新型「メルセデス・マイバッハSクラス」が日本上陸 612PS を誇るV12エンジンもラインナップ
2021.07.01 自動車ニュース![]() |
メルセデス・ベンツ日本は2021年7月1日、新型「メルセデス・マイバッハSクラス」の日本導入を発表した。同日、注文受け付けを開始し、納車は同年11月以降を予定している。
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「Sクラス」をベースに全長を180mm延長
マイバッハSクラスは、メルセデス・ベンツの新型「Sクラス」のロングホイールベースモデルを基に開発された。ボディーサイズは全長×全幅×全高=5469×1921×1510mm、ホイールベースは3396mm(欧州仕様車)で、同5289×1921×1503mm、同3216mmとなるSクラスのロングホイールベース車(欧州仕様車)よりも180mm長く、7mm高い。
ホイールベースの延長分はすべて後席部分の拡充にあてられ、ゆとりを増した後席の居住空間は、ショーファードリブンカーにふさわしいものとされた。さらにCピラーを垂直に近い角度に設定することで、乗降のしやすさにも配慮したという。
エクステリアデザインにおいては、クロームフィンを中央に配したボンネットや、メルセデス・マイバッハ専用となる中央上部にブランド名の一部である「MAYBACH」の文字が刻まれたフロントグリルなどが目を引く。クローム仕上げのモールや加飾が施された専用デザインの前後バンパーも同車の特徴となる。
後席ドアには、「コンフォートドア」と呼ばれる電動開閉機能が備わる。リアドアは大きく重いが、電動開閉機能により傾斜のある場所でも容易に開閉することができ、MBUXに統合されたアクティブブラインドスポットアシストによって後方から近づく他の歩行者などを検知すると作動を自動的に停止するなど、安全面にも配慮されている。
最新のノイズ低減技術を採用
インテリアは、先進技術の象徴ともいうべき大型有機ELメディアディスプレイと高級素材を用いて、精巧なクラフトマンシップにより、独特で上質な室内空間をつくり上げたと紹介される。
ダイヤモンドパターンのシートはマイバッハSクラス専用の仕上げとなり、前席バックレストの背面には上質なウッドパネルとアンビエントライトを採用。高級家具のような雰囲気を醸し出す。「ファーストクラスパッケージ」(4人乗り仕様)を選択した場合は、後席を包み込むようにインテリアウッドトリムが配置され、特別な空間を演出。クーリングボックス、格納式テーブルやシャンパングラスも装備される。
後席左右のエグゼクティブシートは座面とバックレストを別々に調整することができ、バックレストのリクライニング角度は最大43.5度、最も起こした角度は19度に設定される。レッグレストは調整範囲が従来型と比べて約50mm拡大し、ふくらはぎのリラクゼーション機能が新たに備わった。
Cピラーのクオーターライトに使用される合わせガラスは従来型よりも厚みが増したもので、リアホイールハウス周辺部には発泡吸音材を追加。逆位相の音波を発生させて不快な低周波ノイズを低減するアクティブノイズキャンセレーション機能やノイズ軽減タイヤなど、より静かな室内空間を構築するために用いられた技術や装備の採用も、マイバッハSクラスの特徴となる。
V12ツインターボもラインナップ
新型マイバッハSクラスには、2種類のパワーユニットが設定されている。「マイバッハS580 4MATIC」には4リッターV8ツインターボエンジン「M176」に48V電気システムとISG(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)を組み合わせたマイルドハイブリッドユニットを採用。エンジン単体の最高出力は503PS、最大トルクは700N・mで、ISGは同20PS、同200N・mを発生する。
「マイバッハS680 4MATIC」には6リッターV12ツインターボエンジン「M279」を搭載。こちらの最高出力は612PS、最大トルクは900N・mとなる。いずれのパワーユニットも、9段ATと4輪駆動システムの組み合わせとなる。
価格はマイバッハS580 4MATICが2648万円、マイバッハS680 4MATICが3201万円。
(webCG)
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