JGTC最終戦、カルソニックスカイラインV、ザナヴィニスモGT-Rがタイトル獲得!
2003.11.17 自動車ニュースJGTC最終戦、カルソニックスカイラインV、ザナヴィニスモGT-Rがタイトル獲得!
全日本GT選手権(JGTC)最終(第8)戦決勝が、2003年11月16日、三重県の鈴鹿サーキット(5.807km)を52周して行われた。カルソニックスカイラインのブノワ・トレルイエ/井出有治組が、第4戦富士に次ぐ今シーズン2勝目をあげた。ドライバーズタイトルは、このレース3位でゴールしたザナヴィニスモGT-Rの本山哲/ミハエル・クルム組の手に渡った。
このレースを最後に“休止期間”に入る日産「スカイラインGT-R」は、優勝とともにドライバーズ、チームズ(NISMO)両タイトルを獲得し、花道を飾った。
GT300クラスは、ウェッズスポーツCELICAの青木孝行/田中実組が今シーズン2勝目をあげ、ハセミスポーツ・エンドレスZの木下みつひろ/柳田真孝組がドライバーズチャンピオンとなった。
■GT-R、最後のレースで有終の美
9周目のS字コーナーでコース真ん中に止まってしまったECLIPSEタイサンADVANバイパー(山田英二/木下隆之組)に後続車が突っ込み、スタートからトップを守っていたADVANスープラ(荒聖治/ジェレミー・デュフォア組)がコースアウト、順位を大きく落とし優勝戦線から脱落した。
替わってトップにたったのはザナヴィニスモGT-R。これをTAKATA童夢NSX(道上龍/セバスチャン・フィリップ組)、カルソニックスカイラインが追う展開となった。この時点でランキングトップのエッソウルトラフロースープラ(脇阪寿一/飯田章組)は6位と後方に位置、ハーフスピンをきっするなど、ペースを思うように上げられず苦戦していた。
トップのオーダーが動いたのは、レース中盤、20周を過ぎたあたり。トップのマシンが続々とピットインするなか、素早い作業でコースに復帰したカルソニックスカイラインが事実上のトップについた。
1位を走るGT-Rに迫ったのが、TAKATA童夢NSX。両車は残り5周という時点から接近戦を繰り広げた。48周目、シケインでコースアウトしたカルソニックスカイラインが、メインストレートでTAKATA童夢NSXに抜かれた。態勢を持ち直したカルソニックスカイラインは、1コーナーでNSXのインを突く。2台は軽く接触、NSXが2位に順位を落とし、スカイラインは首位奪還に成功。このままの順位で決着がついた。
3位はザナヴィニスモGT-R。タイトルを争うエッソウルトラフロースープラが7位に終わったことで、ポイントで3点差をつけ、ザナヴィニスモGT-Rが逆転チャンピオンに輝いた。GTチャンプの本山哲は、フォーミュラニッポンとあわせダブルタイトル獲得となった。
■タイトルを優先したフェアレディZ
GT300クラスは、ポールポジションからスタートしたハセミスポーツ・エンドレスZが1位を走行、ウェッズスポーツCELICAがこれを追いかけた。両車はピットインで順位をスワップし、そのままウェッズスポーツCELICAが今シーズン2勝目を飾った。ハセミスポーツ・エンドレスZは、優勝よりもタイトルに照準をあわせた走りで2位フィニッシュ。年間王座をものにした。
(文=webCG 有吉/写真=KLM Photographics J)
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