【F1 2016 速報】第19戦メキシコGP、ハミルトン8勝目で点差縮める

2016.10.31 自動車ニュース bg

F1世界選手権第19戦メキシコGP決勝が、2016年10月30日、メキシコの首都メキシコ・シティにあるアウトドローモ・エルマノス・ロドリゲス(4.304km)を71周して行われた。

背水の陣でタイトル争いに臨むメルセデスのルイス・ハミルトンがポール・トゥ・ウィンを達成。前戦アメリカGPから2連勝、今シーズン8勝目、そして自身通算勝利数を「51」としアラン・プロストの歴代2位記録に肩を並べた。

2位はメルセデスのニコ・ロズベルグ。条件次第で初タイトルに手が届くレースだったが、予選、決勝ともチームメイトのハミルトンに敗れ、チャンピオンシップでのリードも26点から19点に減少した。

3位に入ったのはフェラーリのセバスチャン・ベッテル。表彰台の最後の一角を狙い、レース終盤にレッドブル・タグ・ホイヤーのマックス・フェルスタッペンを抜きにかかったが、フェルスタッペンはコースを外れながらポジションを死守した。3位でチェッカードフラッグを受けたレッドブルに、レース後、5秒加算のペナルティーが言い渡され、ベッテルが繰り上がってポディウムにのぼった。

レッドブルが表彰台を逃したのは9月のイタリアGP以来で、ダニエル・リカルド4位、フェルスタッペンは5位だった。フェラーリのもう1台、キミ・ライコネンは予選と同じ6位でゴール、フォースインディア・メルセデスのニコ・ヒュルケンベルグはライコネンとのポジション争いでスピンを喫し7位に終わった。ウィリアムズ・メルセデスはバルテリ・ボッタス8位、フェリッペ・マッサ9位とダブル入賞。フォースインディア・メルセデスのセルジオ・ペレスは母国のファンの前で10位入賞を果たした。

以下、11位マーカス・エリクソン(ザウバー・フェラーリ)、12位ジェンソン・バトン(マクラーレン・ホンダ)、13位フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)、14位ジョリオン・パーマー(ルノー)、15位フェリッペ・ナッサー(ザウバー)、16位カルロス・サインツJr.(トロロッソ・フェラーリ)、17位ケビン・マグヌッセン(ルノー)、18位ダニール・クビアト(トロロッソ)、19位エステバン・グティエレス(ハース・フェラーリ)、20位ロメ・グロジャン(ハース)、21位エステバン・オコン(マノー・メルセデス)が完走した。

ポイントリーダーのロズベルグは349点、ランキング2位ハミルトンは330点を獲得。19点の差がある2人が、残り2戦で手に入る最高点50点を奪い合うことになる。ランキング3位のリカルドは239点、4位ベッテル192点、5位ライコネン178点と続く。

コンストラクターズチャンピオンのメルセデスは679点、2位レッドブル422点、3位フェラーリ370点。4位はフォースインディアの145点だが、わずか9点後ろにウィリアムズが控えており、最終戦まで気が抜けない展開となっている。

【追加更新】
レース後、3位ベッテルに10秒加算のペナルティーが課された。レース終盤のリカルドとの4位争いの最中、前を走るベッテルが危険なドライビングでリカルドをブロックしたことが違反と取られた。これにより順位は、3位リカルド、4位フェルスタッペン、5位ベッテルとなった。
またドライバー、コンストラクター両選手権のポイントも次のように変わった。ドライバーズランキング3位リカルド(242点)、4位ベッテル(187点)、5位ライコネン(178点)、6位フェルスタッペン(177点)。コンストラクターズランキング2位レッドブル(427点)、3位フェラーリ(365点)。

(文=bg)

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