第101回:コンパクトSUV百花繚乱(後編) ―理由は“見た目”だけにあらず! 天下を制した人気者の秘密と課題―

2026.02.04 カーデザイン曼荼羅 渕野 健太郎清水 草一
【webCG】クルマを高く手軽に売りたいですか? 車一括査定サービスのおすすめランキングを紹介!
渕野氏と清水氏が「国産コンパクトSUVでナンバーワン!」と高く評価する「ホンダ・ヴェゼル」。
渕野氏と清水氏が「国産コンパクトSUVでナンバーワン!」と高く評価する「ホンダ・ヴェゼル」。拡大

今や世界的にマーケットの主役となっているコンパクトSUV。なかでも日本は、軽にもモデルが存在するほどの“コンパクトSUV天国”だ。ちょっと前までニッチだった存在が、これほどの地位を得た理由とは? カーデザインの識者と考えた。

前編に戻る)

「ヴェゼル」のボディーサイズは仕様によって異なり、全長が4340~4385mm、全幅が1790mm、全高が1545~1590mmとなっている。プラットフォームから判断するとBセグメントに区分けしたくなるヴェゼルだが、サイズ的にはBセグとCセグの中間といった感じだ。
「ヴェゼル」のボディーサイズは仕様によって異なり、全長が4340~4385mm、全幅が1790mm、全高が1545~1590mmとなっている。プラットフォームから判断するとBセグメントに区分けしたくなるヴェゼルだが、サイズ的にはBセグとCセグの中間といった感じだ。拡大
サイドビューを見ると、ガラスの切り欠きやホイールアーチに沿って施される丸いプレスラインなど、各部の意匠はいたって自然。ヘッドランプとテールランプをつなぐショルダーラインの線も素直だ。高い箇所にラインやドアパネルのピークを通すことで、SUVらしい“高さ感”も演出している。
サイドビューを見ると、ガラスの切り欠きやホイールアーチに沿って施される丸いプレスラインなど、各部の意匠はいたって自然。ヘッドランプとテールランプをつなぐショルダーラインの線も素直だ。高い箇所にラインやドアパネルのピークを通すことで、SUVらしい“高さ感”も演出している。拡大
渕野「パッケージもスゴいんですよね。後席を含め、車内空間がちゃんと広くて」 
ほった「その辺は、超高効率コンパクト『フィット』ゆずりのプラットフォームのなせる業でしょうねぇ」
渕野「パッケージもスゴいんですよね。後席を含め、車内空間がちゃんと広くて」 
	ほった「その辺は、超高効率コンパクト『フィット』ゆずりのプラットフォームのなせる業でしょうねぇ」拡大
渕野氏が「東京都内ではちょうどいいサイズ」と評価する「スバル・クロストレック」だが、実はだだっ広い米国でも2024年、2025年と2年連続でスバル車の販売ナンバーワンに輝いている。このクラスのSUV/クロスオーバーは、実は世界共通で最適解なのかも。
渕野氏が「東京都内ではちょうどいいサイズ」と評価する「スバル・クロストレック」だが、実はだだっ広い米国でも2024年、2025年と2年連続でスバル車の販売ナンバーワンに輝いている。このクラスのSUV/クロスオーバーは、実は世界共通で最適解なのかも。拡大

一番はやっぱり「ホンダ・ヴェゼル」

清水草一(以下、清水):渕野さん、国産コンパクトSUVのなかで、デザイン的に一番評価できるのはどれですか?

渕野健太郎(以下、渕野):自分は「ホンダ・ヴェゼル」だと思います。

清水:あ、それちょいデカいですけど、仲間に入れちゃうんですね。

webCGほった(以下、ほった):BセグSUVとCセグSUVの中間くらいのサイズなんですよね。でもOKでしょ。

清水:まぁ、あのデザインは確かに無敵だし、取り上げないのはもったいないもんね。

渕野:清水さんもおっしゃるとおり、ヴェゼルのデザインは、ホンダが今販売しているクルマのなかでも飛び抜けていい。すごくシンプルで、やりたいことが明快なんです。 SUVらしく、高い位置に軸がスパーンと通っていて、それに沿ってシルエットができている。ドア断面ひとつとっても、ピークが上のほうにあってボリューム感があります。見せ方もうまくて、タイヤはしっかり踏ん張っているし、特にリアの絞り込みなど、すごく正攻法なデザインをしています。それでいて、不思議なことにリアシートが割と広い。パッケージングも優秀だし、サイズより車格が高く見えます。