カーナビの達人2018 | ケンウッド 彩速ナビ Type M「MDV-M805L」
真の意味でドライバーをアシスト&ナビゲートするモデル 2017.12.01 Gear Up! 2018 Winter![]() |
【プロフィール】
スマートフォンを操作しているような快適な操作が可能
今は日本ビクターと経営統合してJVCケンウッドとなっているが、ケンウッドは前身の春日無線電機の創業から70周年となる。そのアニバーサリーモデルとして登場したのが彩速ナビ Type Mだ。「M」はマスターモデルの意味を込めたもの。ナビゲーション/インフォメーション/オーディオ&ビジュアルといったすべてに先進機能を装備し、真の意味でドライバーをアシスト&ナビゲートするモデルとして作り上げた。
MDV-M805Lは3モデルある彩速ナビ Type Mの中の大画面モデル。静電容量方式タッチパネルの8型モニターはホワイトLEDバックライトを採用。彩速のネーミングの通り、彩り鮮やかでメリハリある画像を実現する。もう一つの「速」も圧倒的。スマートフォンを操作しているような速さ&スムーズさで、快適な操作ができる。
INFOウィンドウも独特。地図の横に時計や到着時刻、カレンダー、天気予報などさまざまな情報を表示できたり、その情報をより詳しく表示できたり。現在地や立ち寄り地点、目的地に分けて天気予報を表示できるのも便利だ。ほかに逆走時の案内など情報が満載だ。
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【ナビ機能】
自車位置測位の高精度化で、ここです案内もわかりやすく
自車位置の測位精度には以前から力を入れていた彩速ナビだが、さらに高性能化してトップクラスの精度を実現したというのがType M。新たに6軸ジャイロを搭載し、傾いた路面でも正しい自車位置を判断できるようになり、以前から採用しているデジタルジャイロ&デジタル加速度センサーやGPS信頼度判定処理などさまざまな高精度測位環境プログラムと相まって、より高精度化した。
そのおかげで、ここです案内もわかりやすい。案内ポイントまでの距離をカウントダウンし、案内ポイントが間近に迫ると交差点拡大図に切り替わるので、曲がるタイミングを把握しやすい。
オンルートスクロールと案内先読みガイドも便利な機能。ルートを高速でスクロールするので、ドライブ前に一度確認しておけばドライブの見通しを立てやすくなるし、ドライブ中に先の案内ポイントを確認するのも簡単にできる。
周辺検索すると検索結果を地図上にピン表示するピンドロップ周辺検索は、今いる場所と検索場所の位置関係を把握しやすいし、スマホアプリと連携した検索機能も使いやすい。
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【ハイレゾ対応】
ビクタースタジオを持つJVCケンウッドならではのノウハウ
カーナビでいち早くハイレゾ音源の再生に対応したのがケンウッドのタイプZ。先駆者だけにハイレゾ音源への対応能力は一歩先を進んでおり、タイプM ではBluetoothでハイレゾ音源を転送する音声圧縮技術、LDACに対応。ワイヤレスでハイレゾ相当の高音質サウンドを手軽に楽しめるようになった。
再生可能なハイレゾ音源はFLAC/WAVが最大192kHz/24bitまで。また、よりアナログ音源に近いといわれるDSDの11.2MHzも再生できる。これらの音源とCD/DVDやテレビ、ラジオ、MP3等の圧縮音源ファイル等、すべての音源は、一度192kHz/32bitへとコンバート。ハイレゾに変換して再生するため、元の音源より良くなることはあれど、悪くなることはない。またK2テクノロジーも搭載。CDに収録するときにカットされる可聴帯域外の音を復元して限りなくスタジオマスターに近い音を復元する技術で、ビクタースタジオを持つJVCケンウッドならではのノウハウが生きている。
プロモードEQを搭載するなど、調整機能も充実。マルチAVブラウザで、SDカードやUSBなど複数のメディアからアーティスト名やアルバム名などで楽曲を検索できるのも使いやすい。
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【その他の特長】
スマートフォンの機能&情報と快適に連携できる
スマートループ渋滞情報やガソリンスタンド価格表示、天気予報情報といったさまざまな情報を活用できるKENWOODDrive Info.や音声操作のVOIPUT、多彩な連携アプリとの併用でマニアックな地点まで検索できるNaviConなど、さまざまなスマートフォンアプリと連携している彩速ナビだが、Apple CarPlayやAndroid Autoにも対応。スマートフォンとの連携で地図だけではなく音楽再生、通話などが簡単にできるし、iPhoneならばSiriの音声認識が使えるなど、スマホの機能&情報と快適に連携できる。
ドライブレコーダーとの連携も強み。専用のドライブレコーダーはフロント用のDRV-N530とリア用のDRV-R530(ともにオープン価格)を用意。1920×1080のフルハイビジョン画質で記録できる。カーナビの画面で録画した映像を確認できるのも、カーナビ連動型のドラレコならでは。リア用ドラレコを付ければ後方が確認しづらいクルマでも画面上でルームミラーより広い範囲の後方画像を確認できるバーチャルルームミラー機能が使えて、ドライブの安心感はさらに高まる。安全機能も充実だ。
<2018 彩速ナビラインナップ>
「MDV-M705」
オープン価格(市場想定価格9万円前後)
8型モニター搭載のMDV-M805Lは取付車種がある程度限定されるが、幅広く多くのクルマに装着可能なのはこちら。2DINサイズの7型モニター搭載モデルだ。内容はMDV-M805Lとほぼ同じで、画面がコンパクトになっただけと思えばいい。ホワイトLEDバックライト搭載の静電容量方式タッチパネルは操作レスポンスが素早く、新INFOウィンドウモードも搭載。ハイレゾ音源への対応はまったく変わらないし、Bluetooth接続でハイレゾ音源をワイヤレス転送できるLDACにも対応している。ドライブレコーダー等の連携もMDV-M805Lと変わらず。フロントだけではなくリア用のドラレコも接続してダブル録画やバーチャルルームミラー機能が使える。大画面ナビの取り付けが不可な車種のオーナーにはこちら。
「MDV-M705W」
オープン価格(市場想定価格9万円前後)
画面サイズはMDV-M705と同じ7型だが、2DINモデルの横幅180mmに対してこちらは200mmのワイドボディー。トヨタ車やダイハツ車、日産車などの一部の車種にはオーディオ取り付けスペースが幅200mmのものがあるが、それらにフィットするタイプだ。やはり機能&性能的にはMDV-M705やMDV-M805Lとほぼ同じで、機能的に省略されているものはないと思っていい。異なるのはホームボタンや音量等のハードキーの位置。MDV-M705やMDV-M805Lでは画面の下にあるがMDVM705Wは画面の右に配置され、ボタン一つひとつが大きくなっているので、操作性はむしろ良くなっている。もしお乗りのマイカーが横幅200mmのナビ&オーディオスペースを備えているのなら、迷わずこちらを選ぶといい。
(文=石田 功)
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