トヨタとGMの合作「VOLTZ」、アメリカで生産開始
2002.06.06 自動車ニューストヨタとGMの合作「VOLTZ」、アメリカで生産開始
トヨタ自動車は、同社と米ゼネラルモーターズ(GM)の合弁会社「New United Motor Manufacturing,Inc.(NUMMI)」が、日本向けの新型車「VOLTZ(ヴォルツ)」の生産を開始したと、2002年6月4日に発表した。
「VOLTZ」は、トヨタとGMの共同開発により生まれたニューモデル。アメリカでは「ポンティアック・ヴァイブ(Pontiac Vibe)」の名前で、2002年1月から販売されている。今回NUMMIで生産が始まった右ハンドルモデルは、日本へ輸入された後、トヨタの「ネッツトヨタ店」を通じ販売される。発売は2002年8月の予定。
NUMMIは、トヨタとGMが50%ずつ出資し、1984年に米カリフォルニア州フリモント市に設立された。2001年の生産台数は、「カローラ」などトヨタ車が30万5691台、GMブランドは「シボレー・プリズム(Prizm)」が4万6049台造られたという。
トヨタとGMといえば、日米貿易摩擦を緩和するため、1996年1月からトヨタ店で販売された「キャバリエ」が有名。GMがトヨタの協力を得て開発した右ハンドル車として、GM製の2.4リッター直4エンジン、4段ATなどを4ドアセダンと2ドアクーペに搭載。「2.4リッターで149.9万円から!」という破格の安さにもかかわらず、売れ行きは芳しくなく、当初予定していた5年の販売期間を短縮し、2000年に生産中止となった。
新作「VOLTZ」が日本市場でどう戦うか、今後に注目したい。
(webCG 有吉)
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