メルセデスはポスト「Gクラス」を画策中?【LAショー2012】
2012.12.10 自動車ニュース【LAショー2012】メルセデスはポスト「Gクラス」を画策中?
年初のデトロイトモーターショーに照準を合わせるメーカーが多い中、規模が小さいLAオートショーにあえて注力しているメーカーがある。ポルシェもそのひとつ。新型「ケイマン」は観衆から大いに注目され、ショーの主役の座を射止めた。ポルシェに限らずドイツ車メーカーは元気がよく、メルセデスがポスト「Gクラス」を画策する(?)意欲作「エナGフォース」も公開された。
■LAショーに力を入れるポルシェ
アメリカ西海岸は若い層への訴求が大事――そう考えているのか、ポルシェはLAショーにコンパクトで比較的安価な「ボクスター/ケイマン」系の、ミドシップのニューモデルを持ち込むことが多い。先代987型のマイナーチェンジモデルや「ボクスター スパイダー」、「ケイマンR」のお披露目はここLAで行われた。そして、2012年に持ち込まれたのが新型ケイマンだ。
パッと見で、「先代よりもカッコよくなった」というのが筆者の率直な感想。先代はキャビンが大きく見えて、後付け感も強かったが、新型ではキャビンとボディーの一体感が増している。ボディーサイズは先代とほとんど変わらないから、デザインがより巧みになったということだろう。ちなみに、ボンネットとフロントフェンダー、ドアは新型ボクスターと共通。前後バンパーはケイマン専用のデザインを採用している。
ポルシェの研究開発部門のトップに立つヴォルフガング・ハッツ氏によると、新型は旧型以上にスポーティーに仕立てたという。だからといって、快適性を犠牲にすることは許されない。走りの良さと快適性を両立させるのが難しかったそうだ。
一方、フォルクスワーゲンは西海岸のモーターショーにふさわしい一台「ビートル カブリオレ」持ち込んだ。屋根は流行のリトラクタブルハードトップではなく、ビートル伝統のソフトトップを踏襲している。先代よりも立ち気味で丈の短いAピラーのおかげで、オープンカーならではの開放感も増しているようだ。2リッターディーゼル(140ps)と2リッターガソリンターボ(200ps)のほか、アメリカ専用として2.5リッター直5(170ps)エンジンを搭載する。
今回の展示では「50s」「60s」「70s」と命名された、それぞれの年代をイメージした特別仕様車「ディケイドエディション」や、スポーティー版の「Rライン」、エレキギターで有名なフェンダーブランドのオーディオを装着した仕様など、多彩なバリエーションが披露され、クルマの魅力をさらに引き立てるワザも光っていた。
■徐々に現実味を帯びてきた「BMW i3コンセプト」
一方、ニューモデルの台数で注目を浴びていたのがメルセデス・ベンツ。「SLS AMGブラックシリーズ」をはじめ、3台のワールドプレミアをお披露目した。中でも注目は「メルセデス・ベンツ エナGフォース(Ener-G-Force)」と呼ばれるコンセプトカー。毎年LAショーで行われている「デザインチャレンジ」のために作られたデザインスタディーだ。
多くの自動車メーカーが参加するデザインチャレンジは通常、デザイン画もしくは模型での出展が多く、実車まで製作されるのは、まれである。ちなみに今年のテーマ「2025年のハイウェイパトロールカー」。エナGフォースのハイウェイパトロールカー仕様はイラストのみが公開され、実車は“民生仕様”となっていた。
そして、BMWは電気自動車「i3コンセプト」の進化版である「i3コンセプト クーペ」を公開した。見どころは、ドアが従来の5枚から3枚に改められたところ。そして発売まで残すところ1年あまりとなり、従来より現実的なデザインにステップアップしたところである。
従来型はドアの下半分に透明な素材を用いるなど、デザインを目新しく見せるために、市販車には採用できないようなディテールが散見できた。しかしi3コンセプト クーペではランプ類などの一部にまだコンセプトカー然とした試みが残るものの、ほぼこのままイケそうなデザインへと進化している。一段下がった特徴的なサイドウィンドウラインも、おそらくこのまま量産仕様に反映されるのではないだろうか。
(文と写真=新井一樹)
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
関連キーワード:
ロサンゼルスモーターショー2013,
イベント, 自動車ニュース