2021年にサインツJr.はフェラーリへ リカルドはマクラーレンへ【F1 2020】
2020.05.14 自動車ニュース![]() |
2020年5月14日、F1のスクーデリア・フェラーリは、カルロス・サインツJr.と2021年のドライバー契約を締結したと発表した。一方マクラーレンは、ダニエル・リカルドの来季加入を発表した。
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今季限りでセバスチャン・ベッテルがフェラーリを離脱することが決まってから、たった2日後に起きた“玉突き人事異動”。来季の跳ね馬のシートを射止めたのは、WRC(世界ラリー選手権)の元チャンピオンを父に持つスペイン人、サインツJr.だった。
2015年にトロロッソ(現アルファタウリ)でGPデビューした後、2017年後半から2018年までルノーのマシンをドライブ。その才能を一気に開花させたのはマクラーレンに移籍した2019年シーズンで、自身初の表彰台1回を含む入賞13回を記録。復興著しいチームを3強に次ぐコンストラクターズランキング4位に押し上げる原動力となった。来季のフェラーリは、25歳のサインツJr.と22歳のシャルル・ルクレールという若手有望株の2人で戦うことになる。
一方、マクラーレンの空いたシートにはリカルドが座ることに。2019年、巨額の移籍金を積んで優勝7度の経験があるリカルドを招聘(しょうへい)したルノー。しかしそのパートナーシップ初年度では苦戦し、ルノーはマクラーレンに抜かれランキング5位に終わっていた。
こうなると、2021年のルノーに誰が入るかが気になるところ。ベッテルに加え、2005年、2006年とルノーでタイトルを獲得し、機会があればF1に復帰したい意向を表明していたフェルナンド・アロンソもいる。元チャンピオンが2人も“浪人中の身”であるが、果たしてどうなることか。
(文=bg)