【F1 2006】スーパー・アグリ始動、「開幕戦のグリッドには間違いなく並ぶ」
2006.03.06 自動車ニュース【F1 2006】スーパー・アグリ始動、「開幕戦のグリッドには間違いなく並ぶ」
2006年3月12日のF1開幕戦バーレーンGPを間近に控えた3月4日、新興チーム「スーパー・アグリ・フォーミュラワン」は都内で記者会見を開き、チーム代表の鈴木亜久里、ドライバーの佐藤琢磨、井出有治らが来るべきシーズンへの抱負を語った。
■前半戦はきついレースに
わずか4ヶ月でF1チームをいちからつくった、という前代未聞の“偉業”を成し遂げたスーパー・アグリ。鈴木代表は、「開幕戦のグリッドには間違いなく並ぶ」と力強く宣言した。
とはいえ、すべてがあまりに急ごしらえなため、準備はほとんどされていないといっていい。
2002年型のアロウズの旧マシンをもとに、ホンダの新型2.4リッターV8エンジン、ブリヂストンタイヤを付けた「SA05」は、2月半ばに英国の飛行場を使ってシェイクダウンされたものの、基本的には“ぶっつけ本番”の状態。悪天候にも足を引っ張られた。
「前半戦はきついレースになることはわかっています。いま置かれている状況のなかで、どうパフォーマンスを見せていくのかということです」と鈴木代表。何とかシーズン後半には恥ずかしくないパフォーマンスを、という願いは、シーズン早めの投入を目指すニューマシン「SA06」と、ホンダの後押しにかかっている。
大資本を持つ自動車メーカー系のチームが大半を占めている昨今のGPシーンにあって、ホンダがバックにいるとはいえ、スーパー・アグリはインディペンデントなチームとして頂点カテゴリーに挑もうとしている。困難覚悟の船出、鈴木代表の顔には晴れやかさと緊張感が見てとれた。
(webCG 有吉)
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