トヨタ、ITコンセプトカー「Smart INSECT」公開
2012.10.02 自動車ニューストヨタ、ITコンセプトカー「Smart INSECT」を公開
トヨタ自動車は、IT技術を活用したコンセプトモデル「Smart INSECT(スマート インセクト)」を、2012年10月2日より開催のIT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2012」で公開した。
「スマート インセクト」はトヨタ車体製の超小型一人乗り電気自動車「コムス」をベースとし、「次世代“つながる”サービス」をキーワードに、モーションセンサーや音声認識、行動予測による目的地設定などの技術を搭載するコンセプトカー。「ユーザーとの対話型サービスのコンセプトを具現したもの」(トヨタ)という。
「スマート インセクト」の主な機能は以下の通り。
1.車両前方のモーションセンサーでクルマに近づいた人の顔を検知し、あらかじめ登録された運転を許可された人の顔写真と照合して個人認証。
2.認証が完了すると、フロントライトを点滅させたり、インストゥルメントパネルのモニターであいさつ(HELLOなどの表示や声での応答)をするなど、ドライバーとコミュニケーション。
3.モーションセンサーでドライバーの動作を検知し、手の動きに応じてドアをオープン。
4.ネットワーク上の「トヨタスマートセンター」で音声情報を認識する「バーチャルエージェント」が、ドライバーとの対話によりドライバーの意図を予測して目的地を設定したり、クルマの各種機能を操作。
5.スマートフォンのナビゲーションやコンテンツを、バーチャルエージェントを介して音声で操作。
6.自宅の施錠やエアコンの状態を、車内からバーチャルエージェントを介して確認し音声で操作。
「CEATEC JAPAN 2012」開催初日の10月2日、トヨタブースでは操作の実演が行われ、デモンストレーターが車両に話しかけ、操作する様子が披露された。
「CEATEC JAPAN 2012」は千葉市の幕張メッセで10月6日まで開催され、「スマート インセクト」の操作実演も随時行われる。
(文と写真=工藤考浩)