ホンダがレースの知見を生かした市販モデルのプロジェクトを発表【東京オートサロン2026】

2026.01.10 自動車ニュース 鈴木 ケンイチ
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「東京オートサロン2026」におけるホンダのプレスカンファレンスより。写真左が本田技研工業の川坂英生 日本統括部統括部長。同右がHRCの渡辺康治社長。
「東京オートサロン2026」におけるホンダのプレスカンファレンスより。写真左が本田技研工業の川坂英生 日本統括部統括部長。同右がHRCの渡辺康治社長。拡大

本田技研工業は2026年1月9日、千葉・幕張で開催中の「東京オートサロン2026」(開催期間:2026年1月11日まで)において、ホンダ・レーシング(HRC)の知見を生かした市販モデルのプロジェクトを発表した。

「ホンダ・シビック タイプR HRCコンセプト」を紹介する川坂英生氏。
「ホンダ・シビック タイプR HRCコンセプト」を紹介する川坂英生氏。拡大
アンベールされる「プレリュードHRCコンセプト」。
アンベールされる「プレリュードHRCコンセプト」。拡大
「トレイルライン」を象徴するモデルとして紹介された「パスポート トレイルスポーツ エリート」。
「トレイルライン」を象徴するモデルとして紹介された「パスポート トレイルスポーツ エリート」。拡大
CR-VトレイルスポーツHRCコンセプト
CR-VトレイルスポーツHRCコンセプト拡大
「アキュラ・インテグラ タイプS」(写真左手前)と「ホンダ・シビックe:HEV RSプロトタイプ」(同右奥)。
「アキュラ・インテグラ タイプS」(写真左手前)と「ホンダ・シビックe:HEV RSプロトタイプ」(同右奥)。拡大
スーパーONE プロトタイプ
スーパーONE プロトタイプ拡大
「ホンダヘリテージワークス」でレストアされた、初代「NSX」。
「ホンダヘリテージワークス」でレストアされた、初代「NSX」。拡大
「HRCプレリュードGT」と、HRCの渡辺康治社長。
「HRCプレリュードGT」と、HRCの渡辺康治社長。拡大
HRCプレリュードGT
HRCプレリュードGT拡大
本田技研工業の川坂英生 日本統括部統括部長(写真左)と、HRCの渡辺康治社長(同右)
本田技研工業の川坂英生 日本統括部統括部長(写真左)と、HRCの渡辺康治社長(同右)拡大

キャラクターの異なる2系統のラインナップを想定

今回の東京オートサロン2026において、ホンダはミドルサイズSUV「パスポート」を皮切りに、実に8台ものモデルのアンベールを実施した。

プレスカンファレンスではホンダの日本統括部統括部長である川坂英生氏と、ホンダのレース運営子会社であるHRCの渡辺康治社長が登壇。川坂氏は「クルマはレースをやらなければよくならないという思想のもと、レース活動で得た技術を市販車にフィードバックしてきた」というホンダの創業以来の姿勢に触れ、HRCの知見を生かした商品展開と、そのコンセプトモデルを発表した。

HRC仕様のラインナップは、サーキットを起点とする「スポーツライン」と、オフロードやアドベンチャー起点の「トレイルライン」という2つの方向性に分けられ、プレスカンファレンスではスポーツラインの方向性を示すモデルとして、「シビック タイプR HRCコンセプト」と「プレリュードHRCコンセプト」の2台を発表。このうち、シビック タイプR HRCコンセプトはHRCが走りをより磨き上げたモデルで、プレリュードHRCコンセプトはHRCパーツでカスタマイズされたモデルとされている。

いっぽうで、トレイルラインに属するモデルがブース内でベールをかぶっていた4台のSUV「CR-VトレイルスポーツHRCコンセプト」「ZR-VトレイルスポーツHRCコンセプト」「ヴェゼル トレイルスポーツHRCコンセプト」「WR-VトレイルスポーツHRCコンセプト」となる。こちらの4モデルも、いずれもHRCの知見とデザインが取り入れられたものだという。

また、先にアンベールされた「パスポート トレイルスポーツ エリート」とブース内に飾られていた「アキュラ・インテグラ タイプS」については、日本導入が検討されていることも説明。市販予定のシビックのスポーティーグレードを示唆する「シビックe:HEV RS プロトタイプ」や、ジャパンモビリティショーにも出展されたスポーティーな電気自動車「スーパーONE プロトタイプ」、既存の軽乗用車「N-ONE」を1960年代風にカスタムした、「N-ONE RSレーシングメイト コンセプト」もあわせて紹介された。

またホンダの新しい取り組みとして、2026年4月にスタートする「ホンダヘリテージワークス」についても解説がなされた。これは、ホンダの旧型スポーツタイプ車両を対象としたサービスで、古いモデル向けのパーツを供給する「ホンダヘリテージパーツ」と、本格的なレストアを請け負う「ホンダレストレーションサービス」の2つで構成される。今回の東京オートサロンでは、この取り組みを告知するべく、美しくレストアされた初代「NSX」も出展された。

レースだけにとどまらないHRCの取り組みも解説

いっぽう、HRCの渡辺社長からは、モータースポーツを含むHRCの広い取り組みが発表された。まずはアンベールされた「HRCプレリュードGT」をSUPER GT GT500クラスに投入し、王座奪還を目指すと宣言。レースの現場で鍛えた技術を取り入れた、量産車向けの「HRCパフォーマンスパーツ」の販売も行うとした。

また、モータースポーツ活動で得たヘリテージの新しい活用についても解説。そのひとつが「アートパーツコレクション」だ。F1エンジンなどのパーツをディスプレイ用に仕上げたもので、今後、市販していくという。もうひとつが本物のレースカーを用いたeスポーツ向けのドライビングシミュレーター筐体(きょうたい)の製作で、今回のブースに出展された「ホンダeMS SIM-02」には、本物のSUPER GTマシン「NSX-GT」のモノコックが用いられていた。

そしてプレスカンファレンスの最後には、2026年シーズンへ向け開発を進めているF1用エンジンのサウンドを公開。市販モデルへのHRCの知見の導入に始まり、市販を検討しているモデルのお披露目、レストアおよび部品販売事業の解説、eスポーツ、そしてF1サウンドと、ホンダのプレスカンファレンスは非常に盛りだくさんの内容となっていた。

(鈴木ケンイチ)

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