【F1 2023】第19戦アメリカGPでフェルスタッペンが今季15勝目
2023.10.23 自動車ニュースF1世界選手権第19戦アメリカGP決勝が、2023年10月22日(現地時間)、アメリカはテキサス州オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズ(5.513km)を56周して行われた。
前戦カタールGPで3年連続のタイトルを決めていたレッドブル・ホンダRBPTのマックス・フェルスタッペンが、6番グリッドからスタートし優勝。今シーズン15勝目で自身が持つ年間最多勝に並び、通算では記念すべき50勝目を挙げた。
2位はメルセデスのルイス・ハミルトン。3番グリッドからレース序盤に2位、タイヤ交換のタイミングで3位となるも、終盤にきて猛追を仕掛け2位の座を奪還した。
3位はマクラーレン・メルセデスのランド・ノリス。予選2位からのスタートでトップに立ったが、チャンピオン経験者の2人に先を越され、出走100戦目を初優勝で飾ることはできなかった。
フェラーリのカルロス・サインツJr.はスタートポジションと同じ4位、レッドブルのセルジオ・ペレスは9番グリッドから5位でゴール。ポールシッターのシャルル・ルクレールは、大勢が2ストップを選んだなかで1ストップで走り切り6位だった。
メルセデスのジョージ・ラッセル7位、アルピーヌ・ルノーのピエール・ガスリー8位、アストンマーティン・メルセデスのランス・ストロールは9位でゴール。そしてアルファタウリ・ホンダRBPTの角田裕毅が10位入賞を果たし、さらにファイナルラップ前にタイヤ交換してファステストラップも記録、合計2点を獲得した。
以下、11位アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ・メルセデス)、12位ローガン・サージェント(ウィリアムズ)、13位ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース・フェラーリ)、14位バルテリ・ボッタス(アルファ・ロメオ・フェラーリ)、15位ジョウ・グアンユー(アルファ・ロメオ)、16位ケビン・マグヌッセン(ハース)、17位ダニエル・リカルド(アルファタウリ)が完走した。
この週末のスプリントでも優勝したフェルスタッペンがポイントを466点まで積み上げた。ドライバーズランキング2位のペレスは238点、3位ハミルトンは219点で、その差は19点に縮まった。4位アロンソ183点、5位サインツJr.168点と続いている。
コンストラクターズチャンピオンシップは、1位レッドブル704点、2位メルセデス358点、3位フェラーリ327点。4位にマクラーレンが浮上し239点、アストンマーティンは232点で5位にダウンした。
【追加更新】
レース後、2位ハミルトンと6位ルクレールに失格が言い渡された。フロア下の路面に面したスキッドパッド(プランク)部分が規定以上にすり減っていたためで、FIA(国際自動車連盟)が定める「技術規則3.5.9 e)」に違反したことがその理由とされる。
この結果、それぞれの後方でゴールしたドライバーの順位が繰り上がった。ノリスが2位、サインツJr.は3位表彰台を獲得。10位だった角田は8位となり、ファステストラップのボーナス1点を含め一気に5点を追加した。また11位だったアルボンと12位サージェントは9位、10位に上がったことで、ルーキーのサージェントは母国で初ポイントを手にした。
チャンピオンシップ上位の順位とポイントは以下のとおり。
- ドライバーズランキング:1位フェルスタッペン466点、2位ペレス240点、3位ハミルトン201点、4位アロンソ183点、5位サインツJr.171点
- コンストラクターズランキング:1位レッドブル706点、2位メルセデス344点、3位フェラーリ322点、4位マクラーレン242点、5位アストンマーティン236点
(文=bg)