【F1 2025】開幕戦オーストラリアGPでノリスがポール・トゥ・ウィン、フェルスタッペン2位

2025.03.16 自動車ニュース bg
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F1世界選手権の開幕戦オーストラリアGP決勝が、2025年3月16日、オーストラリアはメルボルンにあるアルバートパーク・サーキット(5.278km)を57周して行われた。

F1創設から75年となる今年、開幕戦の舞台は6年ぶりにメルボルンに戻ってきた。現行レギュレーションでの最後のシーズンは、10チーム中8チームがドライバーを変更し、6人もの新人がグリッドに並ぶ、不確実性に富んだ一年となりそうだ。

初戦は雨で荒れたレースとなり、セーフティーカーが3回も出動。レース終盤の強い雨でポジションを落とすドライバーと、上位に駒を進めたドライバーとに明暗が分かれた。

最後のセーフティーカーが明けた残り6周、先頭を走るマクラーレン・メルセデスのランド・ノリスと、5連覇を目指すレッドブル・ホンダRBPTのマックス・フェルスタッペンによる接近戦が繰り広げられ、結果、初タイトルに期待のかかるノリスに軍配が上がった。ノリスは通算10回目のポールポジションから5勝目を飾ったことになる。

昨季26年ぶり、9回目のコンストラクターズチャンピオン獲得となったマクラーレンは、予選でフロントローを独占。レースでもノリス1位、オスカー・ピアストリ2位で1-2を走ったが、ピアストリは終盤の雨で痛恨のスピン、母国GPで9位だった。

2位に終わったフェルスタッペンは、予選でポールのノリスからから0.385秒も離され3位。マシンの完成度にはマクラーレンに一日の長があったものの、レースではスタートで2位にジャンプアップ。突然の雨にも破綻なく対応し、まずまずの順位で開幕戦を終えた。

3位はメルセデスのジョージ・ラッセル。予選4位から終始表彰台のひとつ手間のポジションをキープし続けたが、ピアストリの脱落でポディウムにあがることができた。

4番手でチェッカードフラッグを受けたのは、メルセデスの新人アンドレア・キミ・アントネッリ。しかしピットからのアンセーフリリース違反を取られ5位に降格した。それでも難しいコンディションにあって、16番グリッドから常にアグレッシブな走りを披露した結果であり、早々に才能の片りんを示した。

予選6位から4位でゴールしたのは、ウィリアムズ・メルセデスのアレクサンダー・アルボン。開幕前の合同テストから上々の仕上がりを見せていたウィリアムズは、初戦からポイント獲得と幸先の良いスタートを切った。

アストンマーティン・メルセデスのランス・ストロールは7つポジションを上げて見事6位入賞。キック・ザウバー・フェラーリのニコ・ヒュルケンベルグは10も順位を上げて7位でレースを終えた。

7冠王者ルイス・ハミルトンの加入でチャンピオン返り咲きを狙うフェラーリは、フロントサスペンションをプルロッド式に変えるなど野心的な開発をしてきたが、オーストラリアではそのポテンシャルは不発だった。シャルル・ルクレールは予選7位から8位、ハミルトンは8番グリッドから10位だった。

以下、11位ピエール・ガスリー(アルピーヌ・ルノー)、12位角田裕毅(レーシングブルズ・ホンダRBPT)、13位エステバン・オコン(ハース・フェラーリ)、14位オリバー・ベアマン(ハース)が完走した。

12月7日の最終戦アブダビGPまで、史上最多タイの24戦で争われる2025年シーズン。次の第2戦中国GP決勝は3月23日に行われる。

【追加更新】
レース後、メルセデスのアントネッリに科せられていた5秒ペナルティーが取り消され、5位だったアントネッリは4位に復帰した。ピットレーンからの危険なリリース(アンセーフリリース)がペナルティーの対象となっていたが、チームからの再審を受け、新たなビデオ映像が検証された結果、取り消しとなった。

(文=bg)

F1開幕戦オーストラリアGPは、ポールポジションからスタートしたマクラーレンのランド・ノリス(写真先頭)が優勝した。(Photo=Getty Images / Red Bull Content Pool)
 
F1開幕戦オーストラリアGPは、ポールポジションからスタートしたマクラーレンのランド・ノリス(写真先頭)が優勝した。(Photo=Getty Images / Red Bull Content Pool)
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