パナソニックがポータブルナビ「ゴリラ」3機種を発売

2018.05.15 自動車ニュース 尾澤 英彦
「ゴリラ」は同梱(どうこん)のスタンドを介してダッシュの上に貼り付けるだけなので装着も簡単。最上級モデル「CN-G1200VD」の性能は埋め込み型ナビに劣ることもなく、リアビューカメラにも対応している。想定価格は7万円前後(税込み)。
「ゴリラ」は同梱(どうこん)のスタンドを介してダッシュの上に貼り付けるだけなので装着も簡単。最上級モデル「CN-G1200VD」の性能は埋め込み型ナビに劣ることもなく、リアビューカメラにも対応している。想定価格は7万円前後(税込み)。拡大

大手メーカーが手がけるポータブルナビとしては唯一無二の存在となったパナソニックの「Gorilla(ゴリラ)」がパワーアップして新登場する。ラインナップは7V型画面の「CN-G1200VD」、その機能凝縮型の「CN-G720D」、そして5V型で設置しやすい「CN-G520D」の3種。いずれも2018年6月中旬の発売となる予定。

「CN-G1200VD」と同じサイズの「CN-G720D」。機能を一部省いて求めやすい価格を実現している。想定価格は6万円前後(税込み)。
「CN-G1200VD」と同じサイズの「CN-G720D」。機能を一部省いて求めやすい価格を実現している。想定価格は6万円前後(税込み)。拡大
画面サイズが5V型と小さいがその分、外寸もコンパクトな「CN-G520D」。もちろん「逆走検知」などの新機能を内蔵しながら想定価格は4万円前後(税込み)。
画面サイズが5V型と小さいがその分、外寸もコンパクトな「CN-G520D」。もちろん「逆走検知」などの新機能を内蔵しながら想定価格は4万円前後(税込み)。拡大
SAで一休みしたあと走りだすと、まず画面上に写真のようなメッセージが出て注意喚起する。
SAで一休みしたあと走りだすと、まず画面上に写真のようなメッセージが出て注意喚起する。拡大
それでも万が一、高速道路を逆走してしまった場合にはこの画面が出て、音声でも逆走していることを伝える。
それでも万が一、高速道路を逆走してしまった場合にはこの画面が出て、音声でも逆走していることを伝える。拡大

高速道路の逆走を警告する高齢ドライバー必携のナビ

2018年モデルの訴求ポイントはより強化された「安全・安心運転サポート」。最近は高齢のドライバーの運転操作ミスや不注意による事故が多発しているが、この「うっかりミス」を少しでも減らせたらとの思いで開発されたのが2018年型「ゴリラ」である。

今回新たに搭載された安全・安心運転サポート機能は、高速道路での逆走を検知、画面表示と音声で間違った方向に進んでいることを注意喚起する。高速道路での逆走はサービスエリア(SA)に立ち寄ったあと再び走りだす際に起こりやすいが、ゴリラの逆走検知はSA内を走りだした時にまず注意を促し、そのあと万が一、高速道路を逆走しはじめると音声と大きなアイコンで警告、重大事に至らぬよう複数回にわたってドライバーに注意を促してくれる。ちなみに、ポータブルナビで逆走検知機能を有しているのはゴリラだけだ。

ゴリラの安全・安心運転サポートは高速道路だけではない。一般道路で見落としがちな道路標識情報も搭載しており、一時停止や制限速度、踏切や事故多発地点が近づくと、それらの道路標識を画面上に表示し、ドライバーに注意を促す。これらは的確なポイントで的確な案内をするようなデータを搭載していることに加えて、ポータブルナビでありながら優れた位置精度を獲得できたことにより可能となったもの。ポータブルナビは位置情報をGPSだけに頼らざるを得ないが、ゴリラはロシアの衛星「グロナス」と日本が打ち上げた準天頂衛星「みちびき」が発する位置情報も測位情報として利用できるので、高い位置精度が得られるのである。

おすすめは道路マップが無料で更新できる「CN-G1200VD」

ナビとしての一般的機能もダッシュボード埋め込み型ナビに決して見劣りしない。最新の2018年度地図を搭載しているのはもちろんのこと、電話番号、住所、ジャンル検索など豊富な検索データを搭載。渋滞情報に対しても、VICS情報には全モデル対応しているうえに、最上級のCN-G1200VDではリアルタイム性の高い渋滞情報(現在のところ東京都のみ)などを提供する「VICS WIDE」にも対応しているので、精度の高い渋滞回避ルートを入手することができる。

ルートが自動で再探索されても新しいルートで行くか、それまでのルートで行くかをナビが聞いてくるし、渋滞を回避する度合いも好みに応じて設定できるなど、ドライバーの意思をルート選びに反映できるパナソニックナビならではの美点も新ゴリラは備えている。

なお、CN-G1200VDは2021年7月末まで無料で道路マップの更新ができるので、できるだけ新しい地図で使いたいという人には最適。この更新データには新規開通道路のほかに、逆走検知データも含まれるというから更新するたびに安全・安心運転サポート性能も向上するというわけだ。

(文=尾澤英彦)

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