トヨタが新型「RAV4」を正式発売 まずはハイブリッド車から販売を開始
2025.12.18 自動車ニュース 拡大 |
トヨタ自動車は2025年12月17日、新型「RAV4」を発売した。6代目となる最新モデルは同年5月21日に世界初公開され(参照)、2025年度内の発売がアナウンスされていた。
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「多様化」「電動化」「知能化」をキーワードに開発
新型RAV4は「Life is an Adventure」をテーマに、「どこへでも行けそう、なんでもできそう」という価値観を体現。RAV4らしい塊感のある力強いデザインとパッケージを維持しながら、「多様化」「電動化」「知能化」をキーワードに開発を行ったと説明される。
「多様化」では、洗練されたデザインの「Z」、オフロードも楽しめる「アドベンチャー」、走りにこだわりぬいた「GRスポーツ」(2025年度内発売予定)の3つのスタイルをラインナップ。「電動化」では、HEVと新開発のプラグインハイブリッドシステムを搭載したPHEV(2025年度内発売予定)を用意し、電動車ならではのシームレスな加速感と力強い走りを実現している。「知能化」では、ソフトウエアづくりプラットフォーム「Arene(アリーン)」を初めて活用したことで、進化した安全・安心パッケージ「Toyota Safety Sense」やコックピットUIなどのソフトウエアの開発期間を短縮して車両に搭載できるようになったと説明される。今後は複数機能の同時アップデートを可能にするなど、さらなる進化を目指す。
新型のボディーサイズはZグレードが全長×全幅×全高=4600×1855×1680mmで、ホイールベースは2690mm。アドベンチャーグレードは全長が4620mm、全高が1880mmとなる。いずれも先代モデルとほぼ同等のサイズだ。
エクステリアは、大径タイヤを強調しSUVらしいスタンスを実現した「Big Foot」、キビキビとした高い走破性を想起させる「Lift-up」、なんでもできそうな使いやすい荷室空間を確保する「Utility」をキーワードにデザインされる。この3つの要素で「どこへでも行けそう」なRAV4らしさを表現したという。
3倍速く反応する音声認識システム
インテリアは、ディスプレイやシフトなどの各種機能をひとくくりとし、島(アイランド)のように配置した「アイランドアーキテクチャー」を採用。SUVとしての平衡感覚がつかみやすい水平なインストゥルメントパネルに加え、目線移動が少ないナビゲーションやメーター、手が届きやすいエアコン吹き出し口の配置など、操作性の向上にも配慮されている。
グラフィックを刷新するとともに、好みに合わせて情報量を切り替えできる3つの表示モード(フル/スタンダード/ミニマム)を設定し、従来の「立面表示」から遠近感を生かし「斜め表示」へと変更した「カラーヘッドアップディスプレイ<スロープ(斜め)表示>」や、ワンアクションでの直感的なシフト操作と、シンプルなデザインを実現した「エレクトロシフトマチック<一方向操作方式>」など、トヨタ初となる先進装備の採用も新型RAV4におけるトピックだ。
12.9インチサイズのディスプレイオーディオが全車に標準で装備され、話しかけてから約1秒で応答し、運転中でもより快適にナビやエアコンの操作が可能な従来比で約3倍高速化した音声認識システムも採用されている。
車両サイズを維持しながら、荷室容量は749リッターに拡大。後席を倒したときの床の傾斜を緩やかにすることで荷室がよりフラットになり、長尺物が積み込みやすくなるなど、収納性の向上も図られた。
3つの走行制御モードを新たに採用
グレードごとに異なる内外装デザインが採用されるのも新型RAV4の特徴で、Zグレードには、塊感のある「SUVハンマーヘッド」デザインのフロントフェイスを採用。ボディー同色バンパーと内側に加飾を施したメッシュグリルが目を引く。リアはバックドアガラスとランプが一体化したシームレスなデザインとし、ワイドで洗練された印象を強調している。
アドベンチャーグレードでは、ノーズピークを高く設定した専用のフロントデザインや大型アーチモールなどを用いて、タフで安定感のあるラギッドなスタイルを演出。インテリアは、低彩度グリーンにオレンジのアクセントを施した専用内装色「ミネラル」が設定され、カムフラージュ柄をインストゥルメントパネルやドアトリムなどにあしらい、アウトドアテイストを表現している。
外板色は、Zグレードとアドベンチャーグレードのいずれもそれぞれ5種類から選択できる。
パワーユニットには、2.5リッター直4エンジンとモーターを組み合わせたハイブリッドシステムを採用。システム最高出力240PSを発生させる。全車にE-Four(電気式4WD)が組み合わされ、前後輪の駆動力配分を100:0~20:80の間で緻密に制御。発進加速性と旋回安定性を高いレベルで両立したとうたわれる。「NORMAL」「TRAIL」「SNOW」という3つの走行制御モードが備わっており、接地するタイヤに最適な駆動トルクを伝え、悪路からのスムーズな脱出や、雪道など滑りやすい路面での安定した発進・走行をサポートする。改良型のプラットフォームや新採用のショックアブソーバーにより、走りの質も高めたという。
トヨタの新車載OSアリーンを活用
アリーンを活用し開発された運転支援システムToyota Safety SenseとUIの進化も、新型RAV4の特徴だ。画像認識や自動ブレーキ制御ソフトのレベルアップと、カメラやレーダー性能の進化により、検知できる範囲と距離が拡大。プリクラッシュセーフティーでは先行車の減速をより早く検知し、交差点進入時には車両の陰からの飛び出し車両も発見できるようになった。低速時の加速抑制機能は直進時に加え、旋回中にも対応できるようアップデートされている。
そのほか、ドライバー異常時対応システムに、ハザードランプなどで車外に異常を知らせながら自車線内または路肩に減速停車し、自損・加害事故の回避・事故被害低減を図る「路肩寄せ機能」や、ディスプレイオーディオ画面でのスワイプ操作により、車両周辺の状況をドライバーの任意の視点で確認することができる「パノラミックビューモニター<3Dビュー付き>」も新たに採用されている。
新型RAV4のラインナップと価格は以下のとおり。
- Z:490万円
- アドベンチャー:450万円
(webCG)













































