50周年の「マスタング」が話題を独占【ニューヨークショー2014】
2014.04.18 自動車ニュース ![]() |
【ニューヨークショー2014】50周年の「フォード・マスタング」が話題を独占
2014年4月16日、ニューヨーク国際オートショーが開幕。日米欧の主要メーカーが、北米市場で人気の高い高級車を相次いで公開した。
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■高級車の展示にふさわしい舞台
おそらく、世界中のどこのモーターショーよりも洗練された都市の会場で開催されるのが、ニューヨーク国際オートショーだろう。その会場となるジャビックセンターは、あのエンパイアステートビルから徒歩20分ほどで行ける、ハドソン川の川岸に位置する。それだけに会場内もしゃれた雰囲気が漂う。スペースは決して広くはないが、世界の高級車が顔をそろえるのにふさわしいディスプレイで、全米では最も権威あるモーターショーであるデトロイトショーと比較しても、フロアスペースにゆとりを持たせ、見やすさに配慮している印象が強い。
■欧州勢の主役はBMW
今年、このショーで最も力を入れていたのはBMWではないだろうか。ブランニューのワールドプレミア2台を含め、計4台のアメリカ初公開モデルを持ち込んだ。具体的には、BMWでは「M4コンバーチブル」と「X4」が世界初公開、それに「4シリーズ グランクーペ」がアメリカ初公開となる。またMINIブランドからは「カントリーマン(日本名クロスオーバー)」のフェイスリフトモデルをお披露目した。
ヨーロッパ勢ではほかに、ランドローバーが「ディスカバリー」のコンセプトモデルを持ち込んだのが目を引いた。どの程度このデザインが市販モデルにフィードバックされるかは未知数だが、2015年には「ディスカバリー スポーツ」という名で発売される予定だ。
■マツダは「ロードスター」一色
日本勢では日産が高級SUVの新型「ムラーノ」をワールドプレミア。マツダは「MX-5ミアータ(日本名:ロードスター)」の25周年記念モデルを公表し、あわせて歴代のロードスター11台を展示した。限りあるスペースにロードスターばかり11台も展示したのだから、力の入れようは相当なものだ。また、ブースには次期モデルのベアシャシーも展示していた。見た目は現行型とさほど変わらないように思えるが、パーツはほぼ全てが新しく多いに軽量化されているという。このほか、ホンダもアキュラブランドから「TLX」をデビューさせたが、ほぼ市販版ともいえるモデルがすでにデトロイトショーで公表されていたので、あまり新鮮味はなかった。
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■アメリカ勢が元気のない中で……
こうした日本勢、欧州勢に対して、アメリカ勢はやや低調。マイナーチェンジモデルか、「ニュー」といっても派生モデルなどが中心で、大きな存在となるクルマはなかった。
そんな中、日欧のクルマとは違う形でショーの話題を独占していたのが、この4月に本当の意味での50周年を迎えた「フォード・マスタング」だ。こちらも半世紀の節目を祝う記念モデルを発表し、さらに初代が生まれた時(1964年4月17日のニューヨーク万国博覧会)と同様、再びエンパイアステートビルの86階展望台に実車を展示し、訪れた人を驚かせていた。
マスタングの50周年を祝う記念イベントは、このショーの期間中、全米各地で開催される。
(文と写真=中村孝仁)
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