【カーナビ/オーディオ】今年のカーオーディオ・ナビの新傾向を探る(第2回:高級ブランドが身近に感じられる新製品たち)
2006.02.06 自動車ニュース【カーナビ/オーディオ】今年のカーオーディオ・ナビの新傾向を探る(第2回:高級ブランドが身近に感じられる新製品たち)
アメリカ最大規模の家電ショー、コンシュマー・エレクトロニクス・ショー(CES)を訪れた、カーナビ・オーディオライターの石田功による業界分析。
2回目は、パワーアンプとスピーカーの注目製品を紹介しよう。
■カー用アンプにも省エネの波
まずはパワーアンプだが、やはり圧倒的な存在感を示していたのがロックフォード・フォズゲートのT15kwというモデルだ。
幅22インチ、奥行き37.5インチというその大きさと、500W×4の圧倒的な出力とドライブ能力もさることながら、ハイブリッドテクノロジーという省エネ技術にも注目。今後は、このハイブリッドテクノロジーの小型アンプへの投入が予測されるが、そうなればクルマの電機系に負担をかけずにハイパワーを生み出すことができるハズで、そんなアンプの登場を期待したい。
■フォーカルからパワーアンプ!
ある意味もっとも驚いたのは、フォーカルのアンプの登場だ。フォーカルといえば、ホームオーディオでも有名なフランスのスピーカー・メーカー。そのフォーカルがパワーアンプを出したのだ。
このアンプ、会場には展示せず、隣接(といっても歩いて15分)するホテルの一室に試聴室を設けていたので、そちらで試聴することができたのだが、素晴らしいのひとこと。とくに肉声感たっぷりの声がいい。
ラインナップはFPデュアルモニターというDSP内蔵の2chモデルをトップエンドに、2chアンプが計3モデル。ほかに4ch、5ch、1chが各1モデルの全6モデルで、トップエンドは40万円を超える高額になりそうだが、4chは10〜15万円と、現実味のある価格におさまりそうとのこと。早ければ2月末から3月頃、トップエンドおよび5ch機を除いて日本に導入される予定だ。
ほかにフルモデルチェンジしたアンプとして、オーディソンのLRxシリーズやキッカーのZXシリーズ、ザプコ、アークオーディオなどもあった。
■老舗ブランドからも魅力ある製品が
スピーカーはヨーロッパ系のメーカーが精力的にニューモデルを発表していた。ディナウディオ、モレル、DLSなどだ。またザプコの新型スピーカーも、ESBとのコラボレートによるイタリアン・メイドである。
ディナウディオのスピーカーは、ほぼ従来モデルと同じデザインだが、同社最上級トゥイーター「エソター」で培われた技術が投入されている模様。モレルは最上級トゥイーター「スプリーモ」のコンパクトモデル「ピッコロ」を新開発し、ウーファーと組み合わせたセパレート2ウェイシステムを投入した。DLSは従来の最上級スピーカー、イリジウム・シリーズのさらに上級となる「ノベリウムシリーズ」を発表。トゥイーターの低域側の再生能力を高めて、ウーファーとの音のつながりがよりスムーズになったという。
■D9シリーズに待望の13cm
アメリカン・ブランドではダイヤモンドオーディオが注目だ。同社では昨年、最上級のD9シリーズのスピーカー&アンプを発売したが、なにしろスピーカーが18cmセパレート2ウェイしかなく、取り付けにくいのが難点だった。
そこで、13cmユニットを開発し、既存のトゥイーターと組み合わせたセパレート2ウェイシステムをラインナップに加えたのだ。
また18cmウーファー/13cmミッドレンジ/トゥイーターのセパレート3ウェイシステムも用意する予定だ。しかも13cmセパレート2ウェイシステムは、当初、日本だけの販売予定という。
■純正 vs 後付け 価格でもいい勝負になってきた
これらのアンプ&スピーカーは、一部を除いて10〜20万円という価格で発売される予定だ。一方、純正オーディオはオプションで50万円超というシステムも増えてきた。仮にアンプ15万円、スピーカー15万円、純正デッキと市販システムを結合するアイテム10万円としたら、取り付け費用も含めて純正オプション品と同等だ。
それで、既製のシステムを選ぶか、自分の好みのアイテムを組み合わせたシステムを後付けするかは、大いに悩みどころではある。(第3回へつづく)
(文と写真=石田 功)
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