもなくパーフェクトな走りを披露。アロンソの陰に隠れがちだったイタリアンは、1週間前に亡くなった友に今季初勝利を捧げ、ウィナーズサークルに復活した。
フィジケラの速さ、強さに加え、アロンソは7番グリッドから2位まで追い上げ、ルノーの総合力の高さが顕著にあらわれたレースだった。
アロンソは、燃料の多い重いマシンにもかかわらず、スタートでフィジケラ、バトンに次ぐ3位まで一気に上昇。タイヤをセーブしながら、後続の燃料搭載量の少ない軽いマシンを抑えきり、残り13周、2度目にして最後のピットインを終えると、バトンをかわし2位の座を得ていた。
信頼性に足を引っ張られたフェラーリ、スピード今ひとつのマクラーレン/モントーヤ、レースペースに難ありのホンダ/バトンらを尻目に、ルノーは2戦2勝、28点でチャンピオンシップをリード。昨年同様、序盤からリードを築きつつある。
次戦はフライアウェイ3連戦の最後、オーストラリアGP。決勝は4月2日だ。
(webCG 有吉)
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