マクラーレン・ホンダが新型マシンを公開【F1 2016】
2016.02.22 自動車ニュース![]() |
【F1 2016】マクラーレン・ホンダが新型マシン「MP4-31」を公開
マクラーレン・ホンダは2016年2月21日、同年3月18日にオーストラリアで開幕する2016 FIA フォーミュラ・ワン世界選手権の参戦に先立ち、新型マシン「MP4-31」を公開した。
同車は、最先端のハイブリッド技術とコンパクトなレイアウトが特長のホンダ製パワーユニット「Honda RA616H」を搭載することで、マシンの空力特性をさらに高めたデザインを実現したとアピールされる。
マクラーレン・ホンダMP4-31の主要諸元は以下の通り。
【シャシー】
モノコック:カーボンファイバーコンポジット製
安全機構:コックピット・サバイバル・セル(耐衝撃構造、貫通防止パネル、車体前部・側部・後部の衝撃力緩和構造、前後のロール構造)
ボディーワーク:カーボンファイバーコンポジット製(エンジンカバー、サイドポッド、フロア、ノーズ、フロントウイング、リアウイング、ドライバー操作による空気抵抗低減システム<DRS>)
フロントサスペンション:カーボンファイバー製ウィッシュボーン(プッシュロッド方式トーションバー、ダンパーシステム)
リアサスペンション:カーボンファイバー製ウィッシュボーン(プルロッド方式トーションバー、ダンパーシステム)
重量:702kg(ドライバー重量を含む、燃料は含まず)、重量配分は45.5%~46.5%
電子機器:マクラーレン・アプライド・テクノロジーズ製(シャシー制御とパワーユニット制御、データ収集機器、センサー、データ解析およびテレメトリーシステムを含む)
計器類:マクラーレン・アプライド・テクノロジーズ製ダッシュボード
潤滑油:モービリス SHC 1500グリース(高温のドライブシャフトのトライポッドジョイントを潤滑)/モービリス SHC 220グリース(セラミック・ホイールベアリングの回転抵抗を最小限に抑える)/モービリス SHC油圧オイル(高圧・高温の油圧オイル。シャシー、トランスミッション、パワーユニットのアクチュエーターに使用)
ブレーキシステム:Akebono製ブレーキキャリパー、マスターシリンダー/Akebono製“ブレーキ・バイ・ワイヤ”ブレーキコントロールシステム/カーボン製ディスク、パッド
ステアリング:ラック・アンド・ピニオン型パワーステアリング
タイヤ:ピレリPゼロ
ホイール:エンケイ製
無線機器:ケンウッド製
塗装:シッケンズ製品によるアクゾノーベル・カー・リフィニッシュ・システム
【パワーユニット】
型式:Honda RA616H
最小重量:145kg
パワーユニットコンポーネント:エンジン+MGU-K+MGU-H+エネルギー貯蔵装置+ターボチャージャー+コントロールユニット
エンジン
排気量:1.6リッター
気筒数:6気筒
バンク角:90度
バルブ数:24
最大回転数:1万5000rpm
最大燃料流量:100kg/時(1万500rpm)
燃料搭載量:100kg
燃料噴射方式:直噴(1シリンダーあたり1噴射器、最大500bar)
過給機:同軸単段コンプレッサー、タービン
燃料:エクソンモービル製ハイパフォーマンス無鉛燃料(5.75%はバイオ燃料)
潤滑油:モービル1 レーシングオイル
エネルギー回生システム
機構:モーター・ジェネレーター・ユニットによるハイブリッド・エネルギー回生(MGU-Kはクランクシャフトに、MGU-Hはターボチャージャーに接続)
エネルギー貯蔵装置:リチウムイオンバッテリー(20~25kg)、1周あたり最大4MJを貯蔵
MGU-K:最大回転数 5万rpm/最大出力 120kW/最大回生量 1周あたり2MJ
MGU-H:最大回転数 12万5000rpm/最大出力 無制限/最大回生量 無制限/最大エネルギー放出量 無制限
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【トランスミッション】
ギアボックス:カーボンファイバーコンポジット製ケース、縦置き
ギア数:前進8段、後退1段
ギア操作:電動油圧式シームレスシフト
デフ:遊星歯車構造の多板リミテッド・スリップ・クラッチ式ディファレンシャル
クラッチ:電動油圧式カーボン製多板クラッチ
潤滑油:モービル1 SHCレーシングギアオイル
(webCG)
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