【F1 2021】第14戦イタリアGPでリカルド優勝 マクラーレンは1-2
2021.09.13 自動車ニュースF1世界選手権第14戦イタリアGPの決勝が、2021年9月12日、イタリアのアウトドローモ・ナツィオナーレ・モンツァ(5.793km)を53周して行われた。
タイトルを争うレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンとメルセデスのルイス・ハミルトンが再び接触。シーズンの主役を欠いたレースは、伏兵マクラーレン・メルセデスの活躍でいつもとは違う様相を呈した。
優勝はダニエル・リカルド。マクラーレンに移籍した今季、思わぬ苦戦を強いられてきた彼が、2番グリッドのスタートから鬼気迫る勢いでトップを奪い、ファステストラップまで記録し、2018年のモナコGP以来、3年ぶりに表彰台の頂点に立った。マクラーレンの優勝は2012年ブラジルGP以来、ターボハイブリッド規定においては初となる。
2位は3番グリッドスタートのランド・ノリスで、マクラーレンは2010年カナダGPから11年ぶりに1-2フィニッシュを飾った。
3位はメルセデスのバルテリ・ボッタス。史上2度目の「スプリント予選」でトップを取るも、パワーユニット交換でグリッド降格ペナルティーを受けポールは幻に。19番グリッドから果敢に前車をオーバーテイクし、見事表彰台まで挽回した。
フェラーリは、地元ファンの前でシャルル・ルクレール4位、カルロス・サインツJr.6位。レッドブルのセルジオ・ペレスは3番手でゴールするも、ルクレールを抜く際にショートカットしたことで5秒加算ペナルティーを受け5位となった。
アストンマーティン・メルセデスのランス・ストロールは得意のモンツァで7位入賞。アルピーヌ・ルノーのフェルナンド・アロンソは2つ順位を上げて8位、来季メルセデス移籍が決まったウィリアムズ・メルセデスのジョージ・ラッセル9位、アルピーヌのエステバン・オコンが10位となり、それぞれポイントを獲得した。
以下、11位ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)、12位セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)、13位アントニオ・ジョビナッツィ(アルファ・ロメオ・フェラーリ)、14位ロバート・クビサ(アルファ・ロメオ)、15位ミック・シューマッハー(ハース・フェラーリ)が完走。アルファタウリ・ホンダの角田裕毅はスタート前にトラブル発生、レースに出走できなかった。
ドライバーズチャンピオンシップは、スプリント予選で2位2点を追加した1位フェルスタッペンが226.5点。2位ハミルトンは221.5点のままでギャップは5点に開いた。3位ボッタス141点、4位ノリス132点、5位ペレス118点と続く。
コンストラクターズチャンピオンシップは、1位メルセデス362.5点、2位レッドブル344.5点。3位マクラーレンは今回の大量得点で215点。4位フェラーリ201.5点、5位アルピーヌ95点となる。
(文=bg)