トヨタとLINEがAIを活用したナビゲーションサービスを開発

2018.10.15 自動車ニュース webCG 編集部
トヨタ自動車の山本圭司常務役員(左)と、LINEの舛田 淳取締役CSMO(右)。
トヨタ自動車の山本圭司常務役員(左)と、LINEの舛田 淳取締役CSMO(右)。拡大

トヨタ自動車とコミュニケーションアプリ「LINE」を提供するLINEは2018年10月15日、AIアシスタント機能「Clova」とトヨタのビッグデータを活用したナビゲーションサービスを、トヨタのスマートデバイスリンク(以下SDL)に対応するスマートフォンアプリとして、2019年夏より提供すると発表した。

トヨタが開発を進めるSDLについて、「スマートフォンの使用が原因の交通事故ゼロを目指し、運転中でもスマホを安全に、便利に、楽しく使うためのもの」と説明する山本圭司氏。IT企業が提供するApple CarPlayやAndroid Auto等に対するアドバンテージについては、「自動車メーカーが提供するシステムならではの使いやすいインターフェイス」にあると説明した。
トヨタが開発を進めるSDLについて、「スマートフォンの使用が原因の交通事故ゼロを目指し、運転中でもスマホを安全に、便利に、楽しく使うためのもの」と説明する山本圭司氏。IT企業が提供するApple CarPlayやAndroid Auto等に対するアドバンテージについては、「自動車メーカーが提供するシステムならではの使いやすいインターフェイス」にあると説明した。拡大
AIアシスタント「Clova」の特徴について説明するLINEの舛田 淳氏。Clovaを介して自動車やカーナビゲーションデバイス、携帯端末、スマート家電をつなぐことを目指すと語った。
AIアシスタント「Clova」の特徴について説明するLINEの舛田 淳氏。Clovaを介して自動車やカーナビゲーションデバイス、携帯端末、スマート家電をつなぐことを目指すと語った。拡大

Clovaとは音声認証や画像認証、自然言語理解、発話、検索などの機能を備えたAIアシスタントである。トヨタとLINEは2017年6月に協業について基本合資し、翌年6月にはClovaを車内で利用可能できるサービス「Clova Auto」を発表している。

このシステムはSDLに対応しており、携帯端末内の機能やアプリを、タッチパネルや操作スイッチ、音声マイクといった車載機器で操作することが可能となっている。これにより、クルマを運転しながらのLINEメッセージの送受信や、天候の確認、スマート家電の遠隔操作などが可能となるほか、今回のアプリの提供によって目的地検索やカーナビゲーション機能も実現したことで、クルマやドライブに関するドライバーのニーズを包括的に提供することが可能になるという。

なお、トヨタの車載機器を介したLINEのサービス提供としては、まずは2018年12月3日発売予定の、国内初のSDL対応用品ナビに対する「LINE MUSIC」アプリの連係よりスタート。Clova Autoのアプリは2019年春に、ナビゲーション機能については上述の通り2019年夏に、順次提供が開始される予定となっている。

(webCG)

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