Fニッポン最終戦鈴鹿、脇阪が2勝目を飾る
2003.11.04 自動車ニュースFニッポン最終戦鈴鹿、脇阪が2勝目を飾る
全日本選手権フォーミュラニッポンの最終(第10)戦決勝が、2003年11月2日、三重県の鈴鹿サーキット(5.807km)を46周して行われた。雨に翻弄された荒れたレースを制したのは脇阪寿一。チームオーナーである大リーガー佐々木主浩投手の前で、第4戦ツインリンクもてぎに次ぐ今シーズン2勝目、通算5勝目を飾った。
レース直前になって、それまでの陽気から一転して雨が落ち始めた。好スタートでトップを取ったのは予選2位の脇阪。井出有治を抑え、チャンピオンの本山哲が2番手につけた。
本山は濡れる路面を味方につけ、脇阪を追い立てる。そして9周目の2コーナーで首位を奪い取ったのだが、13周目のスプーンコーナーでコースアウト、8位まで順位を落としてしまった。
4位走行中の金石年弘がメインストレート上にマシンを止めたため、セーフティカーが導入された。各車ピットに駆け込み、タイヤ交換、給油を行った後、オーダーは、1位脇阪、2位小暮卓史、レインタイヤに賭けた3位服部尚貴、4位本山。タイヤがきつい服部は再スタート後にあっという間に後方に消え、王者本山がルーキー小暮を執拗に追いかける展開となった。
32周目、スプーンをはみ出した立川祐路と、それを避けきれずコースアウトしたアンドレ・ロッテラーが、2度目のセーフティカーを招いた。レースは残り9周の時点で再度スタートが切られ、ゴールまでの短いスプリント競争が繰り広げられた。
トップ脇阪の背後では、小暮、本山の2位争いが白熱。タイヤにフラットスポットができ苦しい小暮だが、本山を何とか抑え、初めての2位表彰台を手に入れた。一方の本山は、4位土屋武士の攻撃にもあいながら、3位でレースを終えた。
2003年シーズンの有終の美を飾ったのは、開幕3連勝の本山を止めた男、脇阪だった。
■2003年フォーミュラニッポン ドライバーズランキング(全10戦終了/トップ10)
1位 本山哲 56点
2位 ブノワ・トレルイエ 35点
3位 脇阪寿一 31点
4位 金石年弘 22点
4位 アンドレ・ロッテラー 22点
6位 リチャード・ライアン 20点
7位 井出有治 19点
8位 土屋武士 16点
9位 道上龍 13点
10位 小暮卓史 11点
(文=webCG 有吉/写真=KLM Photographics J)
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