【F1 2022】第15戦オランダGPでフェルスタッペン今季10勝目
2022.09.05 自動車ニュースF1世界選手権第15戦オランダGPの決勝が、2022年9月4日、オランダのザントフールト・サーキット(4.259km)を72周して行われた。
今シーズンをけん引してきたレッドブルとフェラーリの戦いに、異なるタイヤ作戦を練ってきたメルセデスが加わったことでレースは白熱。トップでチェッカードフラッグを受けたのは、ポールポジションからスタートし、ピット戦略、そして運をも味方につけたレッドブルRBPTのマックス・フェルスタッペンだった。フランスGPからの4連勝、今季10勝目、通算30勝目を母国ファンの前で飾った。また、ファステストラップのボーナスポイントも獲得した。
2位はメルセデスのジョージ・ラッセル。シルバーアローの陣営は、ミディアムタイヤからハードにつなげる作戦が奏功し一時1-2フォーメーションを築くも、バーチャルセーフティーカーやセーフティーカーで勝機が徐々に失われていき、終盤に速いソフトに履き替えたラッセルは2位、ミディアムでトップからズルズルと後退したルイス・ハミルトンは4位でゴールすることとなった。
3位はフェラーリのシャルル・ルクレール。予選2位からフェルスタッペンを追ったが、ペースではレッドブルにかなわず、作戦でメルセデス勢に前を取られ、それでも最後にはミディアムタイヤで苦しむハミルトンをかわしたことで、なんとか3位表彰台を獲得できた。
4位ハミルトン、5位はレッドブルのセルジオ・ペレス。アルピーヌ・ルノーは、13番手スタートのフェルナンド・アロンソが6位、12番手から出走したエステバン・オコンは9位と、したたかにタブル入賞を果たした。マクラーレン・メルセデスはランド・ノリスが7位入賞。フェラーリのカルロス・サインツJr.は、ピットアウト時のアンセーフリリースで5秒ペナルティーが加わり5位から8位に降格。10位でフィニッシュし最後の1点を手にしたのは、アストンマーティン・メルセデスのランス・ストロールだった。
以下、11位ピエール・ガスリー(アルファタウリRBPT)、12位アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ・メルセデス)、13位ミック・シューマッハー(ハース・フェラーリ)、14位セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)、15位ケビン・マグヌッセン(ハース)、16位ジョウ・グアンユー(アルファ・ロメオ・フェラーリ)、17位ダニエル・リカルド(マクラーレン)、18位ニコラス・ラティフィ(ウィリアムズ)が完走した。
2桁勝利を記録したフェルスタッペンはポイントを310点まで積み上げた。2位は3位と同点ながら勝利数の多さでルクレールとなり、ペレスとともに201点で並ぶ。つまりフェルスタッペンのリードは109点にまで拡大したことになり、2連覇達成も秒読み段階となってきた。チャンピオンシップの4位にあがったのはラッセルで188点、5位はサインツJr.で175点となる。
コンストラクターズチャンピオンシップは、1位レッドブル511点、2位フェラーリ376点、3位メルセデス346点と、こちらも孤高のリーダーを前に、30点を挟んだ2位争いの方に注目せざるを得ない状況。4位アルピーヌは125点、5位マクラーレン101点と、こちらはアルピーヌが着実に差を広げている。
(文=bg)