ピニンファリーナのハイパーEV「バッティスタ」が日本上陸

2019.12.03 自動車ニュース webCG 編集部
ピニンファリーナ・バッティスタ
ピニンファリーナ・バッティスタ拡大

アウトモビリ・ピニンファリーナのハイパーEV「ピニンファリーナ・バッティスタ」の日本国内における販売を手がけるSKYグループは2019年12月3日、同モデルを東京都内で披露した。

「バッティスタ」の生産台数は150台。2020年末にはデリバリーが開始される。
「バッティスタ」の生産台数は150台。2020年末にはデリバリーが開始される。拡大

MRスポーツカーのようなフォルムの「バッティスタ」。4基のモーターで4輪を駆動する。


	MRスポーツカーのようなフォルムの「バッティスタ」。4基のモーターで4輪を駆動する。
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乗車定員は2人。跳ね上げ式ドアを開けて乗り込む。
乗車定員は2人。跳ね上げ式ドアを開けて乗り込む。拡大
コックピット前方には大小3枚の液晶パネルが配される。
コックピット前方には大小3枚の液晶パネルが配される。拡大
発表会のスライド資料から。写真右が、車名の由来となるバッティスタ・ピニンファリーナ(ピニンファリーナ創業者)で、左はエンツォ・フェラーリ。ピニンファリーナは2020年に創業90周年を迎える。
発表会のスライド資料から。写真右が、車名の由来となるバッティスタ・ピニンファリーナ(ピニンファリーナ創業者)で、左はエンツォ・フェラーリ。ピニンファリーナは2020年に創業90周年を迎える。拡大
「バッティスタ」のテストドライブを担当した、元F1ドライバーのニック・ハイドフェルドも来場。そのパフォーマンスのすばらしさをアピールした。
「バッティスタ」のテストドライブを担当した、元F1ドライバーのニック・ハイドフェルドも来場。そのパフォーマンスのすばらしさをアピールした。拡大
キャビン後方にはラゲッジスペースが確保される。
キャビン後方にはラゲッジスペースが確保される。拡大
リアには可動式のウイングを装備。ダウンフォースを高めるとともに、制動性能の向上にも貢献する。
リアには可動式のウイングを装備。ダウンフォースを高めるとともに、制動性能の向上にも貢献する。拡大

限定150台で2020年内に納車

ピニンファリーナ・バッティスタは、2019年3月のジュネーブモーターショーで世界初公開された、ハイパーEV。イタリアのカロッツェリア、ピニンファリーナの新ブランドとしてインドの大手自動車メーカーであるマヒンドラ・マヒンドラが立ち上げた、アウトモビリ・ピニンファリーナが開発した。

スーパースポーツらしい流麗な車体は、フルカーボン製モノコックにアルミ製サブフレームを組み合わせ、カーボンパネルで仕立てたもの。前ヒンジで上方に開く、跳ね上げ式ドアが採用されている。専用設計の21インチ「ピレリPゼロ」タイヤや、可動式のアクティブリアウイングもハイパフォーマンスカーならではの装備といえる。

足まわりはダブルウイッシュボーン式で、駆動方式は4WD。パワートレインをはじめとするEVとしての主要メカニズムは、クロアチアの新興自動車メーカーであるリマックのものが採用されている。4つのモーターの総出力は1900PS(1400kW)で、最大トルクは2300N・m。0-100km/h加速はF1マシンをしのぐ2.0秒以下、最高速は350km/h以上と公表される。

車体のセンタートンネルと座席の後方には容量120kWhのリチウムイオンバッテリーが搭載されており、一充電あたり500kmの走行が可能になるという。

バッティスタは現在、開発の途中段階にあり、2020年3月をめどに最終テストが完了する。同年5~6月ごろには購入希望者を対象とした試乗会を開催。同年10月にピニンファリーナのアトリエで製造が始まり、2020年末には納車がスタート、その後3年間つくられる予定だ。

生産台数は世界限定150台で、オープントップバージョンや特別な派生モデルは用意されない。日本市場にはこのうち数台が配車される見込みで、今晩(2019年12月3日)からSKYグループを通じて受注が開始される。正式な販売価格は現時点では明らかにされていないが、欧州価格の邦貨換算ではおよそ2億円~2億5000万円になる(※内外装の仕様により変動する)ものと予想される。

(webCG)

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