BARホンダ、「100戦目に初勝利を!」
2004.10.06 自動車ニュースBARホンダ、「100戦目に初勝利を!」
今年で18回目を迎える鈴鹿サーキットでのF1日本GPを週末に控えた2004年10月5日、BARホンダは都内ホテルで記者会見を開いた。3度目の母国GPに臨む佐藤琢磨やジェンソン・バトンら、チーム関係者が出席し、レースへの意気込みを語った。
■コンストラクターズ2位堅持、そして……
1999年オーストラリアGPでデビューしたBAR(ブリティッシュ・アメリカン・レーシング)は、2004年の第17戦日本GPで通算100戦目を迎える。
BAT(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)の資金をバックに「ティレル」チームを買収、1997年チャンピオンのジャック・ヴィルヌーヴや名門レーシングカーコンストラクター「レイナード」、2000年からはホンダも加わり強力な体制でGPに参戦するも、以後しばらくは苦戦を強いられた。
ヴィルヌーヴが去り、タイヤをブリヂストンからミシュランに換えた2004年。ジェンソン・バトンと佐藤琢磨のペアを牽引役に、チームは創設以来の快進撃を続けてきた。
チーム代表のデイヴィッド・リチャーズは、シーズン前の目標を、「チャンピオンシップ4位以上、得点85点、表彰台6回、そして1勝」に設定したというが、第16戦終了時点で、コンストラクターズランキングでは2位、得点は105点、ポディウムは10回(バトン9+佐藤1)と、そのほとんどで予想を上回る成績を残している。
記念すべき100戦目に、残る初勝利を手中に収めんと鈴鹿に臨むBARホンダ陣営。もちろん、9点を挟んだルノーとの激しいランキング2位争いに決着をつけるという大目標も忘れてはいない。
第9戦アメリカGPで初の3位表彰台にのぼった、現在ドライバーズランキング9位の佐藤琢磨は、「昨年、テストドライバーとして経験を積んできたことが今年大きく活きている」とコメント。2002年にジョーダンで5位、直前になってBARホンダで参戦が決まった2003年は6位と入賞を続けている日本GPについては、「攻めのレースで、フェラーリと直接対決できたらうれしい」と、コンストラクターズ2位堅持もさることながら、さらなる上を目指していることを語った。
日本GPは10月8日(金)に開幕、日曜日に決勝レースが行われる。今週末の三重周辺の天気は、どうやら雨のよう。ウェットレースで波乱が起きる、ということはあるのだろうか?
(webCG 有吉)
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