【F1 2022】第10戦イギリスGPでサインツJr.が悲願の初優勝
2022.07.04 自動車ニュースF1世界選手権第10戦イギリスGPの決勝が、2022年7月3日、イギリスのシルバーストーン・サーキット(5.891km)を52周して行われた。
スタートで複数台が絡むクラッシュが起きて赤旗中断。再開したレースでは、トップが目まぐるしく変わる接戦となり、セーフティーカー後の残り10周は緊迫した戦いが随所で見られた。そんな激戦を制したのは、フェラーリのカルロス・サインツJr.。F1キャリア151戦目、初ポールポジションから悲願の初優勝を遂げた。
2位はレッドブルRBPTのセルジオ・ペレス。序盤にフロントウイングを壊し緊急ピットインして17位まで落ちるも、その後は着実にポジションを挽回し、セーフティーカー後には4位から見事2位の座を仕留めた。
3位はメルセデスのルイス・ハミルトン。母国で昨季のような勢いを取り戻し優勝争いに絡み続け、セーフティーカー後には一瞬2位を取ったが、ペレスに先行を許してしまった。
セーフティーカー前までトップを走っていたフェラーリのシャルル・ルクレールは、最後までハードタイヤを履き続け、ソフトに履き替えていたライバルにかなわず結果4位。アルピーヌ・ルノーのフェルナンド・アロンソは、荒れたレースで元王者らしいしぶとさを見せ、予選7位から5位入賞を果たした。
マクラーレン・メルセデスのランド・ノリスは母国で6位入賞。レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、一時トップを走るも、ダメージを負ったマシンでズルズルと後退、7位でレースを終えた。ハース・フェラーリのミック・シューマッハーはキャリア初入賞となる8位、アストンマーティン・メルセデスのセバスチャン・ベッテルはバースデーレースで9位、そしてハースのケビン・マグヌッセンが10位でチェッカードフラッグを受け最後の1点を勝ち取った。
以下、11位ランス・ストロール(アストンマーティン)、12位ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ・メルセデス)、13位ダニエル・リカルド(マクラーレン)、14位角田裕毅(アルファタウリRBPT)が完走した。
ドライバーズチャンピオンシップは、1位フェルスタッペン181点、2位ペレス147点、3位ルクレール138点、4位サインツJr.127点、5位ジョージ・ラッセル111点といったオーダー。コンストラクターズチャンピオンシップは、1位レッドブル328点、2位フェラーリ265点、3位メルセデス204点、4位マクラーレン73点、5位アルピーヌ67点と続く。
(文=bg)