マツダが3代目となる新型「CX-5」を発売 価格は330万円から
2026.05.21 自動車ニュース 拡大 |
マツダは2026年5月21日、クロスオーバーSUV「CX-5」をフルモデルチェンジし、同日、新型の販売を開始した。
戦略的な価格設定でライバルに対抗
マツダCX-5は2012年に登場したミドルクラスのSUVであり、これまでに130の国と地域で累計500万台を販売。日本でも累計44万台を販売しており、今日では登録車販売の約4分の1を占める、中軸車種の一台となっている。
新型は3代目のモデルにあたり、「新世代エモーショナル・デイリーコンフォート」というコンセプトのもと、ユーザーの要望に耳を傾けて開発を実施。「魂動(こどう)デザイン」と「人馬一体の走り」という従来モデルの魅力を磨き上げつつ、快適な乗車スペースや広いラゲッジスペースという新しい魅力も付与したとしている。
また、新たな電子プラットフォーム「マツダE/Eアーキテクチャー+」の導入もトピックで、大型のタッチパネル式センターディスプレイや、マツダ初となるGoogleのインフォテインメントシステムの採用などにより、インターフェイスが全面的に刷新された。さらに、先進運転支援システム(ADAS)にもマツダ初の新機能を多数採用。エントリーグレードで330万円からという戦略的な価格設定も、大きな特徴となっている。
ラインナップと価格は以下のとおり。
- S(FF):330万円
- S(4WD):353万6500円
- G(FF):352万円
- G(4WD):375万6500円
- L(FF):407万円
- L(4WD):430万6500円
ボディーサイズを拡大して居住性を改善
新型CX-5のボディーサイズは全長×全幅×全高=4690×1860×1695mm、ホイールベース=2815mmというもの。従来モデルより3方向ともに拡大しており、とくに全長/ホイールベースについては、ともに115mm大きくなっている。これは主に後席の快適性を高めるためのもので、レッグルームは64mm、ヘッドルームは29mm拡大。リアドア開口部も前後方向で70mm拡大させ、乗降性を大幅に改善したという。荷室容量は466リッターで、ゴルフバッグ4つ、またはスーツケース4つを積み込める広さを実現したとしている。
こうしたパッケージの変更に対し、エクステリアデザインは従来モデルを相似形的に拡大させたシルエットとすることで、上述の車内空間とスポーティーなスタイルを両立。ボディーカラーは「ジェットブラックマイカ」「ポリメタルグレーメタリック」「エアログレーメタリック」に、これが新規設定となる「ネイビーブルーマイカ」、および有償色の「ソウルレッドクリスタルメタリック」「マシーングレープレミアムメタリック」「ロジウムホワイトプレミアムメタリック」を合わせた、全7色を用意している。
いっぽう、インテリアは運転の楽しさを感じさせるコックピットと、リラックスできる空間の両立がテーマで、煩雑な意匠や華美な装飾を排することで、シンプルかつ上質なイメージを演出。運転席周辺を水平基調のデザインとすることで、車両の姿勢変化を感じやすくさせるとともに、ドアパネルからインストゥルメントパネルにかけての造形を水平につなげることで、落ち着きや広々としたゆとりを表現しているという。
シートの仕様はグレードによって異なり、Sはファブリック、Gは合皮とスエード調表皮、Lはレザーを採用。シートカラーはブラックが基本で、オプションでGにはブラックとホワイトのツートンを、Lにはタンを用意している。
強化された操作インターフェイスとADASにも注目
機能・装備は従来モデルから大幅にアップデートしており、Lには15.6インチの、SとGには12.9インチの大型タッチスクリーンを採用。既述のとおり、音声操作機能を含むGoogleのインターフェイス/インフォテインメントシステムを搭載しており、オートエアコン等の操作もここに統合されている。メーターパネルは各車ともに10.25インチのフル液晶ディスプレイで、ステアリングホイールには静電式のスイッチパネルを装備。G、Lグレードにはフルカラーのヘッドアップディスプレイも搭載している。
快適装備も充実しており、とくにLグレードには12基のスピーカーを備えたBOSEのオーディオシステムを標準で採用。同グレードには、オプションで幅875mm、長さ1021mmのパノラマサンルーフも用意される。
またADASには、市街地などでも前走車との車間を検知して車速のコントロール(減速)をアシストする「プロアクティブ・ドライビング・アシスト」や、高速道路・自動車専用道路において渋滞時に低速(40km/h以下)でのハンズオフ走行を行う「ハンズオフアシスト機能」、自動車専用道路において、ウインカーレバーの操作をスイッチにレーンチェンジを行う「車線変更アシスト機能」をマツダとして初採用。「ドライバー異常時対応システム」も進化しており、視線移動の停滞からドライバーの疲労・眠気を検知できるようになった。
このほかにも、狭い場所でも周囲の状況を確認できるよう、360°ビューモニターやシースルービュー機能を採用。駐車場などでのドライバーのストレス軽減を図っている。
2027年中に独自のハイブリッドモデルを投入
運動性能や乗り心地に関しては、マツダが追求してきた「人馬一体の走り」を進化させつつ、既存のCX-5オーナーの声にも耳を傾け、日常使いにこだわった軽やかで安心感のある走りを追求したとしている。
具体的には、基本となるプラットフォームは従来モデルから踏襲しつつ、モデルベース開発を活用してサスペンションの調律を最適化。ダンパー減衰の初期応答を極限まで高めたうえで、バネレートを低めに設定することで、路面からの突き上げを抑えたソフトな乗り心地を実現したという。いっぽうハンドリング特性については、操舵力を軽くしつつもドライバーが運転に必要なフィードバックを感じ取れるよう、パワーステアリングの制御を変更。ブレーキLSDを採用することでクルマの不安定な動きを抑制し、コーナー出口からの気持ちのよい加速を可能にしたとしている。
パワーユニットは、日本仕様ではこれが初となる自然吸気の2.5リッター直噴ガソリンエンジンとマイルドハイブリッド機構の組み合わせで、日本で初めて、従来のガソリンに植物由来のエタノールを10%混ぜた「E10燃料」に対応。トランスミッションは全車6段ATが採用される。駆動方式はFFと4WDの両方を用意しており、WLTCモード燃費は、前者が15.2km/リッター、後者が14.2km/リッターと公称されている。
このパワーユニットに加え、マツダでは従来のSPCCI(火花点火制御圧縮着火)エンジンを進化させた「SKYACTIV-Z」に、独自のハイブリッドシステムを組み合わせた新ユニットも開発。2027年中に市場投入するとしている。
マツダはこの新型「CX-5」について、「日常からレジャーまで、多様なライフスタイルにマツダらしく寄り添う一台」と説明。自社のラインナップのなかでも、最も多くのユーザーにブランド体験を届けるモデルとして、日本国内でも月間2000台の販売を見込んでいる。
【主要諸元】
ボディーサイズ:全長×全幅×全高=4690×1860×1695mm
ホイールベース:2815mm
車重:1640~1770kg
駆動方式:FF/4WD
エンジン:2.5リッター直4 DOHC 16バルブ
モーター:交流同期電動機
トランスミッション:6段AT
エンジン最高出力:178PS(131kW)/6000-6200rpm
エンジン最大トルク:237N・m(24.2kgf・m)/3800-4000rpm
モーター最高出力:6.5PS(4.8kW)/1000rpm
モーター最大トルク:60.5N・m(6.2kgf・m)/100rpm
燃費:(FF)15.2km/リッター/(4WD)14.2km/リッター(WLTCモード)
(webCG)
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