【F1 2025】第4戦バーレーンGPでピアストリ今季2勝目、角田はレッドブル2戦目で9位入賞
2025.04.14 自動車ニュースF1世界選手権第4戦バーレーンGP決勝が、2025年4月13日、バーレーン・インターナショナル・サーキット(5.412km)を57周して行われた。
順位変動に乏しかった前戦日本GPと打って変わって各所でオーバーテイクが見られた今回、ほとんど誰からの挑戦も受けることなく真っ先にゴールしたのがマクラーレン・メルセデスのオスカー・ピアストリ。予選では第2戦中国GPに次ぐ通算2回目のポールポジションを獲得すると、レースでも堂々トップを守り続けた。GPキャリア通算50戦目の節目を、今季2回目のポール・トゥ・ウィンで飾った。マクラーレンにとっては今シーズン4戦で3勝目をマークしたことになる。
2位争いはファイナルラップまで接戦が続き、メルセデスのジョージ・ラッセルが辛くもその座を守り切り、マクラーレンのランド・ノリスを3位に従えてフィニッシュした。ラッセルはスタートで1つポジションを上げての2位。ノリスは予選まで苦戦し6番グリッドに沈むも、レースでは息を吹き返した。
フェラーリ勢は4-5フィニッシュ。フロントローからスタートしたシャルル・ルクレールは、終盤になってノリスに抜かれてしまい4位、ルイス・ハミルトンは予選9位から5位まで挽回した。
レッドブル・ホンダRBPTのマックス・フェルスタッペンは、安定感を欠くマシンとの悪戦苦闘した末に、7番グリッドから6位。バーレーンで好調だったアルピーヌ・ルノーは、ピエール・ガスリーが値千金の予選4位、レースでは7位に入り今季初入賞した。
ハース・フェラーリのエステバン・オコンは、予選Q2でクラッシュし14位となるも、レースでは6つポジションアップし8位。角田裕毅は、レッドブルでの2戦目にしてQ3に進出し予選10位、決勝でも入賞圏にとどまり続け9位入賞を遂げた。
10位に入り最後の1点を勝ち取ったのは、最後尾から追い上げたオリバー・ベアマン。ハースはダブル入賞を果たしたことになる。
以下、11位アンドレア・キミ・アントネッリ(メルセデス)、12位アレクサンダー・アルボン(ウィリアムズ・メルセデス)、13位ニコ・ヒュルケンベルグ(キック・ザウバー・フェラーリ)、14位アイザック・ハジャー(レーシングブルズ・ホンダRBPT)、15位ジャック・ドゥーハン(アルピーヌ)、16位フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン・メルセデス)、17位リアム・ローソン(レーシングブルズ)、18位ランス・ストロール(アストンマーティン)、19位ガブリエル・ボルトレート(キック・ザウバー)が完走した。
ドライバーズチャンピオンシップは、1位ノリスが77点、2位に上がったピアストリは74点と、マクラーレンの2人が3点差で並ぶこととなった。2位から3位に落ちたフェルスタッペンは69点、4位ラッセル63点、5位ルクレール32点と続く。
コンストラクターズチャンピオンシップは、1位マクラーレン151点、2位メルセデス93点、3位レッドブル71点、4位フェラーリ57点、5位ハース20点といった上位陣となる。
3連戦の最後、第5戦サウジアラビアGP決勝は、4月20日に行われる。
【追加更新】
レース後、13位でゴールしたヒュルケンベルグの車両に規定違反が発覚、ヒュルケンベルグは失格となった。マシン底部のプランク(スキッドブロック)が路面と接触し、ルールで許される以上にすり減っていたことによる。これにより、14位だったハジャー以降の順位が繰り上がった。
(文=bg)
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