【F1 2024】第14戦ベルギーGPでハミルトン今季2勝目 ラッセル失格でメルセデスの1-2フィニッシュは幻に(追加更新あり)

2024.07.29 自動車ニュース bg
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F1世界選手権第14戦ベルギーGP決勝が、2024年7月28日、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキット(7.004km)を44周して行われた。

夏休み前の最後の一戦、前半戦を締めくくるレースは、ポイントリーダーのマックス・フェルスタッペンが戦略的パワーユニット交換による10グリッド降格となったことでオープンな展開に。優勝は、自らの判断で1ストップ作戦を敢行したジョージ・ラッセル、そしてレース序盤にトップに立っていた2ストップのルイス・ハミルトンという、2台のメルセデスの間で争われた。

シルバーアローによる接近戦はファイナルラップにまでもつれ込み、結果ラッセルが辛くも逃げ切った。第11戦オーストリアGPに次ぐ今シーズン2勝目、通算3勝目を飾ったことになる。

2位はルイス・ハミルトン。3周目にポールシッターのシャルル・ルクレールからトップを奪うと今年2度目の勝利に向けて快走を続けたが、賭けに出たチームメイトに屈するかたちとなった。メルセデスは、2022年サンパウロGP以来となる1-2フィニッシュを達成した。

3位はマクラーレン・メルセデスのオスカー・ピアストリ。5番グリッドから、スタートでチームメイトのランド・ノリスを抜き、2番グリッドだったレッドブルのセルジオ・ペレスもかわし、前戦ハンガリーGPでの初優勝に次いで2戦連続で表彰台に立った。

フェルスタッペンのグリッド降格ペナルティーで繰り上がり、今季2回目、通算25回目のポールポジションを獲得したフェラーリのシャルル・ルクレールは、最終的にポディウムから転げ落ち4位でゴール。フェルスタッペンは、予選で0.595秒もの大差をつけ最速タイムを記録するも11番グリッドに降格、そこからはダメージを最小限にとどめるべくオーバーテイクをしかけたが往時の勢いはなく、5位でチェッカードフラッグを受けた。

4番グリッドから出走したマクラーレンのランド・ノリスはスタートで失敗、チャンピオンシップを争うフェルスタッペンにも先を越され6位。フェラーリのカルロス・サインツJr.はスターティンググリッドと同じ7位だった。第5戦中国GP以来となる久々のフロントロースタートとなったレッドブルのセルジオ・ペレスは上位にとどまれず8位フィニッシュ、苦しい戦いのなかでファステストラップのボーナス1点を手にした。

アストンマーティン・メルセデスのフェルナンド・アロンソは1ストップで9位、アルピーヌ・ルノーのエステバン・オコンは10位に入り最後のポイント1点を獲得した。

以下、11位ダニエル・リカルド(RBホンダRBPT)、12位ランス・ストロール(アストンマーティン)、13位アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ・メルセデス)、14位ピエール・ガスリー(アルピーヌ)、15位ケビン・マグヌッセン(ハース・フェラーリ)、16位バルテリ・ボッタス(キック・ザウバー・フェラーリ)、17位角田裕毅(RB)、18位ローガン・サージェント(ウィリアムズ)、19位ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)が完走した。

これでサマーブレイクに突入する2024年シーズンのF1は、全24戦中14戦を終了。この間に7人のウィナーが誕生したことになる。

ドライバーズチャンピオンシップのトップ5は、7勝を記録するフェルスタッペンが275点で首位をキープ。マイアミGPを制したノリスが197点で2位となり、両者の差は78点となった。母国モナコGPで悲願の勝利を飾ったルクレールは174点で3位、ハンガリーGPで初優勝を遂げたピアストリは164点で4位に上がり、オーストラリアGP優勝のサインツJr.は160点で5位につけている。

コンストラクターズチャンピオンシップでは、今季7勝の1位レッドブルが404点、2勝している2位マクラーレンは361点で、トップ2の差は43点に縮まった。2勝をマークしている3位フェラーリは340点、そして今回3勝目を記録した4位メルセデスは284点を獲得。5位アストンマーティンは、ぐっと間があいて71点を集めている。

次の第15戦オランダGP決勝は、8月25日に行われる。

【追加更新】
レース後、トップでチェッカードフラッグを受けたラッセルに失格が言い渡された。規定の最低車両重量を下回っていたことが判明したためだ。結果、チームメイトのハミルトンが今季2勝目、通算105勝目を飾り、その下の順位も1つずつ繰り上がることとなった。

またチャンピオンシップ上位は以下のようになった。

ドライバーズチャンピオンシップ:1位フェルスタッペン277点、2位ノリス199点、3位ルクレール177点、4位ピアストリ167点、5位サインツJr.162点

コンストラクターズチャンピオンシップ:1位レッドブル408点、2位マクラーレン366点、3位フェラーリ345点、4位メルセデス266点、5位アストンマーティン73点

(文=bg)

F1第14戦ベルギーGPを制したかに見えた、メルセデスのジョージ・ラッセル。レース後、規定の最低車両重量を下回っていたことが判明し、失格が言い渡された。(Photo=Mercedes)
F1第14戦ベルギーGPを制したかに見えた、メルセデスのジョージ・ラッセル。レース後、規定の最低車両重量を下回っていたことが判明し、失格が言い渡された。(Photo=Mercedes)拡大

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