【Movie】倒れて曲がる3輪車「フィアロP67bエタニティ」に乗った!(前編)

2006.02.24 自動車ニュース 本諏訪 裕幸
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【Movie】倒れて曲がる3輪車「フィアロP67bエタニティ」に乗った!(前編)

「コンセプトカーに乗れる」というだけでも貴重なのだが、そのクルマはちょっと変わった走り方をするという。『webCG』リポーターは早速動画カメラマンを同伴し、試乗会場へ向かった。

■車体を傾けて旋回

2005年の東京モーターショーでカロッツェリアブースを訪れた人は、その奇抜な姿に見覚えがあるかもしれない。エッジの利いたボディに、ガラスのキャビン。そしてなにより目立つのは、前1輪、後2輪という3輪のレイアウトだ。
今回、この「フィアロ P67bエタニティ」というコンセプトカーに、埼玉県は本庄サーキットで試乗する機会が与えられた。このクルマ、ただのスリーホイーラーではない。デザインだけではなく、実はコーナリング時に、より注目を集めることになる。旋回時の不安定さを解消するため、なんと、バイクのように車体を傾けて旋回するという機能を持っているのだ。

動画の配信は終了いたしました。

このクルマを製作したのは、フィアロコーポレーションという会社。普段はモーターショーなどに出展されるコンセプトカーなどの試作を請け負っている。しかし、ショーモデルなどを見ているうちに、「最近は地味なデザインのクルマが多い! 自社でほかにはないクルマを出したい!」という想いから、オリジナルのクルマを製作することを決意したという。

そのベース車として、ユニークなデザインと独自の3輪走行制御システムを持つ、オランダの「カーバー」というクルマに注目。このままでも「ほかにはないクルマ」なのだが、運転する楽しみをベース車のままに、エクステリアとインテリアに手を入れ、製作されたプロトタイプカーが「P67bエタニティ」である。

インテリアをのぞき込むと、タンデム2人乗りのタイトなコクピットには通常の乗用車同様、ステアリングホイールと5段MTを操るシフトレバー、足元に3つのペダルが並ぶ。運転操作自体に変わったところはなさそうだ。

リポーターは早速乗り込み、サーキットを走り出した。第1コーナーが近づき、ステアリングを切り込むと……。(後編に続く)

(文=webCG本諏訪裕幸/写真=CAR GRAPHIC)

 
【Movie】倒れて曲がる3輪車「フィアロP67bエタニティ」に乗った!(前編)の画像

【ナニコレ!? まずは眺めて】
超未来的な外観と、3輪&タンデムという特殊な造形は見ているだけでも楽しい。

(撮影/編集=webCG 関)
 

	【ナニコレ!? まずは眺めて】
	超未来的な外観と、3輪&タンデムという特殊な造形は見ているだけでも楽しい。
	
	(撮影/編集=webCG 関)
	 

最大45度まで傾斜する車体。なおメンテナンス時には、このようにしてエンジンルームにアクセスする。
 

	最大45度まで傾斜する車体。なおメンテナンス時には、このようにしてエンジンルームにアクセスする。
	 

ディメンションは全長×全幅×全高=3400×1300×1470mm。車重は680kgとなる。
前輪は傾斜時のグリップを確保するためバイクのタイヤが用いられ、駆動輪である後輪には自動車用のタイヤが装着されている。
 

	ディメンションは全長×全幅×全高=3400×1300×1470mm。車重は680kgとなる。
	前輪は傾斜時のグリップを確保するためバイクのタイヤが用いられ、駆動輪である後輪には自動車用のタイヤが装着されている。
	 

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