トヨタが都市交通システムの充電施設を設置

2013.05.07 自動車ニュース webCG 編集部

トヨタが電動モビリティーシェアリングサービスの充電ステーションを設置

トヨタ自動車は2013年5月7日、愛知県豊田市の低炭素社会モデル地区である「とよたエコフルタウン」に、電動モビリティーの充電ステーション「スマートモビリティパーク」を設置したと発表した。

スマートモビリティパークとは、近距離移動を想定した電動モビリティーシェアリングサービスの拠点となる、充電ステーションである。

トヨタは2012年10月に、豊田市や交通事業者などと連携して都市交通システム「Ha:mo(ハーモ)」の実証運用を開始。豊田市内の4カ所にステーションを設置し、超小型電気自動車「コムス」11台と、電動アシスト自転車「ヤマハPAS」10台を使った、電動モビリティーのシェアリングサービス「Ha:mo RIDE(ハーモ・ライド)」を提供している。

スマートモビリティパークは、このハーモ・ライドのステーションとして今秋より稼働を予定しているもので、当面はコムス3台とヤマハPAS5台を設置。ICカードを使った認証・開錠による車両の無人貸し出しが行われる。

施設には太陽光発電機能と蓄電機能が備えられており、太陽光発電の電力と系統電力を併用して電動モビリティーへの充電が可能。非常時には一般家電用電源のコンセントを通して、蓄電池に蓄えた電力を提供することもできる。

また発電や蓄電、系統電力の使用、電動モビリティーへの充電などといった電力状況の推移を1分単位で測定。昼間の充電に太陽光発電による電力が不足する場合は、深夜に蓄えた系統電力を使用するなど、系統電力のピークシフトに寄与するエネルギーマネジメントが行われる。今後は豊田市の地域エネルギーマネジメントシステム(EDMS)と連携し、地域系統電力の負担を抑制するエネルギーマネジメントの検証も実施される予定だ。

(webCG)
 

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