【F1 2021】第11戦ハンガリーGPでアルピーヌのオコンが初優勝

2021.08.02 自動車ニュース bg

F1世界選手権第11戦ハンガリーGPの決勝が、2021年8月1日、ハンガリーはブダペスト近郊のハンガロリンク・サーキット(4.381km)を70周して行われた。

サマーブレイク前の最後のレースは、直前に降り出した雨によりスタートで玉突き事故が発生し、いつもと違う顔ぶれが上位争いを繰り広げた。優勝したのは、アルピーヌ・ルノーのエステバン・オコン。予選8位から、スタートの混乱で2位となり、赤旗中断からの再スタート後にトップに立つと、そのポジションを最後まで守り切った。24歳のフランス人オコンにとって、また今季から参戦したフランスのメーカー、アルピーヌにとっても初勝利となる。

2位はアストンマーティン・メルセデスのセバスチャン・ベッテル。終始オコンの背後を走り、時として1秒以下の差にまで迫るも、抜きにくいハンガロリンクでトップを奪うことはできなかった。アゼルバイジャンGPに次ぐ今季2度目の2位表彰台。悔しい思いを吐露しつつも、若きウィナーのドライビングに称賛を贈った。

3位はメルセデスのルイス・ハミルトン。最初のスタートではポールポジションからトップをキープ。赤旗後の2度目のスタートでは、急速に乾き始めていた路面を前に、フォーメーションラップを終えると先頭のハミルトンを除く全車がピットに飛び込みドライタイヤにスイッチするという珍事が起きた。1周遅れでピットに入ったハミルトンは14位まで後退するも、次々とオーバーテイクを繰り返し、3位でレースを終えた。

フェラーリのカルロス・サインツJr.は、猛追するハミルトンに抜かれての4位。5位に終わったアルピーヌのフェルナンド・アロンソは、巧みなディフェンスで長い間ハミルトンを抑え、チームメイトの初優勝に貢献した。アルファタウリ・ホンダは、ピエール・ガスリーがファステストラップを記録しながら6位、角田裕毅も7位でダブル入賞。ウィリアムズ・メルセデスのニコラス・ラティフィ8位、ジョージ・ラッセル9位と初ポイントを獲得した。10位はレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。スタートで他車に追突され、手負いのマシンでなんとか勝ち取った1点だった。

以下、11位キミ・ライコネン(アルファ・ロメオ・フェラーリ)、12位ダニエル・リカルド(マクラーレン・メルセデス)、13位ミック・シューマッハー(ハース・フェラーリ)、14位アントニオ・ジョビナッツィ(アルファ・ロメオ)が完走した。

ドライバーズチャンピオンシップでは、ハミルトンが192点で首位奪還、ランキング2位に落ちたフェルスタッペン(186点)に対し6点差をつけた。以下、3位ノリスは今回無得点で113点、4位バルテリ・ボッタスもノーポイントで108点のまま、5位セルジオ・ペレスもリタイアしたため104点と点数と順位に変動はなかった。

コンストラクターズチャンピオンシップでも、メルセデスが300点で逆転し1位、2位レッドブルは10点差の290点を獲得している。3位マクラーレン163点、4位フェラーリ160点、5位アルピーヌ75点と続く。

【追加更新】
レース後、2位でフィニッシュしたベッテルに失格が言い渡された。規定では、いかなる場合にも1リッターの燃料サンプルを抽出できるようにしておかなければならないとされているが、チェッカードフラッグが振られた後、コース上に止まってしまったベッテルのマシンには0.3リッターしか残っていなかったという。所属チームのアストンマーティンは上訴する意向を示している。この失格により、2位以下が1つずつ繰り上がり、ハミルトンが2位、サインツJr.が3位といったポディウムとなった。またハミルトンは195点、フェルスタッペンは187点となり、両者の差は失格前から2点増え8点差に。またメルセデスは303点とし、2位レッドブルとの差は12点となった。

(文=bg)

 
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