MEGA WEB跡地はプロバスケットボールのアリーナに トヨタなど3社が東京・青海の開発計画を発表

2022.08.29 自動車ニュース webCG 編集部
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林 邦彦 トヨタアルバルク東京 代表取締役社長(写真中央)を含む、発表会に出席した7人のキーマン。
林 邦彦 トヨタアルバルク東京 代表取締役社長(写真中央)を含む、発表会に出席した7人のキーマン。拡大

トヨタ自動車とトヨタ不動産、トヨタアルバルク東京の3社は2022年8月29日、合同の記者会見を開催し、トヨタのショールーム施設であるMEGA WEB(メガウェブ)の跡地に次世代アリーナを建設するとともに、「TOKYO A-ARENA PROJECT(トウキョウ・エーアリーナ・プロジェクト)」を推進すると発表した。

新たな施設は、現MEGA WEBの跡地に建設される。メインアリーナとサブアリーナ、アルバルク棟で構成され、収容人数は合わせて約1万人。
新たな施設は、現MEGA WEBの跡地に建設される。メインアリーナとサブアリーナ、アルバルク棟で構成され、収容人数は合わせて約1万人。拡大
来場者目線で見た「TOKYO A-ARENA」(仮称)の外観イメージ。
来場者目線で見た「TOKYO A-ARENA」(仮称)の外観イメージ。拡大
メインアリーナは、入り口からコートまでさえぎる物がないのが特徴。観客は臨場感いっぱいにゲームが楽しめるという。
メインアリーナは、入り口からコートまでさえぎる物がないのが特徴。観客は臨場感いっぱいにゲームが楽しめるという。拡大
現在、トヨタ自動車のビーチバレー部ゼネラルマネージャーを務める川合俊一氏。「これほどの規模のアリーナは、そうはない。今からオープンが楽しみです」と興奮気味に語った。
現在、トヨタ自動車のビーチバレー部ゼネラルマネージャーを務める川合俊一氏。「これほどの規模のアリーナは、そうはない。今からオープンが楽しみです」と興奮気味に語った。拡大
アルバルク東京の田中大貴選手(写真)にとって、当然ながら「TOKYO A-ARENA」(仮称)は待望の施設。「アルバルクには歴史があり、新アリーナでも活躍する日本一のチームにしたい。次世代の子どもたちに可能性(を信じることの大切さ)を伝えていきたいです」などとコメントした。
アルバルク東京の田中大貴選手(写真)にとって、当然ながら「TOKYO A-ARENA」(仮称)は待望の施設。「アルバルクには歴史があり、新アリーナでも活躍する日本一のチームにしたい。次世代の子どもたちに可能性(を信じることの大切さ)を伝えていきたいです」などとコメントした。拡大
新たなアリーナでは、移動式グッズショップや未来型フードトラックなど、トヨタのモビリティーも大いに活用される予定だ。
新たなアリーナでは、移動式グッズショップや未来型フードトラックなど、トヨタのモビリティーも大いに活用される予定だ。拡大

TOKYO A-ARENA PROJECTは、「可能性にかけていこう」というコンセプトのもと、スポーツやモビリティー、サステナビリティーといった領域を中心に「さまざまな可能性が集積し、その可能性が解き放たれる場所」となることを追求するプロジェクト。具体的には、以下の3点が重要なテーマとされている。

(1)「次世代スポーツエクスペリエンス」 ~もっと観(み)たくなる、やりたくなる~
B.LEAGUE1部に所属するプロバスケットボールチーム「アルバルク東京」が、観客収容人数約1万人のホームアリーナとして利用するほか、バレーボールや卓球などの室内競技、スケートボードなどのアーバンスポーツ、パラスポーツ、eスポーツ等の舞台として幅広くスポーツの魅力を届ける。また、飲食しながらの観戦など多様なスポーツの楽しみ方の提案や、子ども向けスポーツ体験をはじめとする最新テクノロジーを生かした次世代スポーツエクスペリエンスの実現を目指す。

(2)「未来型モビリティーサービス」 ~もっと便利になる、楽しくなる~
移動式のグッズショップや未来型フードトラックなど、トヨタのモビリティーテクノロジーを活用しながら、各企業のサービスや技術とも連携し、アリーナにおける体験を、もっと便利に、もっと楽しくすることを計画。モビリティーテクノロジーの可能性を開きつつ、これまでにないアリーナ体験の創造を目指す。

(3)「持続型ライフスタイルデザイン」 ~もっとつながる、変わり続ける~
敷地内にある2つのパーク(屋外空間)を活用することで地域のにぎわいに貢献し、アリーナ内のゴミ削減にも取り組む。青海に“青い海”を取り戻すべく、地域住民や来場者などとともに、リサイクル/リユースといった持続可能なライフスタイルをデザインしていくアリーナを目指す。国内のアリーナでは初となる、米国発の環境性能評価システム「LEED」の認証取得も検討している。

東京都内で開催された発表会にはトヨタアルバルク東京の林 邦彦 代表取締役社長が出席し、「クラブにとって、ずっと渇望していたホームアリーナ」と施設への期待をにじませながら、「競技が開催されないときは会議や商談、展示会、運動会などの場としても活用される施設にしたい」などと、その展望を紹介した。

会の後半ではアルバルク東京の田中大貴選手や、トヨタ自動車女子バスケットボール部の三好南穂サポートコーチといった選手・指導者も姿を見せ、「待ちきれない気持ち」(田中選手)、「子どもたちに向けたスポーツアカデミーを開催したい」(三好コーチ)などと、新施設に対する期待のコメントを寄せた。

施設としての「TOKYO A-ARENA」(仮称)は、3年後の2025年秋に開業予定。現在はプロジェクトのパートナー募集を含む準備段階にあり、2023年春には着工する見込みとなっている。なお、これまで東京・青海地区の顔として親しまれてきたMEGA WEBの大観覧車は、2022年8月31日をもって営業を終了する。

(webCG)

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